著者 : 矢野隆
関ヶ原で大勢が決したのち敵中突破を図った「島津の退き口」。窮地に陥った織田信長を救い、秀吉の出世の足がかりとなった戦国の“オールスター殿軍戦”「金ヶ崎の退き口」…。戦国で最も過酷な戦ー殿軍戦を堪能せよ。
信長が安土城に安置していた「盆山」の真の役割を知る織田信雄。六十余度の戦いで不敗を誇る肥後の智将・甲斐宗運。関ヶ原合戦直前、伏見城で西軍に寡兵で臨んだ徳川の猛将・鳥居元忠。家康の懐刀として暗躍した、武人にして豪商の茶屋四郎次郎。今川、武田・上杉の圧力に智恵と胆力で対抗する北条氏康。賎ヶ岳七本槍の一人として大名となった片桐且元…。大注目の作家陣が知られざる戦国史を描く豪華アンソロジー!
石田三成に為す術もなく敗れ、深い傷を負った伊達政宗。ズダズダにされた誇りを取り戻すため、ライバル・真田幸村と再び相まみえるため、相棒・片倉小十郎と共に関ヶ原を目指す独眼竜だったが…。人気沸騰のスタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム・ノベルがついに文庫化!4ヵ月連続刊行第2弾!
八百八町の果ての果てにある「ドブ板長屋」に住む凛は、美しく気立てもいい、売れっ子の芸妓。ただし亡き父は、大盗賊だった。そんな凛のところにある日転がり込んできたのは、どうしようもない男、十三郎。だが、十三郎には秘密があった。そして使命もーそんなつもりなど毛頭なかった。三味線に仕込んだ刀と斬馬刀を、抜く日が来るとはー血で血を洗う戦いのあと、一体何が残るというのか?凶暴になる理由。それは、恋心ー義理と愛情の時代長編。
天正十年六月二日(一五八二年六月二十一日)。戦国のいちばん長い夜ー本能寺の変。天下人となる目前の織田信長を、討った男、守った男。その生き様には、人間の変わることのない野心と業が滲み出る。名手七人による決戦!第3弾。
江戸に名をとどろかす怪盗団「日本駄右衛門一味」に着せられた、侍殺しの濡れ衣。事情を探るうち、駄右衛門は暗躍する闇組織の存在に気づく。大老・井伊直弼の命を受けたその隠密の狙いは、一味殲滅だったー。温情賊徒・日本駄右衛門、美貌悪童・弁天小僧菊之助、変装名人・忠信利平、凄腕剣士・赤星十三郎、怪力無双・南郷力丸。五人が揃えば一味は無敵。真っ向から敵陣に斬り込む!超高速娯楽活劇!!
いつごろからだろうか「めんどーくせぇ」と言わなくなったのは…?忍界大戦から二年、木ノ葉の重要人物として、シカマルは日々を慌ただしく過ごしていた。ある日、各地から忍が大量失踪しているという報告が入る。サイも消えた。消えた忍の行く先は、謎の帝国『黙の国』…。忍として、大人として、背負うものを守るため、シカマルは新たな時代の影と戦うことになる。
武士が武士として生きた最後の時代、安土桃山。最愛の妻と息子を守る為、居城を捨てる生き恥をさらしながらも、天草に落ち延びた肥後の豪族・木山弾正。彼はそこで、武勲を打ち立てる事のみを生きがいとする加藤清正と出会う。妻子の為には命を惜しまぬ勇者と、血の臭い漂わす闘将。槍対槍の一騎打ちが始まる。
慶長五年九月十五日(一六〇〇年十月二十一日)。天下分け目の大勝負ー関ヶ原の戦いが勃発。乱世を終わらせる運命を背負ったのは、どの男だったのか。新しい戦場を感じろー七人の作家が参陣した競作長篇。
山で野生児として育った虎が、ある日村人に捕まってしまう。その窮地を四郎という少年に助けられる。天草四郎と虎の出会いだった。当時、島原と天草では切支丹迫害が苛烈を極め、蜂起が企てられつつあった。他方、老中・松平信綱は、幕府という権力の箍を締め直そうとしていた。父の邪心で切支丹の旗頭にされた四郎。純真な心で四郎の護衛役となった虎。乱を欲する、心の闇にとらわれた信綱。交錯する三人の思惑。時代が大きく動きはじめたー。「島原の乱」新解釈、衝撃の歴史長編!