小説むすび | 著者 : 秋山香乃

著者 : 秋山香乃

無間繚乱無間繚乱

出版社

徳間書店

発売日

2024年2月1日 発売

2024年NHK大河ドラマの世界を 歴史小説の気鋭が華麗に描く 愛され続けた女性(ひと)、 愛し続けた女性(ひと)。 明るく聡明で美しい定子。 内気ながらも慈愛に満ちた彰子。 天皇をめぐるふたりの后の愛憎絵巻。 あれは四十年前、高校の古典の時間。 一条天皇を巡る二人の女性が、男たちの権力闘争に運命を左右され、 かたや転落し、かたや上っていく。 そこにはどんな女の心と決意があったのか……と想像したものです。 ようやく形になりました。--著者 第66代一条帝の辞世の句を、内覧並びに左大臣の藤原道長は 「露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことをこそ思へ」と書き留め、 帝に親しく仕えた権大納言藤原行成は 「露の身の 風の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき」と記した。 道長は歌の中の「君」は中宮彰子を指すのだと解したが、 行成は皇后定子を呼んだ言葉だと確信をもって綴った。 死ぬ間際に一条帝が呼びかけた「君」とは、誰なのか。 関白内大臣藤原道隆の娘・定子と、時の権力者左大臣藤原道長の娘・彰子。 ともに一条天皇の后として藤原氏の権力争いに翻弄された ふたりの女性を中心に展開される華麗なる平安絵巻。

足利の血脈足利の血脈

新書『応仁の乱』がベストセラーになって以降、関心が集まっている「足利氏」は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも注目された。 本書は、戦国を語る上で欠かせない「足利氏」をテーマに、7名の歴史時代作家が書き下ろした短篇小説を収録したアンソロジー。 著者は、2020年上半期の直木賞を受賞した川越宗一をはじめ、大人気シリーズ「口入屋用心棒」の著者の鈴木英治、2020年の中山義秀文学賞を受賞した木下昌輝など、ベテランから新進気鋭まで、実力派ばかり。 これまで戦国史を語る上で、メインで書かれることがなかった「足利氏」を軸に、この時代の画期となる出来事を時系列で描いていくことによって、“もう一つの戦国史”が浮かび上がる。 ■目次 第一話 早見 俊◎嘉吉(かきつ)の狐ーー古河(こが)公方家誕生 第二話 川越宗一◎清き流れの源へーー堀越(ほりごえ)公方滅亡 第三話 鈴木英治◎天の定めーー国府台(こうのだい)合戦 第四話 荒山 徹◎宿縁ーー河越夜合戦 第五話 木下昌輝◎螺旋(らせん)の龍ーー足利義輝弑逆(しいぎゃく) 第六話 秋山香乃◎大禍時(おおまがとき)--織田信長謀殺 第七話 谷津矢車◎凪(なぎ)の世ーー喜連川(きつれがわ)藩誕生 コラム 喜連川足利氏を訪ねてーー栃木県さくら市歴史散歩 収録作品は、いずれも書き下ろし!

アンソロジーしずおか 戦国の城アンソロジーしずおか 戦国の城

戦国時代、静岡の地は遠江・駿河・伊豆の三国に分かれ、名だたる武将たちがしのぎを削っていた。要衝には、敵の侵攻に備えて山城、平城、海城などが数多く築かれ、遺構は今もひっそりと各所に名残をとどめている。歴史小説界に新風を吹き込もうと創設された「操觚(そうこ)の会」のメンバー10人が今回、その県内の城にスポットを当てた。いずれも徳川、今川、北条、武田の軍勢が武門の意地と誇りを懸けて激突した舞台。各作家が1つずつ選んで、ユニークな人間模様を紡ぎ出したーー。全編書き下ろしの異色アンソロジー。 ・地図 ・年表 ・「時満つる城ー堀川城語り」(堀川城)芦辺拓 ・「梅花の鏡」(諏訪原城)永井紗耶子 ・「意地は曲がらず」(韮山城)谷津矢車 ・「紅椿」(曳馬城)坂井希久子 ・「残照」(蒲原城)蒲原二郎 ・「風啼きの海」(下田城)彩戸ゆめ ・「最後の城」(掛川城)杉山大二郎 ・「井川の血」(今川館)鈴木英治 ・「返り咲きの城」(山中城)早見俊 ・「老将」(高天神城)秋山香乃  ・あとがき

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