著者 : 真保裕一
代議士事務所立て籠もり事件が発生、犯人2人が逮捕されるが、完全黙秘を貫く。彼らが沈黙を続ける真の理由とは? ラストで明かされる驚愕のメッセージに読者は慟哭する! 巨大ダムに象徴される日本の病巣を抉り出す白熱のサスペンス巨編!!
「素晴らしい歌を世に送り出せ!」 新人バンドのデビューに奔走するレコード会社。契約を勝ち取り、狙うはアニメの主題歌。次々と難題がふりかかり、予想外の事態に。 え……? 彼らは何かを隠してる! 迫真の音楽業界ミステリ 「我々はアーティストを裏から支える役回りだ」 「耳ってのは脳と直結してる。音を聴くんじゃない。脳で読み取れ」 「才能はあっても、芽の出なかった者が死屍累々の業界だからね」 「アーティストを知るのは初歩。血肉になるまで一緒に歌いあげろ」 扱いづらいベテランを売りこみ 社内外の駆け引きにも惑わされる。新人の才能を見出した若き社員が業界の荒波に立ち向かう!
暗殺と裏切りの三十年を駆け抜けた「名将 太田道灌」 東国の諸葛孔明と呼ぶにふさわしき漢【おとこ】ここにあり! 応仁の乱に先駆けること十三年、 鎌倉公方が関東管領を殺害。 血みどろの戦国時代が幕を開ける 将軍への野心を抱く鎌倉公方。ついに足利義教の討伐を受け、断絶。 乱れた関東を治めるため新たな公方が選ばれるも、管領上杉家と軋 轢が続く。意地と誇りがぶつかり合い、関東を二分する戦いとなる。 命がけで公方を守る簗田持助。上杉を支える太田道灌。 両者の才知をつくした戦いを活写する歴史巨編。 知られざる関東の戦国が今、明らかになる。
「圧巻の読み応えにページをめくる手が止まらない。心震わす壮絶な人間ドラマがここにある!」(ブックジャーナリスト・内田剛)。父殺害の犯人を探し求める娘が、たどりついた驚愕の真実とは? 昭和・平成・令和を貫く傑作長編サスペンス!
各紙誌絶賛、即重版! 「本の雑誌」2021時代小説ベスト10選出! 「とにかく楽しめた。まさに手に汗握る、幕府を舞台とする大活劇である」本郷和人(東京大学史料編纂室教授) 「読むと驚く。本当に「真」だ。あっと驚く新解釈まで、一気読みである」北上次郎(評論家) 「破格の面白さ。よく知られた題材が真保によってまったく違った物語として生まれ変わった」杉江松恋(書評家) 「凄まじい謀略戦を活写。最後までスリリングな展開が楽しめる」末国善巳(書評家) 「本書は「作家活動30年」を記念するとともに、その新たなスタートを切る力作といえよう」縄田一男(書評家) 徳川の治世。戦世は遠くなり、政は将軍の意をくむ老中たちの掌中。度重なる改易によって主家を失い、幕府に恨みを抱く牢人があふれる江戸市中に一人の兵法者が現れる。名は由比正雪。その恐るべき企みとは。 夥しい血を流して平らげられた世を、命がけで守り抜こうとした男たち、女たち。 由比正雪の乱として知られる「慶安の変」の裏で、何があったのか。綿密な取材と大胆な仮説を元に歴史の脈動をあますところなく描ききった大河歴史小説。作家生活30年記念書き下ろし。 「慶安太平記」 慶安の変(由比正雪の乱)の実録本。のちに講談、歌舞伎の演目に脚色された。圧倒的な存在感を放つ乱の首魁・由比正雪が幕府へのクーデターを企て、天才的な人心掌握術を用いて人集めと金集めを着々と進め、計画を実行に移していく様を描く。異能の登場人物たちの躍動、壮絶なラストシーンが名高い。 〈目次〉 序章 第一章 将軍と弟/大御所の病/保科家相続/暗闘の果て 幕間 第二章 我が世の春/天地の違い/徳川の末 幕間の二 第三章 将軍の死/疑わしき男/変の真実 終章 後記 序章 第一章 将軍と弟/大御所の病/保科家相続/暗闘の果て 幕間 第二章 我が世の春/天地の違い/徳川の末 幕間の二 第三章 将軍の死/疑わしき男/変の真実 終章 後記
海の底で、シージャック犯とたった二人きり。 女性潜航士に課せられた、絶体絶命、超高難度ミッション! 2020年、震撼の大本命エンタテインメント! 海洋調査を専門とする日本海洋科学機関ーー通称JAOTEC(ジャオテック)のパイロット・夏海ら潜航チームは、天才科学者・奈良橋教授の開発チームとともに、潜水調査船「りゅうじん6500」に搭載された新型マニピュレーターの検証実験のため、フィリピン沖に向かう。だが、突如武装集団の襲撃に遭い、母船が占拠、船員を人質にとられてしまう! 彼らの目的は、深海の沈没船に隠された、世界を変えうる力を持つ「宝」のサルベージだった。仲間の命を救うため、夏海は調査船に乗り込み、銃を突きつけるシージャック犯とともに、暗く蒼い海の底へと生死をかけたダイブに臨むーー。 緻密な取材に基づくリアリティの極致と圧倒的スケールで迫る、深海エンタメ超大作!
