小説むすび | 著者 : 行成薫

著者 : 行成薫

明日、世界がこのままだったら明日、世界がこのままだったら

著者

行成薫

出版社

集英社

発売日

2021年9月24日 発売

ここは生と死の「狭間の世界」。 あなたと私、二人だけの。 目覚めると、世界に二人きりとなっていたサチとワタル。二人の部屋はいびつにくっつき、誰もいない街は静まり返っていた。 そして不意に現れた管理人を自称する女に、ここは生と死の「狭間の世界」だと告げられる。二人の肉体は、今まさに死を迎えようとしている、とーー。 そのまま「完全なる死」を迎えるはずだった二人だが、奇跡的に現実世界へ戻るチャンスが訪れる。 残酷な選択とともに。 私は、俺は、何のために、誰のために生きるのか。 生きることを真摯に見つめるエモーショナルな長編小説。 【著者プロフィール】 行成薫(ゆきなり・かおる) 1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年「名も無き世界のエンドロール」(「マチルダ」改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞。本作は21年に岩田剛典と新田真剣佑の共演で映画化された。同年『本日のメニューは。』で第2回宮崎本大賞を受賞。著書に『僕らだって扉くらい開けられる』『彩無き世界のノスタルジア』『稲荷町グルメロード』『立ち上がれ、何度でも』などがある。

彩無き世界のノスタルジア彩無き世界のノスタルジア

著者

行成薫

出版社

集英社

発売日

2020年12月16日 発売

過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。やがて明らかになる彩葉の真実とはーー。 切なく忘れがたい「企み」の物語。 『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。 【著者略歴】 行成薫(ゆきなり・かおる) 1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年「名も無き世界のエンドロール」(「マチルダ」改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞。著書に『バイバイ・バディ』『ヒーローの選択』『僕らだって扉くらい開けられる』『廃園日記』『ストロング・スタイル』『怪盗インビジブル』『本日メニューは。』『スパイの妻』などがある。

ストロング・スタイルストロング・スタイル

著者

行成薫

出版社

文藝春秋

発売日

2018年8月9日 発売

プロレスラーの「どん底からの挑戦」を描いた青春人情小説。 「強さとは何か」父母や友人らの言葉を得て、二人のレスラーが、たどりついた「答え」とは。 『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』の著者 柳澤 健 氏、絶賛の人間ドラマ! 「憎しみも弱さも欲望も嫉妬も、そして虚構も、すべてをさらけ出してなお、プロレスは強い。だからこそ、プロレス小説を書くのは勇気が必要なのだ。この作者は果敢に挑み、白熱した試合と想像を超えるフィニッシュを作りあげた」(柳澤 氏) 父の影響でプロレスファンになった御子柴大河は、少年の頃からの夢を叶え、日本最大のプロレス団体・JPFのトップレスラーへの道を駆け上がる。しかし、プロレス人気は凋落の一途をたどっていて……。 一方、大河の同級生、小林虎太郎は、抜群の運動神経を持ちながら、体が小さいことを理由にイジメを受け、心に傷を抱えていた。その後、「イジメ撲滅」を標榜するインディープロレス団体に入団するが、ある理由から悪役レスラーに転向することに。 天性のスターと、不遇の天才。 境遇は違えども、「強さとは何か」を求め続ける二人。 団体経営に大きな影響力を持つマッチメイカーたちの思惑が交差する中、大河と虎太郎は、マットの上で、答えを見つけることができるのかーー。

ヒーローの選択ヒーローの選択

著者

行成薫

出版社

講談社

発売日

2016年11月23日 発売

清水は水の訪問販売をしていた。アパートのチャイムを端から鳴らしていると、旧友・小山田と再会した。小学校時代に特撮ヒーロードラマの真似をして遊んだ仲だ。家に上がると、小山田はCDラジカセのスイッチを押し、予言者・ケンジのラップを流す。その歌詞は、清水がこの部屋に来ることを予言していた。さらに世界は八百四十一年後に終わることが決まっているため、ケンジに会って「世界を守り隊」に入ってほしいと頼まれる。 清水勇介は「奇跡の水、ミラクルネイチャーウォーター」の訪問販売をしていた。ペットボトル10本を担ぎ、足を棒にして歩いても契約は一件もとれない。諦めてアパートのチャイムを端から順に鳴らしていると、一室のドアが開き、小学校時代の友人・小山田と再会した。 連絡をとらなくなって久しいが、昔は当時流行っていた特撮ヒーロードラマの真似をして遊んだ仲だ。 小山田はいとも簡単に、宅配水の契約をしてくれるという。その言葉につられて家に上がると、小山田はCDラジカセのスイッチを押し、予言者・ケンジのラップを流す。ラップの内容は、清水がこの部屋に来ることを予言したものだった。さらに小山田は、世界は八百四十一年後に終わることが決まっており、世界の終わりを防ぐため、ケンジに会って「世界を守り隊」に入ってほしいと頼まれる。 どうする、清水? 1 宅訪ブルース 2 残滓プライド 3 肉厚プロフェット 4 現実イグノア 5 渇望アンリーチャブル 6 盲信エコロジー 7 痛撃サブミッション 8 起爆ヒップホップ 9 急襲スーパーセル 10 惰性モーニング 11 天才アジテイター 12 出動ヒーローズ 13 急襲マーダラー 14 不法インクルージョン 15 銃口ヘジテイション 16 選択トリガーオフ 17 永久パーティング 18 限界ブラックアウト 19 帰還リアルワールド 20 解縛ショルダータックル 21 異世界リコレクション 22 ヒーローの選択

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