著者 : 緒川さら
社長のジョーのもとで秘書として働いた3年間、クラウディアはずっと彼に想いを寄せてきた。その恋はクリスマスパーティの夜、成就したかに思えたー翌日、彼が何事もなかったかのように振る舞うまでは。もうこれ以上、彼が美女たちとデートするのを見ていられない。クラウディアは辞表をしたため、ジョーの出張中に会社を去った。ところが彼は、頑として退職を認めないばかりか、戻ってくるよう主張して譲らない。クラウディアはしかたなく、2週間だけの職場復帰に同意した。どんなに望まれても、それ以上は無理よ。身重の体なのだから。
ジェンマは幼い息子が入院する病院で、テイトに再会した。2年前、パーティで出会った、男らしい魅力あふれる億万長者のテイト。お互い一目惚れだったけれど、無のような日々は長くは続かなかった。わずか数週間後、ジェンマは身に覚えのない浮気を責められて、ペントハウスを追い出され、熱烈な恋は無残に砕け散ったのだった。その後妊娠に気づいたジェンマは、ひとりで赤ん坊を産んだ。自分の子だと知ったら、親権を奪われてしまうかも…。慌てて立ち去ろうとする彼女の動揺を、テイトは見逃さなかった。「この子の父親は、ぼくだな?」赤ん坊をひと目見るなりそう言うと、彼は、親権を奪うよりひどい提案をした。
ジェシカは、勤め先の経営者であるライアンとつき合っている。ラシアンはハンサムで裕福で、まさに女性が理想とする男性だ。関係を始める際、彼は4つのルールを定めた。(1)彼に猫を近づけないこと。(2)スキャンダルを避けるため、二人の仲は内密に。(3)子どもは絶対につくらない。(4)もちろん結婚もしない。ライアンを愛しているジェシカにとってはつらいが、彼のそばにいられるならと、けなげにルールを守り続けた。だが、交際も2年が過ぎたある日、ジェシカは衝撃によろめく。わたし、妊娠している…愛するライアンの子を…!
ジェンマは幼い息子が入院する病院で、かつての恋人テイトに再会した。1年前、パーティが出会った億万長者のテイト。男らしい魅力あふれる彼にジェンマはたちまち虜になり、その夜のうちに情熱を分かちあった。けれど、夢のような日々は長くは続かなかった。わずか数週間後、ジェンマの恋心はずたずたに引き裂かれたのだ。身に覚えのない浮気を責められ、ペントハウスを追い出されて。その後妊娠に気づいたジェンマは、ひとりで赤ん坊を産み育ててきた。このまま秘密を隠し通さなくては。テイトに息子の存在を知られたら、親権を奪われるかもしれない。慌てて立ち去ろうとする彼女の動揺を、テイトはしかし見逃さなかった。そして赤ん坊をひと目見るなり言った。「この子の父親はぼくだ」それは、ぞっとするほど冷たい声で…!?