著者 : 石井桃子
児童文学論児童文学論
よい本と出会うことが子どもにとっていかに大切か、よい本を選び出す基準とはどのようなものか。子どもの本の多様なジャンルの特質に即して、よい本の評価基準を詳しく説き明かす本書は、長年にわたり児童文学や児童図書館に関わる人々の厚い信頼を得てきた。日本を代表する三人の児童文学者が訳した名著が文庫版で甦る。
幻の朱い実 上幻の朱い実 上
晩秋の武蔵野、明子は、烏瓜の実がたわわに垂れる家で、女子大時代の先輩蕗子と運命の再会をした。ゆたかな才能をもてあますように奔放に生きる蕗子と、くもりのない批評意識をもって日々を真摯に生きる明子。二・二六事件前後の激動の時代に、深い愛に結ばれ自立をめざして青春を生きた二人の魂の交流を描く。第四十六回読売文学賞受賞作。
まぼろしの白馬まぼろしの白馬
いなかの古い館で暮らすことになった13歳の少女マリア。さびしい森にかこまれたその館では不思議なことがつぎつぎとおこります。額に銀の角をもつ伝説の白馬(ユニコーン)に導かれ、マリアはその謎にいどみますが…。幻想豊かなファンタジーの傑作、待望の復刊。第9回カーネギー賞受賞。
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