著者 : 草凪優
奔放な若いクラブホステスとのセックスを楽しみながらも、亡くなった知人が面倒を見ていた淑やかな熟女に恋い焦がれる還暦近い男の姿を描く「雪の肌」。自宅マンションの地下で何者かに強姦された主婦が、被虐の奴隷と化していく「トランクルームの女」など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
処女なのにこんなに濡らして…。20歳の姪・早苗と禁断の関係を結んだ元映画監督の津久井。無職の津久井は妻に隠れて、ひたすら早苗の性感を開発することに没頭する。そんなある日、都会に憧れる早苗に懇願され、二人は東京へ駆け落ち。田舎娘だった早苗は瞬く間に、歌舞伎町でNo.1キャバ嬢に上り詰める。思えばそれが破滅の始まりだったー。
俺は、青いリンゴより熟れきったマンゴーの方が断然好きだー。年上のシングルマザーに手ほどきを受けたことで、熟女の魅力にはまった藤尾敦彦。三十歳になり、人妻のセフレ達との関係を清算し、婚活を始めることに。一目惚れした、三十九歳の及川美里を紹介してもらうが、謎めいた言動に翻弄されて…。熟女の滴るような色香とエロスを濃厚に描き出す、傑作官能。
「ねえ、エッチしようよ」-学生時代、事あるごとに甘い声でねだってきた、元彼女、早月。社会人三年目の今、克彦は奔放だった早月とは正反対の、清楚で家庭的な梨子と同棲を始め、仕事も正念場を迎えていた。しかし今になって、あの日夢中で抱き締めた早月の肢体が生々しく甦る。裏切られ、さんざんな形で別れたはずなのに…過去と現在が狂おしく交差する青春官能の傑作。
春と言えば、桜の季節。睦月に固い蕾であったものが、如月に梅の香を愛でた後、弥生から卯月にかけての短い時期に満開を迎える。22歳でいまだにバージンの桜子、25歳でとりたてて美人でもないのにモテてしまう小梅、27歳で出逢いがないのに悩む咲良、三十路を越えて日々セックスの快感を追求している八重。性に悩む4人の乙女たちが経験する、時には苦く時には甘い体験を描いた、オリジナル長編性春エロス。
「この女を知らないか?」。暴力的な情事の後、刑事・榊木に一人の風俗嬢の写真を見せられたフリーライターの美久。天使のように美しいその女の名前は「ユア」。行方を捜すと、彼女を抱いた男たちはみな壊れ、狂人のようになっていた。「ユアは特別な女なんだ」。彼女は何者なのか。やがて美久は、自らもその愛欲の渦に巻き込まれていくー。狂気の官能サスペンス。
一度関係を持った女性に違和感を覚え、その源を探るべく、再びの逢瀬を約した男が性愛の深淵を覗き見ることになる「淫欲溢れてやまず」。恋人とベッドを共にしていても、少年の頃から憧れていた義姉の姿に思いを重ねてしまう男の情欲を描く「死んでもいい」など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
同棲時代を過ごした安アパートでの一夜(「浅草旅行」)。かつて手玉に取った二人の男との戯れ(「セックス・アンド・レスト」)。カップルがお互いの性癖を打ち明け…(「セカンド・セックス」)。子どもの頃から知ってる童貞クンの筆下ろし(「桜の窓」)。夢のようなひととき、切ない想い、甘酸っぱい思い出…。愛しあい、抱きあった「素敵な時間」を呼び起こす艶美な短編集。
地井邦夫は浮気調査専門の私立探偵。つかんだ証拠で浮気夫から金を強請る。そのうえ依頼主である妻には気晴らしの浮気を焚きつけ、風俗に沈めては上前をはねる。依頼者たちをとことん食い物にし、破滅の淵に突き落とすのだ。阿漕に稼ぐ悪徳探偵の金の行き先は、二十も歳の離れた女子大生仲村美園だった。昼間は天使、夜のベッドでは高級娼婦のような美園に、地井は魅入られていた…。
ホステス時代の上客を呼び出しては禁断の秘戯にふける、入籍直前の美人秘書。清楚な見た目とは裏腹にSの噂のある妖しいOL。妊娠七ヶ月のキャリアウーマンは学生バイトの純情を弄び、地味な女子事務員は、堅物な男を不倫の海に溺れさせる。私の前では、男なんてただの玩具。すべては、私の愉しみのためにー。人気官能作家陣が描く、八つの甘くて感度抜群な極上エロス。
あどけない顔でメイクも薄く、背も小さい。垢抜けない紺のスーツに白いブラウスという恰好。そんなおとなしい24歳の派遣社員・佐代子は、夜になると「セックスは最高だが、性格は最低な女」に豹変し、炎のように燃えあがる。3人の男と付き合っていた女は、やがて不穏な影に怯え、トラブルに巻き込まれる…。究極の愛、完璧なセックスとは!?
