著者 : 須藤古都離
無限の月無限の月
ずっと愛していた。そして強く愛されている。そう思っていたのは、私だけだったの?始まりは、小さな裏切りだった。謝ってくれれば許すつもり。ずっと待っていた。でもー。病室に来たあの人は、私の知っている夫ではなかった。「私」にとって一番大事なものは、「私」にだけ見つけられない。ある町を襲った謎のハッカー。「書」を愛する中国の娘。開発中止になった夢の機械ー。恋愛小説で、大救出劇で、予測不可能なラストシーンに、決して忘れることのできない読後感。
ゴリラ裁判の日ゴリラ裁判の日
ローズはとても賢く、特別なゴリラだ。言葉を理解し人間と「会話」ができる。やがて「声」も手に入れた。これからもっと楽しい生活が始まる。そんな時だった。人間の子供を助けるために、という理由で、夫ゴリラが、突然、射殺される。許せないー。そしてローズは、人間に戦いを挑む。力ではなく、知恵と勇気を武器に。法廷で。第64回メフィスト賞満場一致の受賞作。
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