小説むすび | 著者 : 言田みさこ

高校を卒業して１１年。あさみは、電力会社に勤める山川と婚約した。プレイボーイ越前に恋焦がれていたが、誠実な山川を選んだのだ。しかし女子高時代からの友人理緒子が山川に無理やり会ったことから、あさみの幸福な人生は波乱に巻き込まれていく。

純白の美の片鱗を持つ女性像を、二模様ひとつは内側から、“道子”の気持ちや考えの中にひとつは外側から、“私”という見苦しい世間があぶりだす悲恋の中に描こうと試みた作品です。

暑い国の孤高のサリーが愛したのは一人の天使？うずまく情熱に純白の心をなぶられ極限まで追い詰められる、大人の童話。

森で拾われた一人の幼子。未開の蛮界を抱える小国で、時代に翻弄されるもその魂が汚されることはない。

様々な形の一途な愛が寄り集まれば、物語が生まれる。それらのどこに罪があるというのだろう。