小説むすび | 著者 : 道尾秀介

著者 : 道尾秀介

フォトミステリー -PHOTO・MYSTERY-フォトミステリー -PHOTO・MYSTERY-

発売日

2023年6月16日 発売

世の中にすでに存在する写真に文を添えることで    まったくあたらしい物語が生まれたーー      道尾秀介による危険な悪戯 写真から生まれた、道尾秀介初のショートショート集。 読み返すほど深まるーー写真と連動する新感覚のミステリー。 (タイトル[一部]) 静かな午後  さがしもの  能才  デュロン  つちのうま  今夜 聞いてごらん、と言った女性の肌は濡れていた  何日か経つと静かになった          中身は家の裏に埋めたそうな  弟は野良猫とビーグルのあいだだった  指  髪飾りに見えるのは目だった  いたずら少年は翌朝になって発見された  旅立ち  短いからこそ生まれる面白さに圧倒される「50作品」を収録。 (プロフィール) 道尾秀介(みちお しゅうすけ) 1975年東京都出身。 2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。 07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、 09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、 10年には『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。 11年『月と蟹』で直木賞を受賞。 その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『いけない』『雷神』『DETECTIVE X』など多数。

いけない2いけない2

出版社

文藝春秋

発売日

2022年9月22日 発売

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。 第一章「明神の滝に祈ってはいけない」 桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出合ったのは、滝の伝説を知る人物だった。 第二章「首なし男を助けてはいけない」 夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。 第三章「その映像を調べてはいけない」 「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめーーしかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。 そして、書き下ろしの終章「祈りの声を繋いではいけない」 ーーすべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ! 各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

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