著者 : 藤平育子
デッサ・ローズデッサ・ローズ
人間が高められている、ひたすら人間的ーートニ・モリスン 妊娠中の身を賭して、奴隷隊の反乱に加わった黒人の少女デッサ。 逃亡奴隷たちをかくまい、彼らとともに旅に出る白人女性ルース。 19世紀アメリカの奴隷制度を描く黒人文学の重要作、本邦初訳! 巻末附録:「霊的啓示 トニ・モリスンとの会話」 なんと深く、豊かで、力強い作品なのでしょう……わたしは、言語にも思慮にも、祖先との明白な共働作業(コラボレーション)にも、そして作品のページをめくるたびに出会う愛にも驚嘆し、感動し、大きな喜びに満たされました。--アリス・ウォーカー もっと多くの新しい読者のために、この宝物のような作品が再版を続けることは必要不可欠であるばかりか、至上命令なのです。--トニ・モリスン 緒言 プロローグ 黒んぼ(ダーキイ)第一章/第二章 娘(ウェンチ)第三章/第四章 黒人女性(ネグレス)第五章/第六章 エピローグ 「歴史瞑想」序文 霊的啓示ーートニ・モリスンとの会話 訳者解説
アブサロム、アブサロム! 下アブサロム、アブサロム! 下
憑かれたようにサトペンの生涯を語る人びとー少年時代の屈辱、最初の結婚の秘密、息子たちの反抗、近親相姦の怖れ、南部の呪いー。「白い」血脈の永続を望み、そのために破滅した男の生涯を、圧倒的な語りの技法でたたみ掛けるフォークナーの代表作。
アブサロム、アブサロム! 上アブサロム、アブサロム! 上
九月の午後、藤の咲き匂う古家で、老女が語り出す半世紀前の一族の悲劇。一八三三年ミシシッピに忽然と現れ、無一物から農場主にのし上がったサトペンとその一族はなぜ非業の死に滅びたのか?南部の男たちの血と南部の女たちの涙が綴る一大叙事詩。
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