著者 : 館淳一
これって……裸だ……! 森に迷いこんだ少年が覗き見た見た女体。 しかし、それでは終わらなかった── 巨匠によるディープな傑作官能! 悦也は、マニアックなクラブに出入りしていているうち、人妻の美和を借り受けることになった。 早速、別荘で自分の嗜好をぶつける彼だったが、それを覗いていた少年の告白から、別の日にここで快楽に耽っていたらしい悦也の妹・麻央の性癖を知ることに。 美和と麻央……二人を巻き込んだ背徳の物語が始まる──。巨匠のディープな官能文学! ◆ 著者について 館淳一(たて・じゅんいち) 1943年北海道生まれ。日大芸術学部放送学科卒。 芸能誌記者、別荘管理人、フリー編集者を経て1975年新感覚のSM作家としてデビュー、単行本はもちろん、中間小説誌、男性誌、新聞などで数多くの作品を発表している。 ストーリーの面白さに官能描写のとけ込んだ独特の世界は数多くのファンに支持されている。 『母の密戯』『夜の手ほどき』『囚われの部屋』『夜のオフィス』『誘惑貴婦人』『母娘におしおき』『庶務課 淫らミッション』『熟女を狩る 淫ら顧客サポート』 『僕のアイドル初調教』『清純派アイドル 夜の素顔』『女神のストッキング』『先生の淫笑』『美人社長の肉体調査』(以上、二見文庫)などの他、 『純白のガーターベルト』(双葉文庫)をはじめ著書多数。 第 1 章 霧の中の二人 ……7 第 2 章 マニアックなセッション ……40 第 3 章 弄虐四重奏 ……71 第 4 章 そそるプロポーション ……93 第 5 章 ひとりプレイ ……127 第 6 章 甘い蜜の味 ……146 第 7 章 秘密のスタジオ ……165 第 8 章 ステンレスの環 ……197 第 9 章 美人熟女と若い娘 ……240 第 10 章 棚の上のビデオデッキ ……275 第 11 章 地下室のペット ……300 「股を開け」 鞭をかまえる前に、悦也は言った。 「……!」 それがどういうことを意味するのか、鞭打たれる美しい娘は即座に理解した。 ギョッとした顔で、泣き濡れた目を大きく見開き、まじまじと悦也を見てから、脚が許す範囲で──すでに踵が浮くほど吊られているのだ──じりじりと股を開いていった。 黒い秘叢が濡れた海藻のように見えるその奥に突出した肉の一部が見えた。 「とどめだ」 自分もかなり汗をかいている悦也が、最後の一撃を与えたのは女の最大の弱点、それゆえ男の攻撃欲を一番そそる部分、恥裂だった。 ゴルフのスイングのように斜め下から上へすくい上げるようにスイングされた 乗馬鞭の先端は、たがわずクリトリスの部分をひっぱたいたに違いない。 バシ。 「うぐ……!」
昇介は、会社の倉庫を使って女性社員を相手に快感を貪っていた。ある日、社長である夫を亡くして新社長となった貴梨子から、倉庫の件を問題にしない代わりに、夫の浮気相手だった女を捜せとの命が。手がかりは、録音されていた女の喘ぎ声のみ。疑わしい女性に接近し、声から特定しようとするが、意外な真実がー。巨匠の傑作官能!
ネオン輝く夜の赤坂。地味なOL笹沼ひろみは勇気を振り絞り、会社に内緒である“面接”を受けた。それは高級下着を纏い、衆人環視のなかショーウインドウに立つ生マネキンのアルバイト。美貌のマダム笙子の淫蕩な試験に合格したひろみは、入念なメイクを施され、ガーターベルトも艶かしいリビングドールとしてデビューする。倒錯文学の巨匠・館淳一による屈指の名作が装いも新たに登場!
意中の未亡人をものにすべく、箱根の別荘に招いた還暦過ぎの男が、清楚で気品溢れる彼女の意外な一面をうかがい知ることになる(「鬼縛り」)。旅館の若女将から、知り合いの娘の身に起こっているある出来事について相談を受けた官能小説家が、奇妙で淫猥な事件の真相に迫る(「月影亭擦淫事件」)など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
不動産業を営む男が老獪な不動産王から土地を売ってもらうのと引き替えに、渡された風変わりな色合いの下着に見合う女性を用立てるべく奔走する(「その色の名前も知らない」)。黒だけを使った独特の油絵で評価を得た画家の作風の裏には、今も変わらぬ高校時代の恩師への恋慕があった(「彩りを持たない矢崎はじめ」)など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
奔放な若いクラブホステスとのセックスを楽しみながらも、亡くなった知人が面倒を見ていた淑やかな熟女に恋い焦がれる還暦近い男の姿を描く「雪の肌」。自宅マンションの地下で何者かに強姦された主婦が、被虐の奴隷と化していく「トランクルームの女」など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
父親ほど歳の離れた患者に呼び出され、女の歓びを教え込まれて以来、見ず知らずの男に抱かれないと満足できなくなってしまった若い看護師。女子高生のときに痴漢されて以来、スカートの下に忍び込んで蠢く男の指が忘れられず、わざと満員電車に乗る地味な図書館司書。今日も藤太は「ふつうじゃイケない」女の体に、じっくり指と舌を這わせー。
大学生の鵜沼暁彦は急逝した大山教授の邸宅で蔵書整理中に隠し部屋を発見。遺されていたパソコンには淫猥な動画が保存されており、長手袋にストッキングだけの姿で鞭打たれる姉ナツミとセーラー服で嬲られる妹フユカに暁彦は激しく昂奮する。翌年、社会人となった暁彦は美人上司氷見玲子の指示でとある場所に向かうも、なんとそこはSMホテル。戸惑う暁彦にオーナーのヘルガは“試験”を課す。性愛の巨匠、驚愕の問題作!
