著者 : 胡桃沢耕史
丸の内銀行、東京駅前支店に大変な美人がいる。中上川良子、銀行の創業者中上川弥太介翁の孫娘である。一般行員にはアンタッチャブルのこのお嬢様がなんと、関東ではもはやただ一つの賭場を取り仕切る二代目賭博師であった!美人賭博師が男たちをしり目に、次々と起こる難問題に立ち向かう好評“博徒シリーズ”第2弾。
大正6年3月初め、広田大尉は密命を帯びて単身シベリアへ潜入した。が、怪しまれて牢につながれた広田はそこで三井家の八男海彦と知り合う。二人は牢を逃がれ、赤軍の戒厳令下にあるシベリア国境線一帯を抜けるー「風来坊と軍事探偵」他、明治、大正、昭和と三代にわたる動乱の時代を疾風の如く駆け抜けた青春群像を描く。夕陽に赤く染まる大陸の原野に日本男児の夢と野望が炸裂する痛快冒険大ロマン。
警視庁の天才警視、岩崎白昼夢。東大卒、国家公務員上級職試験3番合格。警視庁捜一に入庁以来、冷徹な頭脳と大コンピュータで難事件を解決。妻のみずえ警部補は、特例により同じ捜一に勤務する。幸せの絶頂にいる岩崎に、またもや事件が舞い込むー。南米の駐日大使が惨殺され、死体のそばには奇妙なカードが落ちていた。カードに秘められた国際シンジケートの陰謀を岩崎警視の推理で暴く。シリーズ第7弾。
『竹の子探偵局』は美貌でセクシーな弥生と陽気なアシスタントの則子の二人だけだが、弥生をリーダーとする各国の要人の子女ばかりで構成された竹の子族“世界席捲”の協力で内閣特別調査局が抱える難事件を次々に解決してきた。今回新たに特調局より持ち込まれた事件は、中南米から侵入してくる麻薬のルート解明と組織の壊滅だった。弥生と則子の二人が仕組んだ罠、その驚くべき結末!?翔んでるギャルの痛快ミステリー。
銀座で働くホステスにもピンからキリまである。羽振りのいいパトロンがついて豪奢な暮らしをしている一流ホステスから、店の保証金だけで安いアパートに住んでいるキリまで種々雑多。そして、銀座といってもキリが圧倒的に多いのだ。良子もそのキリの一人。良子の夢は、銀座で一流クラブのママになること。そんな良子の夢が、意外にも早く実現したのだが!「新・翔んでる警視」の胡桃沢耕史が軽妙に描く銀座の夜話。
春宮真弓には悲しい過去がある。湘南地方の富豪医師の父にツッ張って、家を出た。生きるために彼女は六本木で金持ちの政財界人に肉を売ったのである。名はランラン、飛びきりのグラマー美人だった。その彼女が目を覚まして父のもとに戻った。父は涙を流し、娘を援助、ここに「探偵局」が開設されたのだ。しかも恋人・高山警部のはからいで、あろうことか「特別捜査官」なるお墨付きを、あの警視庁から拝領した!仲間はもう1人、吉本ルリ子。高校時代の親友で、2人ともアガサクリスティの全作品を読破したミステリーマニア。この3人が、もてる力を出しきって難事件の解決に乗り出した。-「翔んでる警視」の作者の見事なミステリー大傑作。
桜田門の天才警視、岩崎白昼夢。東大卒、国家公務員上級職試験3番合格。警視庁捜一に入庁以来、冷徹な頭脳と大コンピュータで難事件を解決。やがて、部下の志村みずえ警部補と結婚し、妻みずえは赤坂署へ捜査課次席として異動した。そして再び本庁勤務となったみずえと岩崎に、捜一課長から、結婚1年目の紙婚式旅行の意外な命令が…。内密な公費旅行先で、岩崎を待ち受けていたのは若い娘の公開裁判だった…。
スタッフは長身で美貌の戸川弥生局長と、助手の近藤則子の二人だけという東京・原宿の竹の子探偵局。各国要人の子女で構成される竹の子族『世界席捲』のメンバーをしたがえ、知性と大胆な行動力で難事件を解決している。ところが最近、釣りにからむ犯罪が続出して困惑ぎみ。今日も、組織の分裂抗争に歯止めをかけるため、2団体の親分同士が石鯛釣りで決着をつけるので、その秘策を授けてほしいという“極道の妻”が…。
風雪急を告げる中国大陸で、美しい亡命ロシヤ人の娘ソニヤと燃えるような恋に落ちた青年の夢は、“組織”の巨大な魔手によって無残にも打ち砕かれた。青年の手元に残ったのは黒龍江岸の崖に建つ古い碑から取った謎の碑文の拓本のみ。その秘密と失われた愛しい女性の跡を求めて、40年後、異国へ旅立った男は意外な人物と再会したのだった。壮大な長編小説。
「自殺の名所」である東京近郊のマンモス団地「高村」。8月の早朝、1人の男が、植込みにうつ伏して死んでいた。男は、化粧品会社のセールスマンで、この団地の主婦層に人気があった。身分が分かると、普段はおしゃべりの団地の奥さん方が、皆、一斉に奇妙なほどに沈黙してしまった。
岩崎白昼夢。国家公務員上級職試験を3番で合格。キャリア組の超エリートだが、本人の強い希望で警視庁の捜一へ飛びこんだ。感情冷徹、桜田門では破格の存在で、天才的コンピュータ頭脳で難事件を次々と解決してきた。そしてまた岩崎のもとに事件が…東南アジアの大統領が失脚し、亡命にからんだ資産疑惑が究明される中、隠し財産として経営していた東京のホテルでロシア人参事官が殺害された…。天才警視の推理は?