著者 : 飯塚あい
「きみはこの先を望んでいる? ぼくたちがひとつになることを」 秘書のヘレンは、過去に肉親を事故で失ったことから、 恋愛でも生活面でも冒険をせず、安全に生きると決めていた。 だからこそ、数多くの女性と短期間だけの交際をくり返す 上司ガブリエルのような危険な男性と海外出張するなど、 絶対に避けなければならないことだった。 それなのに、彼とロマンティックなリゾートホテルに泊まり、 恋人のふりをすることになってしまう。 しだいに惹かれ合うふたりはついにベッドをともにするが、 愛を信じようとしないボスとの関係など、 帰国すれば終わってしまうとヘレンにはわかっていても……。 ダニー・コリンズファンの方に特におすすめ! 過去に負った心の傷から人を愛せず、軽い交際ばかりくり返す億万長者のCEOと、同じく過去のせいで人生では冒険をしないと決めている秘書。正反対の生き方をするふたりの間に、突如、恋の電流が流れてーー?
妹に教育を受けさせるために、3つの仕事をかけ持ちするタリアは、キスしたこともなければ、恋愛する時間さえなかった。不仲だった両親のせいで結婚願望などないのに、ある嵐の夜、下山するゴンドラが停電し、ゴージャスすぎる億万長者デインと二人きりで閉じこめられ、たまらなく惹かれるものを感じた。魔法にかかったように無垢な身を捧げたあと、停電が解消して地上に着くなり、タリアは逃げ出してしまうー。1年後。嵐の夜に授かった赤ん坊を抱いて公園のベンチに座っていると、突然声をかけられ、息をのんだ。この子と同じ、真っ青な瞳…。デイン?あなたなの?
シングルマザーのエメラルドは悩んでいた。幼い息子の父親に、子どもの存在を打ち明けるべきかを。何しろ、彼ーコスタンディンは一国の王なのだから。6年前、仕事先で知り合ったハンサムな王子との一夜限りの関係。妊娠に気づいたときにはコスタンディンは国王に即位し、王妃を迎えていた。けれど今、彼は離婚し、しかもエメラルドの昔の職場でパーティーを開くらしい。息子のことを伝えるなら今しかない!再会したコスタンディンは、さらに魅力的になっていた。冷静でいなければとわかっていても、ときめきを抑えられず…。
恋人から暴力を受けたスカイは、幼い弟たちを連れ、着の身着のままで逃げ出した。けれど、車が故障してどこにも行けなくなってしまうーどうすればいいの?車を修理するお金もなければ、連絡できる人もいない。困りきったところを助けてくれたのが、ハンサムなイタリア富豪エンツォだった。琥珀色の瞳をした黒髪で長身の彼は、スタッフに怪我を診させ、スカイにハウスキーパーの仕事を提案。エンツォの屋敷に住みこみで働くことになったスカイは、彼に「偽の恋人役を演じてくれないか?」と頼まれて…!?
養父母のもとで囚人同然の生活を送ってきたアテナには、8歳以前の記憶がない。そしてある日、売られることになった。花嫁として、顔も知らない中年の男に。自由が欲しい。好きなところに行き、好きなものを食べ、恋愛をしてみたい。そして、本当の家族を捜したい!アテナは、夫となる男のもとに向かう車から飛び降り、駆け出した。どこまでも逃げ続けたがやがて力尽き、意識を失う直前、温かい腕に包まれた気がしたー。目を覚ますと、豪華な室内にいて、男性の声が響いた。「そのドアを開けることはできない。きみはぼくのものだ」
ハンサムな黒髪の魅惑のボス、ニコの秘書グレースは、地味な服装にノーメイク。私生活をまったく明かさず、周囲と打ち解けることもない。彼に恋心を抱いているが、住む世界が違いすぎた。実らぬ恋をあきらめようと、別の男性とデートをしたものの、いやな思いをさせられ困っていたとき、魔法のようにニコが現れ、助けてくれた。ますます彼への想いは断ち切りがたくなるが、ある日、ニコに同行した出張先で、グレースはプレイボーイの彼の誘惑に屈してベッドを共にしてしまい…。
エロディは最愛の人との挙式直前、教会から逃げ出した。花婿ーハンサムで完璧な大富豪リンカーンを置き去りにして。なぜなら彼に愛されていないと感じたから…。あれから7年。彼を忘れたくて仕事に打ち込んできたが、仕事で必要な資金の調達ができず頭を悩ませていたとき、謎の援助者から連絡が入った。一縷の望みをかけて会いに行くと、現れたのは誰あろうリンカーンだった!「結婚してほしいんだー」なんですって?エロディは耳を疑った。「余命いくばくもない母のために」
パンドラは世界的企業のCEO代理ザンダーのアシスタント。ギリシア彫刻のような美貌と肉体を持つ彼は、女性なら誰もが夢中になるような魅惑の上司だ。でもパンドラにはザンダーに絶対言えない秘密があった。ここにいるのは彼の父親に母の弱みを握られたから。そして彼をスパイするため屋敷に忍びこんだある夜、ザンダーに見つかってしまった。ああ、どうしよう?だが彼の口からは予想外の言葉が。「きみはぼくと結婚しなければならない」。
乗馬中にぶつかった男性が顔を上げた瞬間、メリッサは息をのんだ。シルバーグレーの瞳。傲慢そうな顎。間違いない。ローレンスだわ。この20カ月、かたときも頭を離れなかった男性ーファーストネームしか知らなかった娘の父親が、目の前にいる。「メリッサじゃないか!その子はいったいー」「ローレンス…」腕のなかの娘を強く抱きしめ、一歩後ずさる。都会に憧れる世間知らずの男爵令嬢が、使用人の姿で訪れたロンドンで素性の知れない男と恋におち、身ごもった。家名に泥を塗ったと激怒する両親の反対を押し切って、メリッサは娘を産み育ててきたー。「とても美しい子だね。君の夫は幸せ者だ」「夫はいないわ」その言葉に“ウィンチカム伯爵”は顔色を変えた。
エルスペスは耳を疑った。双子の姉でモデルのエロディに、友人の結婚式のリハーサルでの代役を頼まれたからだ。いくらそっくりでも、私にはとても無理だわ!外交的な姉とは正反対で内気なうえ、ファーストキスでひどいアレルギー反応を起こして以来、恋愛も結婚も諦め、大好きな本をたくさん読める仕事を選んだ。でも、もしこれが新しい人生に一歩踏み出すチャンスだったら?スコットランドへ飛んだ彼女を待っていた、魅惑の黒髪の男性。裕福なプレイボーイで有名な、新郎の兄マックの厳しい視線に、エルスペスはなぜか息が止まりそうになってー。