小説むすび | 著者 : 清水由貴子

著者 : 清水由貴子

忘れ形見の名に愛をこめて忘れ形見の名に愛をこめて

天使になった愛する彼のために、 この子に彼の名前をつけよう……。 ブリストルはウェイトレスのアルバイトをしていたとき、 精悍でセクシーな男性客クープことララミー・クーパーと恋に落ちた。 たった3夜でも、彼と過ごした時間は一生忘れられない思い出となったが、 赤ちゃんができたとわかって彼に送った手紙は戻ってきてしまった。 彼女が衝撃の事実を耳にしたのは、それからしばらくしてからのこと。 クープが任務中に死んだという悲しすぎる知らせだった……。 3年後、ブリストルは天国の父にちなんでララミー・クーパーと名づけた 幼い息子を育て、母である彼女自身も改姓してクーパーとなっていた。 それで問題ないはずだったーー死んだはずのクープが現れるまでは。 彼は生きていた! そして言った。「きみはなぜ俺の姓を名乗っている?」 ニューヨークタイムズのベストセラー作家ブレンダ・ジャクソンがHQイマージュに登場! 読者から圧倒的な支持を得ているドラマティックで読み応え充分なシークレットベビー物語です。

砂漠の小さな王子砂漠の小さな王子

この子に父親の顔を見せてあげたい。 父親が、私の顔を見たくないとしても。 7年前、ヴィヴは異国から来たガーリブを一途に愛した。 けれど優秀なドクターでありながら一国の皇太子でもあった彼は、 ヴィヴとの関係を汚らわしい秘密のように周囲にひた隠しにした。 そのうえ、泣きすがる彼女を、さよならも言わずに捨て去ったーー 思いがけず授かった小さな命を彼女の身に残して。 彼が知る由もないその贈り物を糧に生きてきたヴィヴは今、 ある決意を胸に、ガーリブとの再会に臨もうとしていた。 今の彼が真実を知るに値する男性かどうかを見極めるために。 それまでは、6歳になる息子のことは隠し続けなければ! 息子を奪われ、私だけ追い出されたりしたら、私は生きていけない……。 珠玉のシークレットベビー物語! 7年ぶりに会うガーリブの黒曜石のような美しい瞳を見て、ヴィヴは彼への切ない想いがいまだ消えていないことを痛感するのでした。すべては最愛の息子のため。親権を奪われるリスクに怯えながらも選んだ再会の行方は……?

伯爵の知らない妻伯爵の知らない妻

つかのま“伯爵夫人”でいることを、 どうか、ゆるしてください。 アラベラは今、ウェストレイ伯爵夫人になりすましていた。 新婚早々、夫が亡くなり、その不審な死の真相を突き止めるには、 正体を隠して関係者に近づく必要がどうしてもあったのだ。 最近、爵位を継いだ新伯爵は海外にいるというから問題ないはずよ。 6年ぶりに祖国イギリスの地を踏んだ新伯爵ランドルフは、 領地を訪れたとき、使用人の言葉に耳を疑った。「奥様がお留守で……」 奥様だと? 未婚のぼくに、妻などいるはずがないが? いぶかしんだ彼は、“伯爵夫人”が出かけたという館を訪れ、 華やかなドレスに身を包んだ見知らぬ美女アラベラを見つけーー 「ご主人があなたを捜しに来たわよ」そう言われ、振り返ったアラベラが目にしたのは、獲物を捕らえたかのような喜びの笑みを浮かべたウェストレイ伯爵でした。あまりに予想外の展開に、彼女は気を失ってその場に倒れ込み……。『子爵を愛した壁の花』の関連作。

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