それは地元出身のアイドル・キリモエが一日署長を務めるというイベント当日。賀江出署副署長の脇坂に思いも寄らぬ報告が上がった。 病欠していた若い巡査部長・鈴本が、事故現場から逃走した……? ただでさえマスコミの注目が集まる大事な一日。そんな日に、あってはならぬ身内の不祥事か、それとも……? 収拾を一任された脇坂だが、捜査を進める内に、誰も予想し得ない事態に次々と直面する。 一方で、脇坂自身の家庭内でも、前夜から妻と息子の双方に不可解な行動があり、それに気付いた娘・由希子から想定外の連絡が続いていた。 職場も家庭も、どちらを見ても謎ばかり。同時多発する出来事に、休む間も無くひとり立ち向かわざるを得ない脇坂。 生粋の警察官として職務を全うする脇坂が最後に辿り着く、複雑極まりない事の真相とは……? 緻密にして奇想溢れる、唯一無二の真保裕一ワールド。読み始めると止まらない、分刻みノンストップ・ミステリー! ! 【著者略歴】 真保裕一(しんぽ ゆういち) 1961年生まれ。アニメーション製作に携わった後、91年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。96年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、97年『奪取』で第10回山本周五郎賞と第50回日本推理作家協会賞、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞。ミステリーを書き続ける一方、『覇王の番人』『天魔ゆく空』『猫背の虎 動乱始末』などの歴史時代小説も執筆し、読者層を広げる。近著は『レオナルドの扉』『赤毛のアンナ』などがある。
奇跡の復活をとげた遊園地ファンタジア・パーク。「夢の国」には“魔女”と呼ばれるスゴ腕の契約社員がいた。園内すべてを知りつくし、トラブルを鮮やかに解決する。その魔女を探る者が現れ、折しも園内の劇場で発火事故が発生。さらには脅迫状まで届く緊急事態に。魔女と仲間は大切な夢の世界を守れるのか?
総理がらみの疑惑の渦中にある代議士の孫が誘拐された! 犯人の要求は前代未聞ーー「罪の自白」。 政界に激震が広がる中、代議士と家族の戦いが始まる! 「総理の友人に便宜を払うため、国交省や県に圧力をかけたのではないか」 衆議院議員の宇田清治郎は、こんな疑惑を糾弾され、連日、メディアに追われていた。その最中、三歳になる孫娘が誘拐された。 「記者会見を開いて、おまえの罪を自白しろ。今まで政治家として犯してきたすべての罪を、だ」 犯人が提示したタイムリミットは翌日の午後五時。 動機は宇田清治郎への怨恨か。それとも、総理の罪を暴くことにあるのか。 警察は、思い当たる過去の罪を事前に打ち明けてくれ、と宇田を説得する。 保身のための駆け引きに長けた「官邸サイド」と対峙するのは、宇田家・次男の晄司。 宇田一族、総理官邸、警察組織ーー。 三者の思惑が入り乱れる中、刻々とタイムリミットが迫る。 晄司たち家族の戦いが始まる! 政治家一族の身内が誘拐されるという、現実的に起こりうる危機を、圧倒的な迫力で描き出すサスペンス大作!
