小説むすび | 著者 : 蛭田亜紗子

著者 : 蛭田亜紗子

窮屈で自由な私の容れもの窮屈で自由な私の容れもの

出版社

U-NEXT

発売日

2023年9月13日 発売

仕事、私生活、加齢、体調不良… 否応なく襲ってくる体の変化とままならなさ ●推薦の声● 柚木麻子さん 悔しさの味わいが、苦味も爽やかさもある、美味しそうな、贅沢な表現であるところが、私はとても好きだ 王谷晶さん 確かに言えるのは、このラブストーリーはあなたを傷付けるし、その傷は不思議と心地いいということだけだ 戸田真琴さん 特別な才能や魔法を持っているわけでもない、あのたくさんの“誰か”は、ここにちゃんと描かれていた 吉川トリコさん ひりひりと息が詰まるような、それでいてずぶずぶと生ぬるく体を包み込む、泥のようにやさしい小説 桜木紫乃さん ひとつひとつかみ砕くようにして読んでいるうちに、「ああ、あの失敗こそが財産だった」と気づくことができる  女性の心と体、その選択と決定をめぐる 私たちの物語 ●ブルーチーズと瓶の蓋  夫の単身赴任に息子がついていくことになり、突然、誰かのためではなく自分のためだけに料理をつくることに。 ●教会のバーベルスクワット  四十歳を目前に妊活をやめた私は、夫との間に距離を感じ、魔が差したかのようにネットで知り合った男と逢瀬を重ねるように。 ●保健室の白いカーテン  年中体調不良の私は、現実社会のスピードに追い付けず、将来のことを考えるのが苦手で、焦燥感や後ろめたさをいつも先送りしてしまう。 ●森林限界のあなた  タトゥーを彫り付けようと山麓の店を訪ねた私には、その山をかつて、先輩イサミさんと登った思い出があった。 ●コンバッチ!  夫から突然、不倫相手の妊娠、離婚の申し出を受けた四十四歳の私は、言われるがままに条件を呑みこみ、さらに仕事も不調だったのだが…。

フィッターXの異常な愛情フィッターXの異常な愛情

心も体も変わる、ランジェリーラブコメディ 広告代理店に勤める32歳の國枝颯子は、うっかりノーブラで出勤したある日、慌てて駆け込んだランジェリーショップ「Toujours Ensemble(トゥージュール・アンサンブル)」で男性のフィッター・伊佐治耀に出会う。 「脚を組むくせがある」「夕食はいつも8時以降」「20歳の頃から5キロ以上太った」「2年以上、恋人がいない」--フィッティングをしただけで、伊佐治は颯子の生活習慣をすべて言い当ててしまう。いい加減な生き方を指摘された颯子は、自分を見つめ直すようになる。 ”女であること”を持て余している後輩の百田馨、旬を過ぎたスキャンダル女優の本城夕妃、女装の趣味があるクライアントの大狼社長、出産後のセックスレスに悩む同期の美鈴・・・・・・颯子をとりまく人々も、伊佐治のランジェリーの魔法によって少しずつ変わり始めてーー!? 一歩前に踏み出せずにいる女子たちに贈る、前代未聞のランジェリー・ラブコメディ!! 【編集担当からのおすすめ情報】 女優の石田ニコルさん大絶賛!! 「年齢を重ねるとともに、気持ちや体型、置かれている状況がどんなに変わっても、『私は私でいいんだ』と思わせてくれるランジェリーがあれば、人生はきっと大丈夫。唇に赤いリップを塗ったときのような、ポジティブで強い気持ちにさせてくれるはずだから。この一冊がいろんなステージで、迷い、悩んでいる女性たちの味方になってくれますように」(解説より)

