著者 : 藤堂志津子
きららの指輪たちきららの指輪たち
全く違ったタイプの四人の女性が同じマンションに引っ越していっしょに暮らし始めた。いつも既婚男性との恋に生きる真琴。一人の男を思い続ける麻子。夫と別れてキャリアの道を歩む江美。離婚歴のある、五歳の男の子の父親にプロポーズされた史子。波乱に満ちた四人の女性の共同生活がたどる愛の行方は…?
かそけき音のかそけき音の
53歳の男との安らぎある関係に満たされながらも、19歳の青年に心ひかれていく省子。二人の男を隔てる歳月の切なさに揺れる少女のような想いを描く表題作「かそけき音の」。見合いを薦めながら週の半分は部屋にやって来る独身主義者の男を保護者のように受け入れてしまう亜由子、「合鍵」。はぐれ、寄り添い、憎みあう男と女の、どこかあやうくて微妙な8つのラブストーリー。
白い屋根の家白い屋根の家
居候をつづける男友だち、クラブのママをしていた若い継母、年代の違う3人の縁談相手、それぞれの憶測と思惑の中から喜久子が愛をみつけたとき…。30歳で家を建てた独身OLの愛のさまよい。
かそけき音のかそけき音の
53歳の野々村を愛しながら、19歳の青年に心惹かれる省子。2人の男を隔てる歳月のせつなさに、妙な愛しさを覚えて…。はぐれ、寄り添い、憎みながら愛し合う男たち、女たちの8話。直木賞作家最新作品集。