著者 : 阿部清美
その日。サンディエゴの検視官補と助手は、目の前の遺体が動き出すのを目撃し、国勢調査局の統計学者のもとには、身元不明遺体に関する異状なデータが届き始める。ミズーリ州のトレーラーハウスに住む女子高校生は、外からの悲鳴で目覚め、アトランタのテレビ局では、互いに襲い合う人々の映像にプロデューサーが息を呑む。そして、洋上の空母オリンピアでも、ただならぬ事態が発生──。なぜ人はこれほどゾンビに心奪われるのか。答えはこの小説にある! 第一幕 死の誕生 二週間 でkえるらなわたしの罪wお赦して 灰色の霧 ここがその場所 悩ましき何かと何かの“間” 最後に笑うのは誰? 見えない手 流産 六四階 行け、レッドスキンズ もっと濃厚な年代物 (ヴ ィンテージ) 歯のない穴 別の生き物 現在使われておりません 夢の終わり 悪い奴 vs もっと悪い奴 ごく一部の戯言(ざれごと) ChuckSux69 イライラして寿命が縮みそう 想像以上に肝が据わっている 特異な事例 ジューシー、グリズリー、セクシー 食屍鬼 (グール) 死すべき全ての肉体に沈黙を守らせよ 鳥インフルエンザ的な何か ただのジェニー それは自分たちのせい 愛は海 ゴーレム おまえは飢えている マミーズ・ボーイ パターン 神の完全な鎧 制御された墜落(クラッシュ) 血の海 ミレニアリスト 身体はパンに 指揮を執っておられる おまえはひとりではない もしも世界がドロドロになったら ニクバエ ウルシュライム 人間らしさを晒(さら)す 全部、私のもの 卒業 気まぐれな神々 永遠にこのまま 第二次南北戦争 ああ、ジュビリー
その日から10年が過ぎた。人類は激減し、通信、水道、電気、ガスなどのインフラは機能停止。都市は廃墟と化し、植物の楽園となった。生き残った者たちが知恵を寄せ合って作った小さなコミュニティには、さまざまな人間が流れ着く。元金持ちも、貧乏人も、善人も、悪人も。そして、人間とゾンビたちの関係性に新たな局面が訪れる──。ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの未完の小説が、比類なき壮大な物語となって、ついに完成! 第一幕 死の誕生 二週間 〈続〉 ショットガン・マリッジ ウォーク アウェイ レギオン あんたは保安官だ 間違ったパイロット ホーム これはテスト くたばれ、ジャンスキー 風に向かって舵を取る とても有能 幕 死の人生 十一年 第三幕 死の終焉 ある日 じきに存在しなくなる やることが増える スーパーボウル・サンデー スコップ一杯分の土 イェイ、トースト! ライオンとハト あれは月曜日だった? 小さな星条旗 自分たちを驚かせてやろう 突然の悲しみ ベオウルフ ノー・ロング・グッドバイ 落とした側、落とされた側 支配欲 期限経過 コヘレトの言葉のどこか 最初の一発 重要なのはここだけ 強制退去 より速く、より明るく、より深く 我々がこれを起こした 心臓を刻み取る
「アサシンクリード」の新たな歴史を紡ぐ幕末日本を舞台にした完全オリジナル小説。16歳の司馬篤湖は侍の父を持ち、将来を嘱望される兄に憧れている。嫁入りしていてもおかしくない年頃だが、侍を夢見て刀を振り、稽古に明け暮れる毎日を過ごしてきた。1867年11月9日、大政奉還によって江戸幕府はその幕を閉じたものの、ほどなくして旧幕府勢力と新政府が京都で激突。日本史上最大の内戦とされる戊辰戦争が勃発し、父と兄も徴集される。その背中を追うようにして、篤湖も戦いの場に身を投じる。だが、待ち受けていたのは、英仏の思惑が錯綜する陰謀だった。戦の背後で、天皇に与するテンプル騎士団と幕府を支持するアサシン教団が鎬を削っていたのだ。国を蝕む野望を眼前にした篤湖は、己の天命を理解した。家族を、そしてこの国を守る。決意を胸に篤湖は立ち上がる。手にした刀、勇気、そして兄妹の絆を武器にー。
ロンドンのオークションハウスで起きた強奪事件。盗まれた品の中には、“アルキメデスの写本”も含まれていたー。8ヶ月後、シアトル発のフェリーに乗ったタイラー・ロックは、謎の男から「船内の爆弾を解除しろ」と迫られる。古典学者で人気テレビ番組の司会者ステイシー・ベネディクトとともに、爆発までわずか30分という厳しい状況に対峙するが…。実はその男は、タイラーの父親と彼女の妹を誘拐しており、タイラーたちにある要求を出す。それは「ミダス王の伝説の秘宝を見つけ出せ。期限は5日間」という難題だった。2人はアルキメデスが遺した数々のヒントを頼りに探索を開始。同じ宝を探す別の一派に命を狙われつつも、世界を股にかけた危険な冒険の旅へ繰り出していく。
約2000年前にアルキメデスが遺した写本と蝋板、大英博物館での調査、タイラー・ロックが男に作らされていた“アンティキティラ島の機械”そっくりな地球観測機。古代ギリシャの先人の言葉や知恵から、徐々にミダス王の黄金の宝窟への道が見えてくる。ロンドン、ミュンヘンで死闘を繰り広げたタイラー、ステイシー、グラントの3人は、謎の核心に迫るべく、アテネへと飛ぶ。パルテノン神殿で予想外の危機に遭遇しながらも、いよいよナポリの地下通路へ。ミダス王の黄金伝説は真実だったのか?だが、拉致されているタイラーの父が伝えてきたサイン「SR90」が核物質を示すのでは、という疑念は消えないまま。古代の謎と核兵器ー犯人の真意が読めない中、事態は混迷を極めていく。