著者 : 近藤耕人
ユング、『ユリシーズ』を読むユング、『ユリシーズ』を読む
ジェイムズ・ジョイスの名作『ユリシーズ』。 その大著を読んだ心理学者ユング。 その感想は……「退屈」!? 1932年に雑誌Europäische Revueに発表されたユングによる『ユリシーズ』論。 「ひどく退屈きわまるが、その単調こそ叙事詩の壮大さを獲得している。」と書くユングは、『ユリシーズ』に何を見るのか。 ======= 【目次】 『ユリシーズ』──心理学者のモノローグ 解説 ジョイスとユング(小田井) マボット街のブルーム(近藤) あとがき(小田井) あとがき(近藤) 『ユリシーズ』──心理学者のモノローグ 解説 ジョイスとユング(小田井) マボット街のブルーム(近藤) あとがき(小田井) あとがき(近藤)
リトル・ヴェニスリトル・ヴェニス
野辺麻夫は家を出た。自分の絵を描くためには独りにならなくてはならない。--1970年代イギリスへ絵画制作のため赴く画家。生まれ育った東京の記憶を瑞々しく回想する青年。大災害で壊滅した世界を生き抜く二人の男。言語と映像の関係を思考し続けてきた著者が作り出した、20世紀文学の記憶が様々に木霊する文学空間。書き下ろしの表題作他、第一回文藝賞佳作「風」を含む創作集。
アイルランドの言葉と肉アイルランドの言葉と肉
自分の手が自分の身体の一部ではなく、獣にも共通する一般的な肉と見えたり思えたりするとき、「わたし」はなにものであり、どこにあるのであろうか。 〈言葉〉と〈肉体〉の相剋を鍵に、ジョイスやベケット、そして画家フランシス・ベーコンなど、アイルランドに縁の深い作家たちの創造力の原点に肉迫する。斬新な方法によってアイルランド芸術論に新たな地平を開く迫真の評論。
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