一度関係を持った女性に違和感を覚え、その源を探るべく、再びの逢瀬を約した男が性愛の深淵を覗き見ることになる「淫欲溢れてやまず」。恋人とベッドを共にしていても、少年の頃から憧れていた義姉の姿に思いを重ねてしまう男の情欲を描く「死んでもいい」など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
清楚で可憐な良家の令嬢エリカは、夜になると、秘密クラブのオーナー・田ノ倉好みの小さな下着で男たちの前に立たされ、終業後にはしゃぶりつくされる。これを弟の春樹は許せなかった。ある晩、エリカに目隠しをして縛り上げる。いいぞ姉さん、もっと濡らすんだ。弟は姉の足首を強く掴むと、左右に思い切り広げた。悪魔の嬲り責めが始まるー。
受験を控えた高校生の真希雄は翻訳家の母と二人暮らし。ある日、自分宛に届いた一冊の謎の雑誌ー『人妻熟女・緊縛調教館』。そこには淫らで艶麗な饗宴が繰り広げられていて…。それがきっかけとなって真希雄と母、ひろ子との禁忌すれすれの倒錯秘戯の日々が始まった。一方、同じ頃、ひろ子はある下着の訪問販売にすっかり心を奪われていた。知らぬ間に二人を生贅にする罠が張られているとも知らず…。最高傑作の誉れ高い館淳一、渾身の逸品!
「SM小説は単なるポルノでは終わらせない、俺が文学にまで高めてやる」老いてなお盛んだった故・団鬼六氏の遺志を、その生前より受け継ぎ、男女の情愛と人間の業を、徹底的に肯定し、文学として昇華することを目指す書き下ろし官能文芸。 常識やルールに縛られない恋愛小説を世に問う裏には、妄想の復権という目論見もあります。あらゆる場所が閉塞感に満ち満ちている時代に、妄想力に溢れた情愛小説こそがなにかを突破していくと。 「悦」は一流の官能作家陣、賛同を得て越境してくる別ジャンルの作家陣、また、異能のエッセイストたちによって、ワンランク上の官能文芸を総合的に提供しています。
困ったときに電話一本で駆けつけてくれる便利屋会社『なんでもボーイ』に勤める千京太。都内のマンション『カーサ・マロニエ』に住む3人の美女と仕事を通して知り合ううちに淫靡な世界に足を踏み入れていく。童貞の若き欲情をその秘園で受け止める美貌のOL。恥ずかしい格好で写真を撮られて、悶え狂う妖艶な若妻。淫らな欲望器官で肛門を塞がれて肉地獄を味わう処女…3人の淫女が織りなすめくるめく官能の世界。
虐められることでしか快感を得られない女たち。肉体が傷つくほど蜜はあふれ、淫靡な襞は被虐のエクスタシーに身悶える。貫かれることを待ち望む隅々に刻印された歓びは、狂おしいほどに昂り、忘我の境地を彷徨い、男のものを熱く包み込む。灼熱の樹液を注ぎ込まれた蜜壷は、妖しく蠢く…。
十分ほどもフェラチオを楽しんでから、一郎は菜穂子をベッドに上がらせ、パンストの紐をほどいた。仰向けにさせて両足を垂直に天へ持ち上げさせ、それから左右に拡げさせる。自分の手で膝を押えさせる。ぱっくりと割れた秘裂の奥、蜜を溢れさせた泉口が完全に露呈される。クラクラするような魅惑的な眺めに、一郎の欲情は沸騰した。「あう…」血管を脈打たせてギンギンに勃起している器官に貫かれた女体が反り返った。
実の姉・眉美と叔父の秘密の愛人関係を知った祐一は、ふたりの淫戯の道具として弄ばれ、そそりたつ肉棒を姉の秘唇に抉り込む。弟の肉棒を貪る眉美の可憐な菊門もまた叔父の肉棒に犯され、われを忘れる激しい絶頂に愛液は濁流となり滴りおちる。三人の肉の結合は果てしなく続く…。
女医の白い指が肉棒に絡みつき、愛液にまみれ、妖しく蠢く。柔襞をまのあたりにした時、男は、力を失っていた己の欲望が再び全身に漲るのを感じた。思いっきりぶち込んでやるー。陰唇を激しく嬲り、股間を押し拡げ秘肉を乱暴に割りさいて、激しく腰を打ちすえ甘い蜜襞の奥深く、白い精を解き放つ。