著者 : 酒井昭伸
2038年。地球の環境破壊は急速に進んでいた。温室効果によって海面が上昇し、オゾン層の破壊で直射日光を浴びるのは危険な行為となった。人口爆発、緑地の砂漠化、深刻な環境汚染などの問題が山積し、この惑星は一刻の猶予も許さない危機的状況に直面していた。若き天才物理学者アレックス・ラスティグ。彼はマイクロ・ブラックホール生成に取り組んでいた。これが完成すれば、画期的なエネルギー源と 。だが、思わぬ事故が発生。その結果ブラックホールは磁場ケージを離れ、地球の中心にむけて落下してしまった。このままでは、ブラックホールは地球内部の物質を食いつくしてしまう。その結果は、地球の潰滅だ。破局へのプレリュードが響きわたるなかで、アレックスたち科学者チームは母なる地球〈ガイア〉を救うべく、絶望的な戦いに挑んだが…。人気絶頂のデイヴィッド。ブリンが、最新の科学情報とエコロジー的視点を軸にすえ、かつてない壮大なスケールと迫真の筆致で描きあげた近未来スペクタクル巨篇。
日本企業ナカモトがロサンジェルスに建設した超高層ビル〈ナカモト・タワー〉で、美人モデルが殺された。階下のフロアでは、マドンナやトム・クルーズをはじめとする日米の有名人ばかりを集めたオープニング・パーティーが進行中だった。緊急連絡をうけた渉外担当官のスミス警部補は、日本人がらみの事件に豊富な経験を持つコナー警部とともに現場に急行する。しかし、ナカモトの現場責任者イシグロは、なぜか強硬に捜査を拒む。しかも、犯行時の現場が映っているはずの警備用ビデオテープは、謎の日本人によって持ち去られていた。経済摩擦で緊迫する日米関係を背景に、捜査は困難を極めるが…。刊行と同時に全米でセンセーショナルな話題を巻き起こし、ベストセラー・リストの第一位に躍り出た大型サスペンス。
〈ジュラシック・パーク-恐竜王国〉。そこでは、バイオテクロノジーを駆使して現代に甦ったティラノサウルスをはじめとする15種類の恐竜たちが、コンピュータで管理された環境の中を闊歩していたのだ!オープンをひかえて、創設者のハモンドは視察のための顧問団を島に迎えることになった。古生物学者、古植物学者、数学者-それにハモンドの係である二人の子供たち。さっそく園内ツアーに出発した彼らは、奇跡を目前にして驚嘆した。ところが、完璧にコントロールされているはずのシステムは、じつはひそかに破綻していたのだ。そして、人類がいまだかつて体験したことのない凄じいパニックが、彼らを待ち受けていた!
地球上空に忽然と出現した小惑星〈ストーン〉-。未来の地球人がつくったこの巨大な恒星船の内部には、ハイテク都市ばかりか、さらに地球人の想像を絶する秘密がひそんでいた。無限へと通じる超空間通廊〈道〉が発見されたのである。この〈道〉が異星人ジャルトの侵略をはばむために閉鎖されてから40年の歳月が流れた。荒廃した地球と〈ストーン〉、そして〈道〉で、いままた新たなる壮大無比の物語がその幕をあける。
復興をめざす地球と〈ストーン〉の対立が深刻化するなか、かつて〈道〉の彼方に消えたロシア人将校が地球に現れた。その目的は?異星人ジャルトの真意はどこに?〈道〉の神秘を解明すべく、おのれの身を捧げた天才科学者パトリシアの運命は?そして無限の時空をつらぬく〈道〉の再結合は宇宙と人類にどんな運命をもたらすのか?人気作家ベアが前作『永劫』を遥かに上まわるスケールではなつ、ファン待望の続篇登場。