エンディングドレスエンディングドレス

出版社

ポプラ社

発売日

2018年6月8日 発売

32歳の若さで夫に先立たれてしまった麻緒(あさお)は、自らも死ぬ準備をするうち、 刺繍洋品店で小さなポスターを見つける。  ◆終末の洋裁教室◆ 講師 小針ゆふ子  毎週日曜午後一時から  春ははじまりの季節。  さあ、死に支度をはじめましょう。  あなただけの死に装束を、手づくりで。 死に装束=エンディングドレスを縫う教室。 人生最後に着る服を自分でつくるということに、興味が湧いた。 教室へ足を運んだ麻緒が出会ったのは、ミステリアスな先生と、3人の陽気なおばあさん。 聞けば、エンディングドレスを縫う前に、いくつかの課題があるという。 はたちの時にいちばん気に入っていた服 十五歳の時に憧れていた服 自分以外のだれかのための服 自己紹介代わりの一着…… 先生やおばあさんトリオの助けを借りながら、麻緒は洋服づくりに無心で取り組んでいく。 夫の弦一郎に、命にかかわる持病があることはずっと知っていた。 それでも二人は、一緒にいることを選んだ。 洋服の思い出が、忘れていた想いや出来事を次々に引き出してーー。 あつい涙があふれる! 再生のその先を描く、希望に満ちた傑作長編 * 今はもう手元にはない、昔大好きでよく着ていた服を思い出した。 その手触りや着心地は、恐がりな自分をどんなに励ましてくれただろう。 人は生まれることも死ぬことも自分では選べないけれど、 何を纏って生きるかは選択することができる。 ーー山本文緒(作家) * 連載時から、熱い感想が続々! 主人公が自殺を考えているとは思えない、 暗くないどころか、不思議な心地よさのある冒頭から一気に引き込まれた。 ーー30代女性 何度読んでも泣いてしまうシーンがあります。 悲しい涙ではなく、あまりの優しさに胸がいっぱいになって泣けてきてしまう。 ーー40代女性 おばあさんトリオや先生の過去のエピソードも印象的。 洋服をつくることや纏うことと、生きるということは似ている気がした。 ーー30代男性 * 蛭田亜紗子(ひるた・あさこ) 1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞を受賞。10年、『自縄自縛の私』を刊行しデビュー。 著書に『人肌ショコラリキュール』『愛を振り込む』『フィッターXの異常な愛情』『凛』などがある。

ニャンニャンにゃんそろじーニャンニャンにゃんそろじー

NO CATS, NO LIFE !楽しいときも、悲しいときも、いつでも側に“君”がいる猫好きの、猫好きによる、猫好きのための“にゃんだふる”なアンソロジー!〈猫小説〉有川浩、町田康、真梨幸子、小松エメル、蛭田亜紗子〈猫マンガ〉益田ミリ、ねこまき(ミューズワーク)、北道正幸、ちっぴ NO CATS, NO LIFE ! 楽しいときも、悲しいときも、いつでも側に“君”がいる 猫好きの、猫好きによる、猫好きのための “にゃんだふる”なひと時をあなたに!! 〈猫小説〉 有川浩 『猫の島』 町田康 『諧和会議』 真梨幸子 『まりも日記』 小松エメル 『黒猫』 蛭田亜紗子 『ファントム・ペインのしっぽ』 〈猫マンガ〉 益田ミリ 『鈴を鳴らして』 ねこまき(ミューズワーク)『猫の島の郵便屋さん』 北道正幸『ネコ・ラ・イフ』 ちっぴ『ヅカねこ』 〈猫小説〉 猫の島……有川浩 諧和会議……町田康 まりも日記……真梨幸子 黒猫……小松エメル ファントム・ペインのしっぽ……蛭田亜紗子 〈猫マンガ〉 鈴を鳴らして……益田ミリ 猫の島の郵便屋さん……ねこまき(ミューズワーク) ネコ・ラ・イフ……北道正幸 ヅカねこ……ちっぴ

出版社

講談社

発売日

2017年3月15日 発売

網走の遊郭「宝春楼」へやってきた八重子は、知人に預けた最愛の息子の死により、いつかこの遊郭の頂点にたつことを誓う。裕福な生活を送っていた麟太郎は、己の甘い考えによりタコ部屋に送られることになり、人生が一変する。北の果ての大地で、貧しさに打ち震えながら生きる二人の女と男は、たくましく己の人生を切り拓いていく。 上原沙矢は、一人特急オホーツクにのり網走を目指していた。遠距離恋愛中の恋人が隣にいるはずだったが、急な仕事で来れなくなってしまったのだ。沙矢は途中にある金華駅で「常紋トンネル殉難者追悼碑」を、そして網走で出会ったある本により、北の大地にいきた女と男の人生を知ることになる。 大正三年。八重子は一人息子の太郎を知人にあずけ、遊郭「宝春楼」で働くために東京から網走へ向かっていた。本州と北海道を繋ぐ青函船の中で、一人の青年と出会う。この青年とはのちにも巡り会うが、そんなこととはお互い想像もせず、それぞれの行き先へ散っていく。 初見世も終わったある日、知人からの手紙を同じ遊郭の百代に読んでもらった八重子は、太郎が死んだことを知る。この日から八重子は変わる、何が何でもトップにたつのだとーー。 青函船で八重子と出会った白尾麟太郎は、どういう運命の巡り合わせか、タコ部屋で働くことになる。それまでの裕福で満ち足りた生活とは一変し、生きのびることで精一杯だった。 八重子と麟太郎は過酷な運命にさらされながらも、己の生きる意味を見いだしていく。 そんな彼らの生き様を知った沙矢も、自分の生き方に一筋の光を見いだすのだった。