古稀を間近に控え、いまだ衰えぬ女性への執着を示す不動産会社社長の悦楽の情交と、とある思惑を描く「女体遊び」。不注意から起こしてしまったトラブルを解決してもらうことを条件に、知人の禁断の道楽に付き合うことになる「人魚の戯れ」など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
人生初のナンパに成功し、震えるほどの美女・由依と一夜を共にした上原秋幸。失業し、当てもなく上京してきた彼はすっかり由依に惚れ込むも、そっけなくフラれてしまう。「昨夜はふつうの女の子みたいに抱かれてみたかっただけ」そう言い残してミステリアスに立ち去った由依を追い、辿りついたのは衝撃の事実でー。高嶺の花への片思い、美女たちとの複数プレイ、美少女との秘密の特訓など、初心な青年の身に次々と舞い込む誘惑から目が離せない!
錦戸虎治と本田麗香は、同じ孤児院出身。どん底の生活を経て再会したふたりは、性を武器に成り上がることを決意する。大金をつかむまで互いとのセックスはしないという約束のもと、ターゲットを捕獲していく虎治の前に、絶好の獲物・小浜真央美という天使のような令嬢が現れる。草凪ワールドのダーク系とライト系が融合。書き下ろし長編官能、ダーク系の前編。
ダウンスイングとともに腰が回転し、ミニスカートが翻る。白い尻が、見えたー。過激な接待ゴルフに挑む課長丸山麗子、三十三歳。知的で美しい彼女が、なぜ?理由は超高級マッサージ機を3ヶ月以内に百台売らないと左遷だからだった!セクハラに異常に弱い「泣き虫」がノルマのためにとった最終手段とは!?三人のセクシーで美しい営業部員の活躍を描く、企業エロス。
人妻亜希子は小遣い稼ぎに客をとっている。その日、男が亜希子の上でしたこと、それが彼を忘れられなくさせた。愛と言うには淫らすぎる。性と言うには切なすぎる。人生に疲れた中年男と、満たされぬ女の情念に憑かれた日々は、やがて壮絶な成就のときを…(「ワリキリ」)。性愛の深淵がこの一冊にある。鮮烈作品集!
この長さが、クセになる。ハマってください。好評『10分間の官能小説集』第3集。 からだが時間を覚えてしまった。 月曜は清純系、火曜はギャル風。日ごとに別の女と寝ていた彼は、ある決意をする。「木曜の女」(乾くるみ)。カラオケルームの狭い個室で美緒に抱きついてきた売れない俳優、翔也は未経験で……。「男と女の夜のシナリオ」(内藤みか)。小説現代に好評掲載された名手10人の手になる「10分で読める」短編官能小説集。 内藤みか「男と女の夜のシナリオ」/南綾子「L町の男伝説」/小手鞠るい「愛のおけいこ」/乾くるみ「木曜の女」/草凪優「月に咲く花」/坂東眞砂子「ハレルヤ」/深志美由紀「裸のお姫様と召使いの話」/前川麻子「まなざし」/睦月影郎「祭の夜」/団鬼六「人生の黄昏に我、名器を想ふ」全10編。
暑くけだるい夜。晴子の体は甘い匂いを振りまきながら熟し崩れていく果実のようだった。年収二千万円の企業役員でありながら、晴子は週末だけ体を売っている。十代から憧れていた和也。運命の男の転落を知り、彼女の心の中で何かが壊れたー。十七歳で初体験。和也と一夜だけ体を重ねた二十四歳。婚約者と別れた三十七歳。そして…。流転する女の人生を描く!
3年間の刑務所暮らしを終え、今は場末のソープランドの店長を務める遼一。自分を陥れた美貌の熟女・麗子を陵辱すること、そのことだけを胸に秘め味気ない日々を過ごしてきた。やがて刑務所で知りあった野中の協力で、麗子の部下だった真奈美を拉致。野中が彼女を密室でさんざんに弄ぶ。さらに麗子をおびき出すことに成功するのだが…。どこまでも堕ちていく男と女を描いた大河エロス3部作、堂々の完結!