クローンとなって死から甦った企業傭兵スチュワール。だが、“前世”の自分が記憶を更新していなかったため、生涯最後の15年分の記憶は欠落している。なぜ死ななくてはならなかったのか?自分を殺した犯人は?謎を解明する鍵は、惑星〈冥土〉をめぐる企業抗争にあるらしい。過去の自分の足路をたどるスチュワールが、記憶の冥路の果てに見た真相とは?好評『ハードワイヤード』に続くサイバーアクション超大作登場。
フォークランド紛争渦中の1982年、アルゼンチン巡洋艦ベルグラノは、英国原潜コンカラーによってなんの警告もなく撃沈された。そのコンカラーがいま、スコットランド奥地で極秘の魚雷実験を行なっている。復讐心に燃えるアルゼンチン人有志は、ゲリラ部隊による前代末聞の破壊工作を決意。特殊能力を持つ5人のアルゼンチン人チームによる大胆不敵な原潜撃沈作戦がはじまった。
ニューヨーク市警のはみだし刑事ニックは、所轄管内で2人の人間を殺害した日本人サトウの護送を命じられる。が、相棒のチャーリーともども大阪空港に着いた早々、出迎えの警官に扮した一味に、まんまとサトウを奪われてしまう。この大失態を挽回すべく、アメリカ人刑事コンビは、言葉もわからぬ異国の大都会で必死の捜査を始める。大阪を舞台に描く異色のポリス・アクション。
超音速戦闘機や装甲ホバーに乗りこんで21世紀アメリカの荒廃しきった中西部をつっ走り、危険なブツを命がけで運ぶパンツァーボーイ。その中でも、カウボーイは伝説的存在だった。全身にハイテク機器を埋めこんで、航法コンピュータや攻撃システムと脳を直結できる“ハードワイヤード”として、彼は危険にみちた灼熱の砂漠や夜の闇を疾走する。だが自由を愛する彼の心には、地球を荒廃させておきながら、軌道上で甘い汁を吸うばかりのコンツェルンへの憎悪が、次第にふくらんでくるのだった…。ハイテクとバイオレスあふれる話題の近未来SF。
カウボーイの怒りは爆発した。軌道コンツェルン同士の抗争のあおりをくって、彼の属する運び屋グループが、別の集団に不意うちされたのだ。地球を荒廃させおれたちを食い物にしながら、人工コロニーで安逸な暮らしを送るあいつらに、目にもの見せてやる!かくしてカウボーイは、美人ハードワイヤードで腕ききボディガードのサラと手を組み、仲間たちの力を結集して、圧倒的な戦闘力と経済力をあわせもつコンツエルンを相手どり、乾坤一擲の大勝負にうって出た…。冒険SFの期待の新星が放つファン待望のフルスピード・サイバーアクション。
西暦2025年。世界は環境汚染に苦しみ、荒廃していた。都市には失業者があふれていた。彼らの娯楽はテレビの残酷なゲーム番組だけ。ベン・リチャーズが出場したのは『ラニング・マン』-逃げ切れば10億ドルの賞金、つかまれば殺されるという文字通りのデスレースだった。全米の視聴者を敵にまわして逃げるリチャーズがいだく逆転の秘策とは?鋼鉄の男シュワルツェネッガー主演で話題を呼ぶデッドテック感覚の近未来SF超大作映画の原作がこれだ!
地球上空に忽然と謎の小惑星が出現した。直径100キロ、長さ300キロにもおよぶこの物体は〈ストーン〉と名づけられ、アメリカを中心とする調査隊が派遣された。調査隊の報告は驚くべきものだった。-〈ストーン〉は巨大な宇宙船であり、しかも内部に保存されていた資料から見て、“未来の地球人”の手になることが明らかになったのだ!しかもその資料には、これから起こる熱核戦争の結果までもが詳細にしるされているという。だが、〈ストーン〉が秘める謎は、それだけにとどまらなかった…。『ブラッド・ミュージック』で話題の著者が壮大なアイデアで描く力作SF巨篇。