著者 : 金原瑞人
嘘と偽り、裏切りと対立、計略と知謀…暗黒の世界で繰り広げられる少年たちの冒険物語。主人公トマス・ケイルを翻弄する運命が明かされてゆく!相次ぐドンデン返しの末の、予想だにしなかった驚愕の展開!三部作第一巻『神の左手』を読んでおらずとも楽しめる構成!いくつもの謎が渦巻く中、物語は破天荒なエンディングに向かって一気に加速する!この壮大な世界の秘密は最後に明らかになるのか?そしてケイルの愛と憎しみの行方は…。
あたり一面不毛の荒野にそびえる超巨大な建物ー「サンクチュアリ(聖域)」。縦横無尽に迷路が走るこの場所は、その名に反して監獄とも修道院ともつかない恐怖の迷宮。自らを救世主と呼ぶ謎の集団が支配するここには、10歳にも満たない男の子たちが次から次へと連れてこられる。食事は最悪、規則を破れば死にも至る刑罰、友人は禁止、知識を求めるなどもってのほか。10年にも及ぶ訓練を経て、彼らはいずこへか送り出される。そしてその目的は誰も知らない…。嘘と裏切りと抑圧に満ちたこの世界で、他人には決して心を開かない14歳のケイルは、殺人がらみのいまわしい事件に巻き込まれ、仲間二人との脱出を余儀なくされる。その逃亡をきっかけに一気に加速する物語!神は彼らにいったい何をさせたいのか。
出所まであと五日。三年の服役を終え、残りの日数を数えるシャドウ。あと、四日。あと、三日。そして…。その日まで四十八時間と迫ったとき、看守に呼び出されたシャドウはこう告げられた。今朝、愛する妻が自分の親友と浮気の末、自動車事故で亡くなったとー。呆然と立ちすくむシャドウの前に、奇妙な男が現れる。彼の持ちかけた仕事を引き受けた瞬間から、シャドウの数奇な運命の歯車が回り始めた。
これが正真正銘、本物のモンスターのつくり方だ、デイヴィ。生と死の間で引きずりまわして、苦しませて、怖がらせるー町へ越してきた少年スティーヴンのいうままに粘土男に生命を与える儀式を手伝ったデイヴィ。その直後に憎んでいたけんか相手が死んだと知って、とんでもない怪物をつくり出してしまったと気づき…。善と悪の境目を問いかける、現代版『フランケンシュタイン』カーネギー賞、コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)受賞作家、最新作。
待望の第5部への序章!そしてついに、エイラは愛する人の故郷へ!傷ついた者を助け、最後の難関である酷寒の氷河を越えたとき、エイラは自分の体の変調に気づく。今から3万5000年前、最終氷期の終わり、大地震で孤児となったクロマニオン人の五歳の少女、エイラは、ケーブ・ベア(洞穴熊)を守護霊とするネアンデルタール人の一族に拾われる。種の違いから姿かたちも、ふるまいも、異形としか映らないエイラは数々の苦難にみまわれながらも、逞しく生きぬいてゆく。世界3,500万人に読みつがれている、最古のヒロイン、エイラの愛と冒険の物語。
学校に防弾チョッキ着てくなんてかっこ悪すぎ。でも、心臓を守ってるチタンのプレートをはずすとすごく不安になる。きついアイロニーとおおらかなユーモアに彩られた9つの物語。
プラハの時代は去り、いまや魔術の中心はロンドン。魔術師たちは、政府の重要なポストを占め、帝国を牛耳っている。魔術師は貧しい家の子どもを弟子にして、悪魔を思いのままにあやつる技を、歳月をかけて叩きこむ。弟子は、親も生まれたときの名も捨て、帝国に貢献する日のために、ひたすら修行にはげむのだった。いま、ひとりの少年が師匠にかくれて寝室の床に五線星を描き、バーティミアスという悪魔を召喚した。彼は御年5010歳。まあ最高ランクではないが、由緒正しいベテランの妖霊である。妖霊界からロンドンの街へバーティミアスを召し出したむこうみずな少年の名はナサニエル。自分をはずかしめたエリート魔術師に復讐を誓っている。なにもかもが新鮮!文句なしにハマる物語が600ページにギッシリ。
自由を求めて孤児院を抜け出し、筏に乗り込んだ3人の子どもたち。川を下ってたどり着いたのは、真っ黒な泥が広がるブラック・ミドゥン。そこには、両手に水かきのある女の子と奇妙な老人が、二人きりで暮らしていた。黒い黒いその泥のなかには、たくさんの秘密と悲しみと、「奇跡」が埋まっていた…。月の明るいその晩に、あたしたちは、ヘヴンアイズを見つけた-カーネギー賞、ウィットブレッド賞受賞作家、『肩胛骨は翼のなごり』の著者が放つ、待望の新作!やさしく美しく純粋な、冒険の物語。
ハリウッドの街に住むおしゃれな少女、ウィーツィ・バット。ハイスクールでいちばんカッコいい男の子、ダークとつきあい始めるも、彼はじぶんがゲイだと告白する。そんなのかまわないよ、じゃ、いっしょにオトコをゲットしにいこう、とウィーツィ。かくしてふたりの“理想の恋人”さがしが始まるが、どいつもこいつもろくでなしばかり。ある日、ウィーツィはひょんなことから“ランプの精”と出会い、願いを3つだけかなえてもらえることに…。
家族のきずな、生きることの喜びと悲しみを心あたたまる筆致で描いて日本中に静かな感動を呼び起こした『豚の死なない日』に、待望の続編登場!父の死にめげず、家族をささえて健気に働くロバート。だが凶作とアメリカ全土に及ぶ恐慌の波がヴァーモントを襲い、一家は苦況に立たされる…。
黒魔術の痕跡が色濃く残る孤島を訪れた14歳の少年マイクと父ロバート。ロバートの友人トニーの娘リザは、島にはまだ魔女がいる、義母ジャナインも魔女だ、という。もちろん大人たちはそんなことは信じない。マイクだって信じたくはなかった。だがやがて本当に恐ろしいことが起り始めて…。本邦初訳の恐怖小説の佳編。