事故で母親を亡くし、児童福祉施設に引き取られた志場崎安那は、赤毛のアンに憧れ、境遇に負けることなく施設の仲間たちと明るく生きていた。そんな彼女に励まされ大人になった仲間たちに、アンナが傷害事件を起こし逮捕されたという報せが届く。他人の幸せを願い、自分も幸せになりたいと思っていたアンナがなぜ? 久しぶりに集まった仲間たちは、彼女を助けるため奔走する。アンナの秘められた過去とは? 巧手が描くサスペンス。【解説:中江有里】
ミステリーの名手・真保裕一の最新刊は、港町・横浜ならではの、出会いと別れの物語。 主人公は横浜市の港湾局みなと振興課で働く船津暁帆。ヨコハマ振興のため、舞い込んでくる大量の仕事に忙殺されている。猫の手でも借りたい状況の中で、配属された新人・城戸坂泰成は、国立大学出身のエリートで、様々な難題をパーフェクトにこなす有能な男だった。 カンボジアからの研修生の失踪事件や、フォトコンテストの応募写真を巡る謎、豪華客船「ダイヤモンド・テレジア号」体験ツアーでの幽霊騒ぎなど、数々のトラブルを暁帆と城戸坂の名コンビが乗り越えていくーー。 その過程で、二人は戦前の横浜の暗部を探り出す。「横浜港 大感謝祭」の開催が近づくなか、暁帆&城戸坂が辿りついた真実とは。 山下公園前に浮かぶ氷川丸や、象の鼻パーク、コスモワールドの観覧車、外国人居留地ーーヨコハマの歴史的名所に、隠された謎を解き明かせ!
腕利きの時計職人ジャンは突如侵攻してきたフランス軍に幼いころ失踪した父のことを話せと脅される。祖父によると父はレオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートの行方を知るという。仏皇帝ナポレオンは戦争に利用しようとノートを狙っているのだ。謎の修道女に助けられたが彼女にも企みが…。ジャンは知恵と勇気を胸に、隠された数々の仕掛けに挑み、強大な敵に立ち向かう!実在の手稿が題材の手に汗握る歴史冒険小説。
人殺しの弁護は、正義なのか?恩人を刺し殺したと自首してきた男。彼は人望ある工場経営者。新米弁護士・本條務は、被告人の弁護を任される。減刑を勝ち取るため、務は被害者の旧悪を調べ上げ、法廷で次々と暴くー。「もうやめてっ!」被害者の娘・香菜が叫んだ。務は悩みながらも、事件の真相を探ると予想外な展開が…。人間の陰影を鋭く切り取り、読む者の倫理観を問う、長編ミステリー。
若きカリスマ経営者の戸鹿野智貴は、女と旅行に行った異国の地で、薬物密輸の疑いで逮捕された。会社は破綻し資産は没収される。なぜ自分ははめられたのか?事件の真相を探るべく、彼は名前も顔も変えて調査に乗り出す。一方、イギリスで麻薬捜査をするジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの出向を命じられ、イタリアでマフィア幹部の惨殺事件に遭遇。さらに第二の事件が…。日本、イギリス、イタリア、アメリカ。舞台は目まぐるしく動き、予想もしなかった真相が立ちはだかる。世界スケールで展開するサスペンス巨編。この真相を見抜けるか!
刻一刻と迫る危機!事故?不祥事?スキャンダル?陰謀?ノンキャリア副署長、絶体絶命!予測不能の24時間!デビュー25周年真保裕一の新境地!!分刻みノンストップ・ミステリー!
大手商社の若手・薮内之宏は、零細コンサル会社に飛ばされた。社長の伊比は非合法なやり方も辞さない悪名高き人物、同僚は凄腕ハッカー青年に年齢不詳の派手女。何もかも異質の新会社での業務は、今や「ブルー・ゴールド」と呼ばれる貴重な商材「水」に関するものだった。密かに入手したデータを使い長野の酒造買収を図るが、予期せぬ妨害が…。背後の敵は一体誰だ、そして何故だ?スリリングで痛快なビジネス・ミステリ。
カメラマンの喜多川はある日、若い女性から余命短い母親の遺影用の写真を撮ってほしいと依頼される。母親はかつて喜多川に撮影されたことがあるというが、全く記憶にない。一体どんな因縁があったのかー(「遺影」)。50歳から22歳まで、フィルムを巻き戻すようにさかのぼって人生の哀歓を描き出す傑作。