著者 : 阿部智里
八咫烏が支配する世界山内を統べる金烏の座に新たに就いた凪彦。その后候補として登殿の儀に臨むのは、南家の蛍、北家の鶴が音、東家の山吹、西家の桂の花。しかし落女として宮中で働く絶世の美女澄生の存在がー。
暑い日になぜか起こる奇怪なある出来事、風鈴の音が呼び覚ますもう一人のわたしの記憶、死んだはずの母が見えるわたし、病院から届いた友人のSOS、旧いブザーを押す招かざる客…。それは不思議な夢か、それとも妄想なのか?10人の豪華執筆陣が“怪異”をテーマに描く、短篇アンソロジー。極上の奇譚小説をあなたにー。
大ヒット和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」第一部完結! 松本清張賞史上最年少受賞のデビュー作『烏に単は似合わない』から一巻ごとに 読者を魅了して成長してきたシリーズの第一部完結の第6巻。 八咫烏の一族が支配する異世界・山内を舞台に繰り広げられる、お后選び・権力争い・外敵の進入。大地震に襲われた山内で、100年前に閉ざされていた禁門がついに開かれた。 崩壊の予感が満ちる中、一族を統べる日嗣の御子・若宮は、失った記憶を取り戻すことができるのか。そして、人喰い猿との最終決戦に臨む参謀・雪哉のとった作戦とはーー。 一巻から周到に張り巡らされてきた伏線がすべて回収され、この世界の大いなる謎が驚愕とともに明かされるクライマックス。 大人気キャラの受難、神秘の謎とどんでん返しに驚愕した後に、 未知の感動が味わえる堂々完結の一冊。 巻末には、先輩の大作家・夢枕漠さんとの熱い対談を収録! 講談社コミック「烏に単は似合わない」第二巻も同時発売。 第一章 開門 第二章 断罪 第三章 治癒 第四章 迷走 第五章 完遂 終章 こぼれ種
八咫烏シリーズはここから始まったーー女子高生・志帆が、故郷の山奥で遭遇したものとは。ついに明らかになる異世界「山内」の秘密。 巻末には文庫オリジナルの自著解説、荻原規子さんとの対談も収録。 序章 第一章 雨宿り 第二章 荒魂(あらみたま) 第三章 過去夢(かこむ) 第四章 糺(ただ)す 第五章 神名 第六章 落花 終章 帰還
断末魔のような悲鳴が響き渡ったー未曾有の大地震が山内を襲い、禁門の扉がひらく。失った記憶を必死にさがし求める日嗣の御子・若宮。真赭の薄は、浜木綿の決意に衝撃をうける。宿敵・大猿との最終決戦がついに始まったその時、八咫烏の軍を率いる参謀・雪哉のとった作戦とは。壮大な世界の謎が、いま明らかになる!
エリート武官を目指す少年たちの熱き競争の日々。 厳しい訓練生活の果てに彼らを待ち受けていたのは…… 人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界=山内を舞台とする、八咫烏シリーズの第4弾。本作の舞台はこの世界を統治する宗家の近衛集団「山内衆」を養成するための訓練学校「頸草院」である。15歳から18歳の少年たちが集められ、全寮制で上級武官になることを目指し、厳しい生活が待ち受けている。 前作の『黄金の烏』で突如出現した人を喰う大猿へ立ち向かうため、次の日嗣の御子である若宮へ忠誠を誓った北家の御曹司・雪哉も新入生の一人。若宮の近習であった経歴や自らの経歴はあえて明かさず、勁草院での日々がはじまったものの、そこに待ち受けていたのは、若宮の母の実家である西家の御曹司・明留を中心とする若宮派のグループと、廃太子された若宮の兄・長柄を再び皇太子へと推す南家系統の公近グループの激しい対立、兄弟の父である金烏代の意向を重視する教授陣ーー間近と見られていた、若宮の即位が神官たちによって延期が決まるという不穏な空気の中で事件は次々に起こる。 さらに実力主義が前提の学内で、貴族階級出身の宮烏と庶民階級出身の山烏の身分格差が歴然となるにつけ、山烏出身で雪哉と同室となった重丸、あらゆる武術で天才的な腕をみせる千早らもこの争いに絡んでくる。果たして身体が誰より小柄な雪哉は、頸草院での争いを勝ち抜くことができるのか? そして若宮の即位はなるのか……。 前作までの陰謀うずまく世界とは趣をやや異にして、雪哉、明留、茂丸、千早という4人の少年たちのビルディングス・ストーリーとして友情あり、冒険ありの一冊! 序章 第一章 茂丸 第二章 明留 第三章 千早 第四章 雪哉
生贄伝説のある龍ヶ沼と、その隣にそびえる荒山。かつて、祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪ねた高校生の志帆は、村祭りの晩、恐ろしい儀式に巻き込まれる。人が立ち入ることを禁じられた山の領域で絶対絶命の志帆の前に現れた青年は、味方か敵か、人か烏かー
八咫烏の世界で繰り広げられる壮大なファンタジー 八咫烏の世界に、危険な薬の被害が続出。その行方を追って旅に出た若宮と雪哉の前に出現したのは人を喰らい尽くす大猿だった……! 第一章 垂(たる)氷(ひ)郷(ごう) 第二章 少女 第三章 藤の矢 第四章 深層 第五章 涸れ井戸 第六章 不知火(しらぬい)
八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか…?「八咫烏シリーズ」第四弾。
NHKアニメ『烏は主を選ばない』原作! 優秀な兄宮を退け日嗣の御子の座に就いた若宮に仕えることになった雪哉。だが周囲は敵だらけ、若宮の命を狙う輩も次々に現れ……。 第一章 ぼんくら次男 第二章 うつけの若宮 第三章 谷間 第四章 桜花宮 第五章 七夕 第六章 回答
八咫烏の一族が支配する世界山内で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。その行方を追って旅に出た、日嗣の御子たる若宮と郷長のぼんくら次男雪哉が、最北の地で発見したのは、何と村人達を襲い、喰らい尽くした大猿だった。生存者は小梅と名乗る少女がひとりだけー。一体、この世界で何が起こっているというのだろう?
大ヒット和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」の伝説はここから始まった! 人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界「山内」ではじまった世継ぎの后選び。有力貴族の姫君四人の壮大なバトルの果て……。史上最年少の松本清張賞受賞作品。解説・東えりか 序章 第一章 春 第二章 夏 第三章 秋 第四章 冬 第五章 再びの春 終章
八咫烏が支配する世界山内では次の統治者金烏となる日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫たちをも巻き込んだ権力争いが繰り広げられていた。賢い兄宮を差し置いて世継ぎの座に就いたうつけの若宮に、強引に朝廷に引っ張り込まれたぼんくら少年雪哉は陰謀、暗殺者のうごめく朝廷を果たして生き延びられるのか…?