著者 : 野村胡堂
神田相生町の万両分限、河内屋又兵衛の屋敷に何者かが忍び込み、金唐革の煙草入れを残していった。その三日後、又兵衛の孫の喜太郎が死体で見つかり、さらには又兵衛の末娘のお富も殺される。だが、浮上してきた下手人には鉄壁のアリバイがあり…。謎の遺書に密室殺人、アリバイ崩しまで、明神下の平次親分が江戸で起きる難事件の真相に挑む!昔も今も何度読んでも面白い、名作シリーズのテーマ別傑作集第3弾。
夫婦になることを夢見る若い男女、病気の母を抱え貧しさに耐える兄妹、殺しの咎で捕縛された許嫁の無実を信じる娘、死んだ父の恥辱を雪がんとする子供ー。欲に塗れた悪人につけ込まれ、悲しみに暮れる心優しき市井の人々。その窮地を救うため神田明神下の平次親分とガラッ八の八五郎が江戸の町を走る!昔も今も何度読んでも面白い、名作シリーズのテーマ別傑作集第2弾。
神田明神下の岡っ引といえば、言わずと知れた銭形の平次親分。ガラッ八こと子分の八五郎を従え、卓越した推理力と投げ銭で難事件を解決する江戸のスーパーヒーロー。その活躍を描いた野村胡堂の名作『銭形平次捕物控』シリーズ全383編の中から「陰謀」「仇討」をテーマにした6編を厳選。日本の文学史上、最長最大の捕物帳シリーズにして、お茶の間のヒーローだった平次親分がここに蘇る!昔も今も、何度読んでも面白い、テーマ別傑作集第1弾。
神田明神下に住む、凄腕の岡っ引・銭形平次。投げ銭と卓越した推理力を武器にして、子分のガラッ八と共に、江戸で起こる様々な事件に立ち向かっていく!暗号が彫られた櫛をきっかけに殺人が起こる「櫛の文字」。世間を騒がす怪盗・鼬小僧の意外な正体を暴く「鼬小僧の正体」。383編にも及ぶ捕物帳のスーパーヒーローの活躍譚から、ミステリに特化した傑作17編を収録した決定版。
御蔵前片町にある料亭の一人娘・お鶴。普段はひかえめだが、いざとなると男勝りになることから、おきゃんな蔵前小町と呼ばれている。ある時、向島の花見から帰ってくると、家に珍客があった。病を患う伯母を見舞にきた旗本の章二郎である。初対面からお転婆をたしなめる章二郎に反発を覚えるお鶴だったが、やがてその想いは恋に変わり…(「江戸の娘」)。厳しい冬を越え待っている別れと出会い。名手たちが紡ぐ傑作短編集。
銭形平次の子分・ガラッ八の八五郎。惚れっぽいが岡惚ればかりでいまだ独り身、そんな彼にまさかの“隠し子”疑惑が。覚えのない子どもを呑気に可愛がる姿に平次も呆れ顔だが、子どもを置いていった女の意図は果たして…?江戸風俗と謎が交錯する表題作など八篇収録。時代小説ファン必読の傑作選最終巻。
「親分、大変だッ」今日もガラッ八が決まり文句とともに、江戸開府以来の捕物名人・銭形平次の元へ飛んでくる。花見で賑わう飛鳥山、虚無僧姿に竹光が仇討ちを演じる茶番劇。それが一変、真剣による殺人劇にー顔の見えない下手人を平次の明智が探る表題作など傑作揃い。江戸情緒と人情の捕物帖傑作選第二弾。
投げ銭でおなじみの岡っ引、江戸の名探偵・銭形平次。少し間の抜けた子分のガラッ八を相棒に、難事件を鮮やかに解決。お上より十手捕縄を預かりながら、善意の下手人は許し、偽善者をやりこめる。推理と反骨、人情の名作捕物小説シリーズから傑作を厳選。美しい妻・お静との馴れ初めを描く表題作など八篇とエッセイを収録。
正義感と人情に厚い岡っ引、騒々しい子分の八五郎を供に、窮地は名人芸の投げ銭で切り抜ける、ご存じ銭形平次。若い娘が化粧品屋で次々と消える『金色の処女』、与力一家に崇る化物の怪『復讐鬼の姿』、輿入れ途上の花嫁が相次いで誘拐される『七人の花嫁』など、江戸情緒たっぷりの妖奇と謎。初文庫化作品を中心とした初期傑作十編。恋女房となるお静とはまだ許嫁の仲。全編にみなぎる若き平次の魅力。
端午の節句は武者人形に鯉のぼり。さあ、いよいよお江戸の夏。花火に映える両国の川開きに山王祭り、7月7日は七夕でそろそろ幽霊の噂が、八百八町の夜の闇を駆けめぐる頃…、懐かしい江戸の夏の風物詩にからむ怪事件・難事件に立向う半七・平次・佐七の三大捕物名人に加え若さま侍・顎十郎・ハイカラ右京・砂絵のセンセーも登場して、ますます好調。異色の捕物ミステリー・シリーズ第2弾。