著者 : 真山仁
鷲津が鈴紡の次に狙いを定めたのは巨大電機メーカー・曙電機だった。長びく迷走から抜け出せない曙電機は、再生への切り札として芝野を迎え入れる。再び相まみえる宿敵。さらにアメリカの強大な軍産ファンドも買収に参入し、事態は混沌としていく。「会社は誰のものか」。壮絶な企業買収劇を圧倒的なスケールで描く。
大人気シリーズ第1作! 不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。(講談社文庫) 買収者・鷲津の闘いはここから始まる。シリーズ第1作 不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。 ※本書は、2004年12月にダイヤモンド社より刊行され、2006年3月に講談社文庫より刊行されました。 プロローグ 破滅のはじまり 一九八九年 第一部 バルクセール 一九九七─九八年 第一章 福袋 第二章 釣果 第三章 ラスト・ウォッチ 第二部 プレパッケージ 二〇〇一年 第一章 岐路
経済小説の枠を超えた大人気シリーズ。大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。(講談社文庫) ハゲタカは悪魔か、それとも救世主か? 買収者・鷲津が胸に秘めた驚愕の狙いとは 大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。 ※本書は、2004年12月にダイヤモンド社より刊行され、2006年3月に講談社文庫より刊行されました。 第二部 プレパッケージ 二〇〇一年 第二章 プレパッケージ 第三章 サドンデス 第三部 バイアウト 二〇〇三年 第一章 メイン破綻 第二章 選択 第三章 決戦 エピローグ 破滅の終わり 二〇〇四年 スペシャル対談 大森南朋×真山仁
農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落した!撤き散らされる薬剤、痙攣する子供、散乱するミツバチの死骸。若手養蜂家、農薬の開発責任者、農水省の女性キャリア、それぞれの戦いが始まる。この国の農業に、起死回生の道はあるのか?農薬は「悪」なのか?米国企業の密かな戦略、中国の挑発、仕組まれた罠。待ち受けるのは絶望か希望か。「沈黙」の果てに示される未来はー。
「私には希望がある」-国民の圧倒的支持を受ける総理・宮藤隼人。「政治とは、約束」-宮藤を支える若き内閣調査官・白石望。「言葉とは、力」-巨大権力に食らいつく新聞記者・神林裕太。震災後の原子力政策をめぐって火花を散らす男たちが辿り着いた選択とは?『マグマ』で地熱発電に、『ベイジン』で原発メルトダウンに迫った真山仁が、この国の政治を問い直す。
外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのかードラマ「ハゲタカ」の著者が描く大型経済情報小説。
外資系ファンドのゴールドバーグ・キャピタルに勤める野上妙子は、東京支店長の待田顕一から、地熱発電を研究運営する日本地熱開発(地開)の再建を任される。妙子は地開の社長・安藤幸二や研究責任者の御室耕治郎から地熱発電の大いなる潜在力と将来性を説明され、再建の可能性を探る。一方、先進国エネルギー問題会議で、日本は欧米から原子力発電の閉鎖を強硬に求められていた。出席者の川邊勲は、帰国後、総理や“日本原子力の鬼”と謳われた与党の大物・安藤大志郎らと善後策を練るが、安藤は「原発なんぞやめてしまえ」と放言する。安藤の真意はどこにあるのか?最新のエネルギー情報をちりばめて描く大型経済情報小説。石油危機が叫ばれる今、ビジネスマン必読の書。