著者 : 蝸牛くも
「一人で潜るのか?」「ああ、俺の冒険だからな」迷宮を抱える“スケイル”の街には、冒険者の数だけ冒険が存在する。騎士団を抜け自由騎士となったセズマールが挑む初めての“迷宮”。火竜との邂逅を生き延びた靴屋の息子が、寄せ集めのメンバーで挑む怪しげな仕事。クランの軛から解放されたオルレアは、新たな仲間たちと「初めての冒険」へと出かけ、そして黒衣の冒険者イアルマスはなにかを探し求めるように黙々と単独行での探索を繰り返していた。迷宮街で紡がれる六つの冒険奇譚。ダークファンタジー第四弾!
「お前、レーアの娘を探してるんだろ?」イアルマスたちと冒険を続けながら、かつての知り合い、レーアの少女の死体を探し続けていたララジャ。そんな彼の前に、かつて所属していたクランの連中が現れる。ララジャは彼らの持っている手掛かりを得るため交換条件に応じ“迷宮”に単身で潜り始める。一方、戦闘で愛用のだんびらを失い新しい得物を探していたガーベイジには、運命的な邂逅が待ち受けていた。「お前が…そうなのか」陰謀渦巻く“迷宮”に古の伝説が蘇る、ダークファンタジー第三弾!
「僕はーあの赤い竜を、やっつけたい」“迷宮”内でイアルマスたちが遺体を回収した大柄な少女は、ベルカナンと名乗った。駆け出しの魔術師である彼女は、浅階にいるはずのない火竜に遭遇し一党ごと全滅したのだ。迷宮を彷徨い続ける赤き死の脅威にベテラン勢さえ探索を躊躇する中、少女は前を向こうとするがー「十中八九、竜に挑めばあの子たちは死ぬぞ?」「冒険は、そういうものだ。そうでなきゃいけない」試練に挑むガーベイジとララジャ。そして彼らを介添えするイアルマス。鉄骨の迷宮を火炎が焦がす、ダークファンタジー第二弾!
誰も足を踏み入れたことのない迷宮“ダンジョン”の奥で発見された、あるはずのない冒険者の死体ー蘇生されたものの記憶を失った男イアルマスは、単独で迷宮“ダンジョン”に潜っては冒険者の死体を回収する日々を送っていた。蘇生“カドルト”が成功しようが失敗して灰となろうが、頓着せず対価を求める姿を蔑みつつも一目置く冒険者たち。そんな彼の灰塗れの日常は、壊滅した徒党の唯一の生き残り「残飯」と呼ばれる少女剣士との出会いを機に動き始める!蝸牛くも×so-binが贈るダークファンタジー登場!!
「ゴブリンスレイヤー」の10年前を描く外伝第2弾。これは、蝸牛くもの描く、灰と青春の物語。
「-強いか弱いかしか興味ないヤツって、たぶんもう、冒険者じゃないよね」怪物と成り果てた「初心者狩り」を打倒した君の一党はさらなる迷宮の深淵に挑む。そこには、未知の怪物との邂逅と、ある一党との出会いがあったー。女司教と因縁のある一党と、彼女を賭け、迷宮探険競技をすることになった君は、暗黒領域へと一党とともに挑む。「小鬼になぞ、関わっている暇はないのです!何故ならわたくしが…わたくしたちが、世界を救うのですから!」「ゴブリンスレイヤー」の10年前を描く外伝第2弾。これは、蝸牛くもの描く、灰と青春の物語。
ー始まりが何であったのか、もはや知る者はいない。いずれにせよ“死”が大陸中へと溢れ出した。ゆえに時の王が御触れを出す。“死”の源を突き止め、これを封じよ。“死の迷宮”。死神の顎そのものである奈落の淵へ人々は集い、いつしか城塞都市が生まれた。冒険者たちはここで仲間を募り、迷宮へ挑み、戦い、財貨を得、時として死ぬ。君は冒険者だ。悪名高き“死の迷宮”の噂を聞きつけ、その最深部へ挑むべく、この城塞都市を訪れた。
第六天魔王・織田信長が桶狭間で討った今川義元。その義元の佩刀、「義元左文字」は「それを持つ者は天下を取る運命にある」という。信長のいる京までその刀を届ける密命を徳川家康より授かったのは、義元の息子ー大名としての今川家を滅ぼしたとされる天下御免の無用者、今川氏真であった。「己は駿河彦五郎。飛鳥井流と、新当流を少々」今は彦五郎と名乗っている氏真は、和歌と蹴鞠を愛し、その妻、蔵春とともには京へと向かう。その旅路を阻むは「甲賀金烏衆」。剣風吹きすさぶ京への街道に剣聖直伝の彦五郎の剣が、鍔鳴る!蝸牛くも×伊藤悠が贈る剣戟エンタテインメント小説!