著者 : 火坂雅志
骨法秘伝骨法秘伝
文明9年、10年に及んだ応仁の大乱は終わったが、京の都は暴虐と掠奪の嵐が吹き荒れていた…。京に入る洛北の峠に、凄みをたたえた30まえの男が立った。名は堀辺牙王丸。諸国流浪の旅に出ていた拳法の達人である。牙王丸は、その峠近くで奇怪な集団に凌辱されていた京の大店の娘を助けた。大店の食客となった牙王丸は、主の中興宗雪から京に跳梁跋扈する奇怪な集団(鬼界衆)を殲滅してくれと頼まれるが、この集団を率いる黒幕の狙いは想像を絶するものだった…。大型新人が渾身の力で描く時代伝奇アクション。