著者 : 赤松光夫
白いふくよかな乳房を吸われ、花唇に指を刺され、男が唾液を塗ってクリトリスをあたため、鏡子の身体に火をつけた。「必ず僕のことを思い出してくれる。体が覚えているはずだ」-記憶を取り戻すための四国巡礼の先々で男に抱かれ、燃え上がることで過去の断片が甦る美しい尼僧の淫らな宿命。
19番ホールの女体にインするものは…深々と入った直刀ペニスをまたも引き戻し、つづいてゆっくり挿入、それを繰り返すと、「ああ、気持いいわー、あなたのって、チタンのデカヘッド、長尺ものみたい」と真澄夫人が呟いている。(『デカヘッド効果』より)。
白衣の聖天使の看護婦、紺色のエリート・スチュワーデス、怜悧なインテリ女医、青い果実のセーラー服、妖艶な墨染の尼僧…etc。清楚な制服の下に隠された豊満な肢体、白いつややかな肌、甘い熟れた匂いを晒され、官能の炎に身を焦がし、悶え喘ぐ女たち。そんな制服美女の奔放な性態を巨匠、新鋭の作家陣が書き下ろした充実の短編全10作。官能的なコスチュームに身を包んだ美女たちの愛欲物語を厳選セレクトした、好評シリーズ魅惑の新展開、堂々登場。
人類の未来のため、というと崇高にきこえるが、藤堂京太は究極の女体を求めるセクシーロボットの開発者だ。開発のためには自らを実験台に自慢のイチモツに手を入れて、女体遍歴に明け暮れる毎日。体験を活かして女性用の技術開発にも乗り出した。おまけに、共同研究者の椿千鶴は大変な美人である。はりきって、完璧な女体と男性を造り上げようと頑張る藤堂だった。
藤堂京太の仕事は人体ロボットの開発。もちろん仕事上は、工業用の溶接ロボットや医学用の人体研究ロボットなど様々だが目下個人的に凝っているのが究極のヴィーナスロボットだ。美しく官能的なロボットを製作するため、彼は週末の休日を返上して、最高の女性を探求すべくソープ嬢から未亡人、人妻から金髪女性まで調査を始めたが…。エロチカ怪傑作。
白鳥竜造、30歳、独身。わが国最大の情報産業、ジャパン通信社のチーフディレクターとして、宗教関係の宣伝広告を扱っている。新教団の育成確立を責務とする彼が目をつけたのが、新興宗教“ハッピー教”。教祖は若く、東大卒で、急激に信者数を伸ばして注目されている教団だ。宣伝活動も順調だったが、白鳥は突然、通信社を放逐される。教祖になるため肉弾戦に入った白鳥を待っていたのは。
浴衣の裾を裂いて東山の手が内腿に入り、パンティのはざまに迫った。一瞬強く交差したが、二度三度なぞられると、力を失って股はゆるやかに開いた。パンティの横から指が入る。クリットがつままれた。体が震え痺れる。-彼の怒張しきったペニスが、もう遠慮なく浴衣の裾を乱した桐子の股間に感じられる。それはブリーフを突き抜け、ズボンの外に突出している。桐子は、その温みに誘われ、握って…。熟した未亡人教師・桐子と尼さく・春恵尼の快感絶頂物語。
丸万商事社員、上月竜介は中途入社で、二流大学出身。普通だったらうだつのあがるはずはないが、総務部長からの特命で、やり手の鬼崎専務を調査することに。専務はバブル時代にあらゆることに手を染め、女偏も大変な物。竜介も手始めに、大都銀行頭取の娘・磯貝すみれをモノにし、次々と鬼崎と関係のあった女と関係を持つ。女達から仕入れた情報を元に、社内の重要ポストを手にいれるが…。官能サスペンス。
美女は自分の大切な日に柔肌を記念に撮りたがるらしい。脱サラしビデオスタジオを始めた野呂安彦に舞い込む話は、露出未亡人、失禁女優、変態令嬢、オナ女子大生たちの実演激写。ビデオライトに濡れ光る淫汗の谷間に野呂の股間も痛いほど恐張して、思わずズボンのファスナーに…。女たちのいやらしい性態をさらに淫らにさせる野呂の狂悦素股テクニック。
郷里の先輩東大生を慕って東大受験に上京した美少年・米倉初穂であったが、先輩のマンションでハードセックスを見せつけられて価値観一変、受験などなんのその、大企業会長夫人にデートに誘われ熟女からの個人授業に欣喜雀躍、その楽しさを満喫し尽したかと思ったが、社内抗争・権力闘争の渦中に放り込まれるはめに…。若さあふれる悦楽フルコース志願。
パンストを脱がされ、篠原校長はズボンを膝までずらしてのしかかってくる。すでに花唇は濡れていてクレーターを堀り進んでくる肉棒の圧迫感が、なんともいえない。「あッ、ああ、ああ」と何度か呻いていた。ぴったり凹凸食いつきあうと花唇部分に圧力がかかり、周辺から熱くなる。ヘアとヘアがまざりあい、こすられ、たまらない刺激が全身を貫ぬいて…。福マンと噂される未亡人の教師・桐子は今日も幸福を与えるために男達とのめくるめくセックスにのめり込んで…。
…これが不倫というものなのだろうか。肌の温かみが伝わってくる。夫とは違う筋肉の盛りあがりを感じながら疼く体を開き…。禁断の愛=不倫の誘惑に抗しきれず、悦楽に悶え燃え尽きようとする熟れた人妻たちの、めくるめく官能の一夜が今日も過ぎてゆく。
美しい顔をゆがめ、唇を噛んだり、身震いしたり、しきりに声をあげて-イイ、イイ、イイ-と泣くような細い声は耳の底で性感帯を刺激して…高額の学費を取る花ムコ学校だが、美人校長自らのベッド講習の人気で生徒は満杯。さて、その楽しみな実習が始まって…現代風俗と男女の営みをリアルな筆致で描く官能長編ロマン。
桐村美沙は二十八歳の女盛りで、突然夫の死に見舞われた。夫の清行は山洋証券札幌支社へ単身赴任していたが、ススキノのバーのママとドライブ中、事故死したのだ。夫の友人金井は、美沙の美貌と類まれな才能を見出し、秘書として迎える。やがて美沙は株の世界に身を投じ、「女」を武器に大口投資家を篭絡する術を知る。その矢先、金井が死亡ー政界を巻き込むスキャンダルの序章だった。長篇官能サスペンス。
四国の寺に生まれた光真は、既に三歳にして死を事実として認識していた。また育った時代も特異なものだった。就学前は戦前、小・中学校は戦中、高校・大学は戦後と大波に翻弄され通す。そしてその度に常識が価値観がクルクル入れ替る。そんな中で恋を求め主義を求め生きる光真の姿を詩情高く謳いあげた注目の問題作。