著者 : 藤村ゆかこ
結婚式を終え、正式に夫婦となったエイヴリルとディランに、またも王太子ローレンスからの依頼が舞い込んだ。 その内容とは、エイヴリルが「稀代の悪女」として隣国に渡る使節団に同行し、曲者と噂の国王を籠絡すること。 ディランたちを伴い到着してみれば、半ば鎖国状態のこの国で「悪女エイヴリル」はなぜかカリスマ化していてーー? 身分を隠しての任務は、新婚の二人にはもどかしいことばかり。王妹エミーリアの家庭教師として、意外すぎる人物も現れて!? 無能才女の有能ぶりが輝き、夫婦の絆が深まるシリーズ第4巻!
ピクニックを終え、アランやレベッカとの仲の深まりを実感するソフィーア。けれどある日、ソフィーアはふたたび予知夢を見てしまう。視界に映ったのは、事業が潰れてしまい激しく落ち込むアランの姿。なんとか彼を助けたいと思うも、直接アランに夢の内容を話すことは出来ない。ネオから、アランが新しく『お揃い服』の事業を始めると聞き、夢の現れたのはきっとそれだと予想するソフィーア。レベッカのデビュタントに合わせて、お揃い服を宣伝して事業を盛り上げる。けれどその裏で、怪しい影が迫っていたー。
自らの婚儀に、血まみれの婚礼衣装で入場してきた王女アリシア。凛とした振る舞いで微笑んだ彼女は、夫となる美麗で冷酷な王太子・フェリクスに告げる。「-初めまして。裏切り者の旦那さま」国王だった父を殺されたアリシアは、叔父や義妹に何もかも奪われてきた。それでも『未来視』の力によって、花嫁道中で殺されかけたことすら武器にし、周囲を味方につけてゆく。何よりも隠すべき彼女の秘密を、夫のフェリクスにも隠し通しながら。彼を味方につけなければ、アリシアは殺される。フェリクスはアリシアに興味を示すが、肝心な所で敵か味方か分からないままで…?「私が、あなたの共犯者になってあげる」これは戦うお姫さまが、欲しい物を自分の力で勝ち取って、幸福を手に入れるお話。それから、キスしておいて協力者にはなってくれない、冷たくて美しい夫との恋愛譚。
ランチェスター領での滞在が長引いているエイヴリルたち。領内の港町を訪れた際、停泊中の客船・ヴィクトリア号に、麻薬騒動で手配中のテレーザが乗っている可能性が高いと知ったエイヴリルは、ディランに潜入調査を提案する。ウェルカムパーティーに、ディランの甘いエスコート。初めての船旅に大興奮のエイヴリルだが、ふとしたきっかけで、船内に潜む犯罪組織に捕まってしまい……? なぜか悪女を演じる天然令嬢の勘違いシンデレラストーリー、波乱の新婚旅行(!?)から、待望の結婚式を迎える第3巻! 【プロローグ】 【第一章】悪女とウエディングドレス 【第二章】悪女と豪華客船 【第三章】悪女と再会、そしてはじめまして 【第四章】悪女と人質 【閑話】巻き込まれた男 【第五章】悪女が信じるのは 【第六章】この日のためのもの 【エピローグ】 【書き下ろし番外編】エイヴリルの悪女日誌・お留守番
公爵家に嫁いだソフィーアは、夫・アランとある契約を結ぶ。それは『アランを愛さない』こと。彼には十歳になる義娘がいた。弟夫妻の子供で、両親ともに事故で亡くなったらしい。その母役としてソフィーアは抜擢されたのだが、彼は女性に興味がないようだ。ある日、ソフィーアは予知夢を見る。それは大人になった義娘・レベッカが断罪される姿。愛を受けずに育った彼女は、悪役令嬢になってしまったのだ。「なんて可哀想!」ソフィーアは破滅を回避するため、レベッカを溺愛し始める。すると、アランの可愛らしい一面も見えてきて…?
無事にディランの溺愛に気がつき、王都での暮らしを満喫していたエイヴリル。そこへ王太子・ローレンスが訪れ、ディランとともにある仮面舞踏会に出席するよう依頼される。 ダンスの猛特訓をして臨んだ舞踏会。不測のピンチもエイヴリルの特技で切り抜け任務は完了するが、新たな問題が浮上した。その解決のため、二人はディランの故郷・ランチェスター公爵領へ。 『好色家の老いぼれ公爵様』の二つ名をもつディランの父やその愛人たちともうまく付き合おうと意気込むエイヴリルだったが、到着早々、新入りのメイドに間違われてしまいーー? 第一章 悪女と仮面舞踏会 第二章 悪女のミッション 第三章 新しい依頼 第四章 ランチェスター公爵領へ 第五章 メイド・エイヴリルによる調査 閑話 テレーザ・パンネッラの企み 第六章 婚約者は悪女? 閑話 愛人たちの結束 第七章 悪女はティータイムを満喫する 閑話 ブランドン・ランチェスター 番外編1 ディラン・ランチェスターの手紙 番外編2 ローレンスとアレクサンドラ
「本日も大変かっこよく麗しく、私は胸がキュンキュンです。好きです!」「そうか、断る」自他ともに認める万能メイドのオフィーリアは、雇い主で女嫌いな美貌の公爵・カイル様に、めげずに愛の告白をしては秒でフラれる毎日。それだけでも幸せだったのに、なんとおしかけ婚約者を追い出すため、恋人同士のフリをすることに!?カイル様のために私、全力を尽くしますーたとえ1年間しかそばにいられなくても。秘密を抱える超ド級ポジティブメイドと、素直になれない塩対応公爵の、365日の恋物語。
類まれな能力を持ちながら、家族に“無能”と虐げられて育った令嬢・エイヴリル。素行の悪い義妹の身代わりに『好色家の老いぼれ公爵様』のもとへ嫁ぐことになるが、実際の公爵・ディランは、噂とは真逆の美しい青年だった。彼が望む「悪女を妻に迎え、三年後に離縁する契約」は、エイヴリルにとって未来の自由を意味する絶好の条件。張り切って“悪女”を演じる不思議な“才女”に、周囲は困惑しつつも次第に惹かれていくーー 第一章◆身代わりで悪女として嫁ぐことになりました 第二章◆契約結婚、大歓迎です 第三章◆悪女、はじめました 第四章◆無能な悪女の烙印 第五章◆悪女とサロンコンサート 第六章◆悪女は気づかない 第七章◆無知な訪問者 第八章◆有能ではないはずです! 第九章◆箱入りの妹と崩壊の足音 第十章◆入れ替わりの結婚式
一目惚れしたキルシュネライト卿との婚約が決まった、末っ子王女のアンネリーゼ。彼に振り向いてもらおうと健気にアプローチする一方で、その経験をもとにDV婚約者に悩む令嬢たちに名助言をしているうち「恋愛の達人」「師匠!」と人望を集めていく。反面、事情を知らない人たちからは「悪徳王女」と呼ばれすっかり有名人に。しかし肝心の想い人からは頑なに「誰とも結婚できない」と言われてしまう。どうやら彼には秘密があるらしく!?
深い獄界の闇の底から呼び戻された最強最悪の鬼・酒呑童子。仏神に彼の魂の浄化を命じられた『橋守』の景は、新たに朱天という名前を与え、人として正しい生き方を教えるため、自身の営む『をの古物店』で居候生活を送らせることに。景から家事全般を任された朱天は、驚きばかりの現代文明と、景の霊力により引き出される『付喪神』たちとともに、二度目の生を歩み始めるー。京都花見小路を舞台に元・鬼+強力な優男+αで贈る、あやかし人情物語!