著者 : 関口涼子
離れがたき二人離れがたき二人
今から約100年前のパリ。9歳のシルヴィーは、アンドレが学校にやってきた日から、すぐに彼女に魅了された。教師への反抗的な姿勢や、美しい事柄に心を震わせて鳥肌が立つこと。そんなアンドレを見て、シルヴィーは密かに思う。彼女は「将来書物にその人生が記される天才少女の一人に違いない」と。二人は共に成長し、政治、正義、芸術、文学について何時間も語り合い、彼女たちだけの世界を築いていく。しかし、大学に入り、大人になるにつれて周囲から“離れがたき二人”と呼ばれていた友情にも避けることのできない終わりが近づきー。シモーヌ・ド・ボーヴォワールの親友エリザベット・ラコワンーザザーに捧げられて執筆されるも、生前は未発表だった小説が、当時の書簡や写真資料、養女のあとがきを交え、半世紀以上の時を経て刊行。
蛇の言葉を話した男蛇の言葉を話した男
これがどんな本かって?トールキン、ベケット、トウェイン、宮崎駿が世界の終わりに一緒に酒を呑みながら、最後の焚き火を囲んで語ってる、そんな話さ。フランスでイマジネール賞をケン・リュウ、ニール・ゲイマン、ケリー・リンク等に続き受賞、『モヒカン族の最後』と『百年の孤独』を『バトル・ロワイアル』な語りで創造したエストニア発エピックファンタジー大作!
セロトニンセロトニン
巨大化企業モンサントを退社し、農業関係の仕事に携わる46歳のフロランは、恋人の日本人女性ユズの秘密をきっかけに“蒸発者”となる。ヒッチコックのヒロインのような女優クレール、図抜けて敏捷な知性の持ち主ケイト、パリ日本文化会館でアートの仕事をするユズ、褐色の目で優しくぼくを見つめたカミーユ…過去に愛した女性の記憶と呪詛を交えて描かれる、現代社会の矛盾と絶望。
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