小説むすび | 著者 : 豊島与志雄

著者 : 豊島与志雄

丘の上 豊島与志雄 メランコリー幻想集丘の上 豊島与志雄 メランコリー幻想集

太宰が最も尊敬し、芥川、川端が恐れた作家 豊島与志雄の全貌が明らかになる代表作が 現代仮名遣いによって甦る! 芥川龍之介に 「山間の湖の如く静かなのは、豊島与志雄氏の作品である」 と言われた豊島は、「忘れられた作家」と呼ぶには あまりにも大きな存在である。 太宰治、坂口安吾、田中英光らは豊島を深く尊敬した。 太宰は「先生も、私と同様に、だらしがない。 そうして、日本で、いちばんの教養人だ」と評し、 川端康成は、「終始孤高の高士であるが、 そのひとりの世界では魔につかれて、 なにをしているかわからぬ怪物である」と言った。 本書では、初期の作品から戦後のものまで収録しているが、 どの時期の作品も、深いメランコリーの影が射している。 そして終始一貫して理知的であった。 怜悧さ故の虚無感に包まれながら完璧への希望をも 持ち続けた隠れた名作をお届けします。 収録作品 蠱惑 悪夢 都会の幽気    丘の上 常識   食慾 逢魔の時 球体派    怪奇な話 碑文 白塔の歌    秦の憂鬱   沼のほとり    聖女人像    絶縁体 解説 知性が持つ感性と、感性が持つ知性と 長山靖生

新編日本幻想文学集成 第8巻新編日本幻想文学集成 第8巻

漱石と夢文学。 アーサー王伝説を踏まえたファンタジー「幻影の盾」。SPレコードにまつわる怪異をえがいた「サラサーテの盤」。妖しい幽霊屋敷を舞台にした都市幻想小説「白血球」。超現実主義的手法で夢の世界を克明に記述した「夢の中での日常」。他全38編。 夢の記述と夢の軌跡。 夏目漱石  富士川義之編 夢十夜 永日小品 より 琴のそら音 一 夜 趣味の遺伝 変な音 カーライル博物館 倫敦塔 幻影の盾 薤露行 解説 幻想作家漱石 内田百間  別役実編 盡頭子 件 道 連 豹 冥 途 昇 天 山高帽子 影 狭 莚 青炎抄 東京日記 サラサーテの盤 解説 内田百間的幻想の特質 豊島与志雄  堀切直人編 白 蛾 沼のほとり 白血球 都会の幽気 或る女の手記 道 連 白塔の歌 どぶろく幻想 霊 感 幻の園 真夜中から黎明まで 猫 性 怪異に嫌はる 解説 謙譲な闘い 島尾敏雄  種村季弘編 孤島夢 石像歩き出す 摩天楼 夢の中での日常 勾配のあるラビリンス 亀甲の裂け目 大 鋏 月 暈 死人の訪れ 子之吉の舌 鬼剥げ むかで 冬の宿り 解説 へんなあひるの子

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