著者 : 葉月悦子
あなたがいたからあなたがいたから
コルト・レインツリーが代理母を求めているー噂を聞いたメラニーは、勇気を振り絞って彼に電話をし、面会をとりつけた。これでやっと、恩返しができる…。昔、“がり勉ガーティ”と呼ばれ、仲間外れにされていた私に、ただ一人やさしくしてくれた、初恋の男性コルト。住む場所は離れても、恋心が消えることはなかった。数年前、事故に遭った私は手術で顔が変わり、名前も変えた。会っても、コルトは“がり勉ガーティ”とはわからないはず。それどころか私の存在さえ忘れていても、構わない。妻と娘を亡くし絶望に沈む彼に、子供を授けてあげたい…。
プライドと愛とプライドと愛と
メグは自分の目を疑ったーなぜジャックがここに?彼からはもう長いこと連絡がなかったのに。名門出身のジャックは5年前、メグと激しい情熱で結ばれたあと、必ず連絡するという約束も守らず、彼女を捨て、その後もプレイボーイの名をほしいままにしていた。その彼がなぜ今、よりによって夫の葬儀に現れたの?メグは娘とつないだ手に力を込めた。まさか、この子の本当の父親が誰だか知っているのだろうか。すべて承知で結婚してくれた幼なじみの夫以外、知らないはずなのに…。
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