小説むすび | 著者 : 酒井昭伸

著者 : 酒井昭伸

エンディミオンの覚醒エンディミオンの覚醒

32世紀、“連邦(ヘゲモニー)”の“崩壊(フォール)”から約300年後、人類星域はふたたびひとつにまとめられ、カトリック教会を主体とするパクスの支配下にあった。辺境の惑星ハイペリオンの若者ロール・エンディミオンは、死刑判決を受けたものの謎の老人に助けられ、驚くべき依頼をされる。もうすぐ“時間の墓標”から出てくる少女アイネイアーをパクスの手から救いだし、少女が宇宙の命運を決める“教える者”となるまでいっしょに旅をしてくれというのだ。さらには、史上最強の権力を誇るパクスを滅ぼし、教会を権力の座からおいやってくれという。できるかどうかわからないものの、頼みを引き受けたエンディミオンは、少女アイネイアーとアンドロイドのベティックとともに星から星へと宇宙をめぐり、ついに惑星・地球にたどりついた。そして、さらなる冒険へと旅立とうとしていた。いっぽう、新教皇ウルバヌス16世ひきいるパクスは、大天使型戦艦の機動艦隊を非キリスト教徒であるアウスター討伐に送りだす。さらに“テクノコア”の恐るべき手先たちがアイネイアー追跡を再開したのだが…ヒューゴー賞をはじめ、英国SF協会賞など数々の賞に輝く、壮大な未来叙事詩ハイペリオン・シリーズ、待望の完結篇。ローカス賞受賞。

エンディミオンエンディミオン

32世紀、「テクノコア」の消滅とともに連邦が崩壊して三百年足らず、宇宙は星間政府と結託したカトリック教会、パクスの神権政治の元に統べられていた。惑星ハイペリオン-。パクス法廷の即決裁判により冤罪のまま刑死したはずの青年ロール・エンディミオンは、とある城砦の一室で再び覚醒した。やがて傍らに傅くアンドロイドの案内のまま、そこが廃都「エンディミオン」であることを知らされた彼は、待ち受ける一人の老人に引き合わされ、その正体を知って驚愕した。その老人こそ、教会によって禁書とされた『詩篇』の実作者にしてかつてのハイペリオン巡礼の一人、詩人マーティン・サイリーナスその人だったのだ!さらに老詩人はエンディミオンに驚くべき予言を告げる。「時間の墓標」が間もなく開き、一人の少女が現われる。彼女こそが全宇宙の命運を握っているのだ-。かくして、エンディミオンは「時間の墓標」を目指し旅立っていった。全宇宙の命運を握る一人の少女、来たるべき「教える者」を迫りくるパクスの魔手から救い出すために。ヒューゴー賞、ローカス賞をはじめ数多の賞に輝く『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』に続き、人気作家シモンズが放つ傑作SF叙事詩、堂々の第三部。

エアフレ-ム(上)エアフレ-ム(上)

香港からデンバーへ飛行中の大型旅客機から、ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。空中で異常事態が発生し、多数の負傷者と死者が出たというのだ。かろうじて着陸した旅客機の内部は、壊滅的な惨状を呈していた。シートはつぶれ、裂けた天井のパネルからは配線や断熱材がむき出しになっている。-いったい、何が起こったのか?事故機を生産したノートン社では、緊急会議が招集され、ただちに事故原因究明チームが結成された。ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは、中国との大規模な契約が進行中だった。もし一週間以内に事故原因が究明されなければ、契約が流れることは必至だ。そうなれば、競争の苛烈なこの業界で、ノートンが生き残るチャンスはない。崖っぷちの状況に立たされたチームのメンバーは、必死の調査を開始するが…卓抜なアイディア、無類のストーリーテリング、そして文明批判を含んだ過激なテーマ-つねに時代を揺るがしつづける「超頭脳」クライトンが、航空機事故の急増を予言して全世界を震撼させた大型ビジネス・サスペンス。

エアフレ-ム(下)エアフレ-ム(下)

香港からデンバーへ飛行中の大型旅客機から、ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。空中で異常事態が発生し、多数の負傷者と死者が出たというのだ。かろうじて着陸した旅客機の内部は、壊滅的な惨状を呈していた。シートはつぶれ、裂けた天井のパネルからは配線や断熱材がむき出しになっている。-いったい、何が起こったのか?事故機を生産したノートン社では、緊急会議が招集され、ただちに事故原因究明チームが結成された。ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは、中国との大規模な契約が進行中だった。もし一週間以内に事故原因が究明されなければ、契約が流れることは必至だ。そうなれば、競争の苛烈なこの業界で、ノートンが生き残るチャンスはない。崖っぷちの状況に立たされたチームのメンバーは、必死の調査を開始するが…卓抜なアイディア、無類のストーリーテリング、そして文明批判を含んだ過激なテーマ-つねに時代を揺るがしつづける「超頭脳」クライトンが、航空機事故の急増を予言して全世界を震撼させた大型ビジネス・サスペンス。

ロスト・ワ-ルド(上)ロスト・ワ-ルド(上)

闇に葬られた「ジュラシック・パーク」事件から六年。科学が夢を実現させたかに見えたパークは崩壊し、恐竜も滅び去った。だが、まだ何かが生き残っている、というひそやかな噂は絶えなかった…。孤島にたどりついた古生物学者レヴィンは、胸を躍らせた。コスタリカ沿岸に流れついた謎の動物の屍体を見て以来、太古の恐竜が今に生き残る「ロスト・ワールド」を探してきたのだ。この島にこそ恐竜がいる。彼は確信していた。レヴィンが調査の旅から戻ってこないことを知り、工学者ゾーンは困惑した。レヴィンの依頼で製作した、科学調査用トレーラーのテストを行なう予定だったのだ。衛星電話で呼び出すと、ノイズの向こうからレヴィンの声が聞こえてきた。「とりかこまれた-兇暴-やつらのにおいがする-」接続は切れた。彼の部屋で見つかったのは、壁をおおう地図や航空写真、そしてその上に書かれた大きな文字-「サイトB」か。「サイトB」とは。レヴィンとともに「ロスト・ワールド」探しをしていた数学者が急遽飛んできた。〈ジュラシック・パーク〉事件からからくも生還した、イアン・マルカムだった。

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