フィッターXの異常な愛情フィッターXの異常な愛情

出版社

小学館

発売日

2015年4月1日 発売

前代未聞のランジェリー・ラブコメディ 広告代理店に勤める32歳の國枝颯子は、うっかりノーブラで出勤したある日、慌てて駆け込んだランジェリーショップ「Toujours Ensemble(トゥージュール・アンサンブル)」で男性のフィッター・伊佐治耀に出会う。フィッティングを通して、伊佐治からいい加減な生活習慣や生き方を指摘された颯子は、自分を見つめ直すようになる。 自分の”女らしさ”を否定して生きてきた後輩の百田馨、旬を過ぎたスキャンダル女優の本城夕妃、女装の趣味があるクライアントの大狼社長、出産後のセックスレスに悩む同期の美鈴・・・・・・颯子をとりまく人々も、伊佐治のランジェリーの魔法によって少しずつ変わり始めてーー!? 一歩前に踏み出せずにいる女子たちに贈る、前代未聞のランジェリー・ラブコメディ!! 【編集担当からのおすすめ情報】 「脚を組むくせがある」「夕食はいつも8時以降」「20歳の頃から5キロ以上太った」「2年以上、恋人がいない」--フィッティングをしただけで、客のことをすべて見破ってしまう凄腕フィッター・伊佐治のキャラクターに注目! 意外に知らないランジェリーの知識もついて、二度おいしい小説です。

人肌ショコラリキュール人肌ショコラリキュール

出版社

講談社

発売日

2013年9月14日 発売

今の彼の将吾は元カレと違って自分勝手ではないし、セックスも優しくて、料理が上手。でも将吾と付き合ったのは、元カレと顔が似ているから……(「あなたモドキ」)/四年間セックスなし。いまやヴァイブレータが友達の私、浩未、33歳……。(「ヴォルフガング」)など、リアルな女の性と心を描いてきた著者による、「わかるわかる」満載、ドキドキ満載、美しくリアルなエロチカ短編集。甘くて苦い大人の恋。 R-18文学賞から飛び出し、リアルな女の性と心を描いてきた著者による、「わかるわかる」満載、ドキドキ満載、美しくリアルなエロチカ短編集。ほろ苦さと前に進む後味の良さを体験できるはず。 「あなたモドキ」 前の彼の大我を忘れられないでいる私、優子。いまの彼の将吾は大我と違って自分勝手ではないし、セックスも優しくて、料理が上手。でも将吾と付き合ったのは、大我と顔が似ているから。 「ヴォルフガングとそのほかのこと」 婚約破棄せざるを得なかった四年前をひきずって、四年間セックスなし。いまや「ヴォルフガング」と名づけたヴァイブレータが恋人の私、浩未、33歳……。 「サーティーデイズ、ワンクール」 生理の前に性欲が高まってしまう看護師の私、眞緒。情緒不安定になるし、普段の調子は全くでない。でも性欲が高まっても、じつは夫とは別居中。その理由は……。 「ストロベリー・イン・ナイトメア」 アジア料理店で働いているあたし、マーヤ。あたしは男とからだを重ね体液をまぜあわせる行為を知って、完全に馬鹿になった。 「リコちゃんの暴走」 21回目の告白で、最後にセックスだけしてもらえる約束を取り付けたあたし、莉子。ストーカー扱いとももうさようなら。これであたしはきっと幸せな恋ができる?   6)「ふるえる口蓋」 杏奈。口が一番性感帯になっている私。そう、私は口でのセックスが一番感じる。大学生のときの「友人」才輔は同棲中の彼女がいるけれど、私の欲望は彼にしか向かわない。 どこかに、きっとあなたがいます。 あなたモドキ ヴォルフガングとそのほかのこと サーティーデイズ、ワンクール ストロベリー・イン・ナイトメア リコちゃんの暴走 ふるえる口蓋

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP