著者 : 立間祥介
劉備が益州(蜀)を獲得し、ついに天下三分となる。さらに曹操にも勝利して漢中王の座につき快進撃を続けるが、密約を結んだ曹操と孫権に関羽を討たれ、張飛までも暗殺で失い悲嘆に暮れる。魏では曹操が病没すると跡を継ぐ曹丕が献帝から皇帝の位を奪い、後漢が滅亡。対抗した劉備は蜀漢の皇帝を名乗り、義兄弟の仇討ちに赴くが返り討ちにされ失意のうちに逝く。英傑たちの思いを受け継いだ次世代による戦いの幕が開ける!
漢王朝再興という劉備の悲願を受け継いだ諸葛亮は、「出師の表」を奉呈し六度の北伐へ挑む。新兵器の投入、新運送具導入の持久戦と策を凝らした孔明だったが、ライバル司馬懿との争いの果てに陣没。魏では権力争いで司馬一族が実権を握り、司馬炎が晋を建国。諸葛亮亡き後、政治が乱れ疲弊する蜀、孫権の後継者争いに揺れる呉。破竹の勢いで侵攻する晋によって、ついに天下は統一へー。壮大無比な歴史超大作ここに完結!
二世紀末、宦官が専横を極め崩壊寸前の漢王朝。黄巾賊が暴徒と化す乱世を正さんと、劉備 、関羽 、張飛 の三豪傑が立ち上がる。桃園に宴し義兄弟の契りを結び黄巾討伐するも、天下の支配権を巡り権力闘争が次々勃発。暴君・董卓の盛衰、劉備の宿敵・曹操の台頭、強将・呂布との攻防ーー群雄割拠の戦国の世が幕を開ける! 中国歴史小説史上最大のベストセラー。NHK人形劇の原作となった立間祥介の名訳で、不朽の大河ロマンが蘇る。 主な登場人物 後漢末地図 第一回 桃園に宴して 豪傑三 義を結び 黄巾を斬って 英雄 始めて功を立つ 第二回 張翼徳 怒って督郵を鞭うち 何国舅 謀って宦官を誅す 第三回 温明殿に議して 董卓 丁原を叱し 金珠を贈って 李粛 呂布を説く 第四回 漢帝を廃して 陳留 位に即き 董賊を謀らんとして 孟徳 刀を献ず 第五回 矯の詔発せられて 諸鎮 曹公に応じ 関兵を破って 三英 呂布と戦う 第六回 金闕を焚いて 董卓 兇を行ない 玉璽を匿して 孫堅 約に背く 第七回 袁紹 磐河に公孫と戦い 孫堅 江を越えて劉表を撃つ 第八回 王司徒 巧みに連環の計を使い 董太師 大いに鳳儀亭を鬧がす 第九回 暴兇を除いて 呂布 司徒を助け 長安を犯して 李催 賈クに聴く 第十回 王室に勤めんとして 馬騰 義兵を挙げ 父の讐を報ぜんとして 曹操 師を興す 第十一回 劉皇叔 北海に孔融を救い 呂温侯 濮陽に曹操を破る 第十二回 陶恭祖 三たび徐州を譲り 曹孟徳 大いに呂布と戦う ほか 全三十回 解説 略年表1
官渡の戦いに勝利し、勢力を一気に拡大する曹操。一方、劉備は稀代の賢者・諸葛亮孔明を、三顧の礼をもって新たな軍師として迎え入れた。一進一退を繰り返す二者の攻防の中、江東の孫権も黄祖を破り、虎視耽々と権力拡大をもくろむ。三つ巴の戦乱の行方を握るのは策士・孔明の見事な妙計ー〓統の連環の計を経て、80万の曹操軍を火攻めにすべく七星壇を築いた孔明。奇跡の東風を起こせるか。赤壁の戦いの結末がここに!
全篇ことごとく神仙、狐、鬼、化け物、不思議な人間に関する話。中国・清初の作家蒲松齢(一六四〇-一七一五)が民間伝承から取材、豊かな空想力と古典籍の教養を駆使した巧みな構成で、怪異の世界と人間の世界を交錯させながら写実的な小説にまさる「人間性」を見事に表現した中国怪異小説の傑作。九二篇を精選。
全篇ことごとく神仙、狐、鬼、化け物、不思議な人間に関する話。中国・清初の作家蒲松齢(1640-1715)が民間伝承から取材、豊かな空想力と古典籍の教養を駆使した巧みな構成で、怪異の世界と人間の世界を交錯させながら写実的な小説にまさる「人間性」を見事に表現した中国怪異小説の傑作。今回、92篇を精選して新訳。
血わき肉おどる大ロマン全7巻。漢朝衰え、盗賊群がり起こる乱世、皇室の血をひく劉備玄徳、賊を平らげ民を救うべく、関羽・張飛の二豪傑と桃園に会して義兄弟の契りを結ぶ。波瀾万丈の物語いよいよ幕明け。
乱世を生きぬく縦横の機略!漢朝の献帝を意のままにする曹操は、呂布を曝し首にし、帝の密詔を手に命を狙う董承らを斬殺、さらに袁紹を官渡の戦いに破った。劉・関・張三兄弟と曹操の対決いまや目前。