著者 : 金原瑞人
奇妙なこどもたち(ピキューリア)の魂を喰らおうとする非情な敵・コールの魔の手から逃れたジェイコブとエマ。満身創痍のなか、コールに連れ去られた仲間とミス・ペレグリンを追跡して、敵の要塞のあるタイムループへ潜入する。しかしそこで二人が目にしたものは、この世のものとは思えない荒廃したピキューリアの巣窟だった。
再び捕らわれの身となったジェイコブとエマは、コールの最後の陰謀を知り愕然とする。コールは、古いタイムループに存在する「魂の図書館」を探し出し、保管されている古代の強力なピキューリアの魂を手に入れようとしていたのだ。世界の支配を目論むコールと、ジェイコブとエマの最終決戦がついに始まる。そして二人の未来の行方は?
妄想と幻覚が見せる海の世界、それはいつしか現実と混ざりはじめ…精神疾患の不安な“航海”をリアルに描く青春小説。2015年全米図書賞児童文学部門受賞、2015年ボストングローブ・ホーンブック賞オナー受賞、2016年ゴールデン・カイト賞受賞。息子の闘病経験にもとづくベストセラー小説。
祖父の死の謎を解いたジェイコブは、特殊能力をもつ「奇妙なこどもたち」とともに、ハヤブサに変身したまま人間の姿に戻れなくなってしまったミス・ペレグリンを助けようと、ウェールズの小島から小さな船に乗って英国本土へとめざす。しかし彼らには、怪物たちの魔の手が次から次へと襲いかかる…。
怪物たちの攻撃を危機一髪で切り抜けた「奇妙なこどもたち」は、ついにロンドンにたどりつく。しかしロンドンもことごとく彼らに襲撃され、もはや「虚ろな街」と化していた。ミス・ペレグリンははたして人間の姿に戻れるのか。そして、奇妙なこどもたちの運命は…?ファンタジーノベルの金字塔、待望の第2巻が日本上陸!
時はロシア革命と第一次大戦の最中。英国のスパイであるアシェンデンは上司Rからの密命を帯び、中立国スイスを拠点としてヨーロッパ各国を渡り歩いている。一癖も二癖もあるメキシコやギリシア、インドなどの諜報員や工作員と接触しつつアシェンデンが目撃した、愛と裏切りと革命の日々。そしてその果てにある人間の真実ー。諜報員として活躍したモームによるスパイ小説の先駆にして金字塔。Star Classics名作新訳コレクション。
フロリダに住む孤独な少年ジェイコブ。彼の唯一の理解者が、古い写真とともに「おとぎ話」を聞かせてくれた祖父だった。ある日、祖父が「何か」に襲われ、凄惨な死を遂げる。ジェイコブは彼の最期の言葉に従い、ウェールズの島を訪れる。そこには「おとぎ話」通りに“同じ時間”を生きる奇妙なこどもたちと不思議な女性ミス・ペレグリンがいた。
ウェールズにある小さな島で、不思議な力を持つこどもたちと時間を操る女性ミス・ペレグリンに出会ったジェイコブ。彼女たちとの楽しい“時間”の中で、祖父もこの不思議な世界「ループ」で暮らし、愛を育んでいたことを知る。そして自分に「力」があることもー。そんな彼の背後に、祖父を殺したものと同じ黒い影が忍び寄っていた。
ジャングルで、オオカミに育てられた人間の少年モーグリ。クマや黒ヒョウ、大蛇らと交流し、ジャングルの掟を教えられる一方で、人間を敵視する大トラや、獰猛な赤犬の群れとのはげしい対決をくりひろげていく。人間社会の縮図のような動物社会の中で、少年がさまざまな冒険を経て成長していく姿を描く名作が新訳で蘇る。
絵本、童話、児童文学の作家が、本に込めた思いから創作秘話まで語りつくしました!JBBY日本国際児童図書評議会、創立40周年記念出版。
ふたりの母親に育てられた少女は、見知らぬ父親を探すためにたったひとりでアメリカ横断の旅に出る(「マンハッタンのドラゴン」)。同人誌をきっかけに憧れのミュージシャンにインタビューできることとなったふたりのオタク少女は…(表題作)。少女の痛々しさや切なさを、大量のサブカルチャーとともにとびきりリアルに描いた“9つの物語”。
サンクチュアリに戻る前、ボスコはケイルを、聖地“虎の山”に誘う。そこでボスコは自らの秘めたる信仰と計画を告白するー神は人間を作った。しかしそれは恐ろしい失敗作だった。もう一度やり直すためには、すべての人間を根絶やしにしなければならない。その使命を担わされたのが「人の形をした神の怒り」であるケイル、お前なのだー“神の意志”は実現するのか?大破局に向かって大きく展開する三部作最終巻!!
すぐれたマガジニストにして、天才的な詩人、短編小説の名手、E・A・ポーの怪奇ゴシック風味のファンタジーと詩を端正な読みやすい新訳と現代にふさわしいイラストで贈る。「告げ口心臓」「楕円形の肖像画」「アナベル・リー」「赤死病の仮面」を収録。
すぐれたマガジニストにして、天才的な詩人、短編小説の名手、E・A・ポーの怪奇ゴシック風味のファンタジーと詩を端正な読みやすい新訳と現代にふさわしいイラストで贈る。第2集は「ひょこ蛙」「鴉」「黒猫」を収録。
あるパーティで出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととはーー。ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。
プレンティス総統率いるアスク隊に入れられたトッド。ミストレス・コイル率いる反政府組織のアンサー部隊に加わったヴァイオラ。想い合うふたりは、心ならずも敵同士の集団に属することになってしまった。すれ違う心、届かぬ叫び…。だがそんな人間同士の争いを飲みこまんばかりの大軍が、ニュー・プレンティスタウンに迫っていた。虐げられていた土着の生き物スパクルがついに蜂起したのだ。このままではすべての人間の存在が危うくなる!第一部『心のナイフ』でガーディアン賞、第二部『問う者、答える者』でコスタ賞、そして本作でカーネギー賞と、三大タイトルを独占したYA文学の金字塔。
ヴァイオラが乗ってきた移住船が、この星に着陸する日が迫っていた。大勢の移住者がやってくるのだ。だが、スパクルと人間は一触即発の状態が続き、人間のあいだでも権力を独占しようとするプレンティス総統と、爆弾テロも辞さぬ反政府組織の指導者ミストレス・コイルは互いを信用せず、共通の敵を前に結束できずにいた。なんとかスパクルと人間との和平をまとめようとするトッドとヴァイオラ。一方スパクル側には意外な情報源がいて…。巻末に付録短編「新世界」を収録。カーネギー賞受賞。『怪物はささやく』の著者が贈る、驚異の三部作完結。