著者 : 竹内要江
ハンナは木工作家として38年間、独身生活を送ってきたがオーウェンという最愛のパートナーと出会い結婚した。日々は幸せに満ちていた。彼の娘ベイリーが自分を「母」として認めてくれなくても。結婚生活が1年と少しを過ぎたころ、突然オーウェンが消えた。ハンナに残されたのは、「彼女を守って」と書かれたメモ。ベイリーには大金の入った鞄。やがてオーウェンの働く会社に詐欺の疑いがかかり、FBIが家にやってくる。一体、彼は何に追われ、逃げているのか。娘を守る使命を託されたハンナは、ベイリーと共に失踪の謎に迫る。全米200万部のベストセラーサスペンス。
アラバマ州の高級住宅地ソーンフィールド・エステートで、犬の散歩代行をするジェーンの慎ましい日々は、エディ・ロチェスターとの出会いで一変した。美しい屋敷でエディに愛される理想の生活。だが、エディの亡妻ビーの存在が二人の未来に影を落とす。溺死したビーの遺体はいまだ行方不明だったが、一緒に死んだビーの親友が他殺体で発見され、エディに殺害容疑が。ジェーンは彼の無実を信じるが、屋敷には彼女の知らぬ大きな秘密が隠されていた。『ジェーン・エア』を現代アレンジした南部ゴシック・サスペンス。
薬物蔓延で荒廃するケンジントンのパトロール警官ミッキーは線路脇でドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せに現場へ赴く。妹のケイシーだろうか?かつて厳しい祖母の下で支えあって生きてきた姉妹。今は何年も話さず、売春の客引きや麻薬取引をする妹に姉が手錠をかけるくらいが接点だ。だがしばらく路上にケイシーの姿はない。遺体は彼女ではなかったが絞殺痕があり、さらに似たような事件が相次ぐ。ミッキーは憑かれたように犯人と妹を捜すが…姉妹の絆と孤独を抉る、アメリカの今を映した新しい警察小説。
2年前に父親を交通事故で亡くした15歳の少女テイラー。それ以来母親との関係はこじれ、心に壁をつくって生きていたが、ある日強盗に襲われ危篤状態に。病室に横たわる自分の身体を前に混乱する“テイラーの魂”に語りかけてきたのは、幼い頃いつも一緒に遊んだ空想上の友達ジョイ。彼女はテイラーに、「これからふたつの人生を生きなさい。そしてどちらかを選びなさい」と告げる…。「12歳の文学賞」大賞受賞した著者の常識を超えて魂を揺さぶる16歳のファンタジー小説!