著者 : A・A・ミルン
赤屋敷殺人事件赤屋敷殺人事件
現在推理小説とよばれている探偵小説が、摩訶不思議な謎の提供と、一分の隙もない論理的な解明という、長篇小説の形で定着したのは、一九二〇年代から三〇年代の初期のことではなかったろうか。私がはじめてそういう傾向の探偵小説にぶつかったのは、大阪薬専の学生時代のことであった。物はA・A・ミルンの「赤い家の秘密」であった。当時神戸から大阪の学校へ汽車通学をしていた私は、神戸の古本屋で全冊見つけて揃えると、汽車の中で、教室で、講議もそっちのけにして、教師にかくれて貪り読んだ。(横溝正史「推理小説の故郷」より)
赤い館の秘密【新訳版】赤い館の秘密【新訳版】
田舎の名士の屋敷、赤い館で銃声が轟いた。死んだのは、15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄。発見したのはマークの従弟と、館に滞在中の友人に会いにきた青年ギリンガムだった。発見時の状況からマークに殺人の疑いがかかるが、肝心のマークは行方不明。興味を惹かれたギリンガムは、友人をワトスン役に事件を調べ始める。英国の劇作家ミルンが書いた長編探偵小説、新訳決定版。
ウィニー・ザ・プーウィニー・ザ・プー
むかしむかしのずうっとむかしのこと。イギリスの森でクマのプーは暮らしていました。大親友クリストファー・ロビンと冒険の日々を送っています。風船で体をふわって浮かせて本の上にあるハチミツを取ろうとしたこと。コブタのコブタンのおうちが水浸しになったこと。ついにプーが発見した北極…。ふわりと柔らかく、たまらなく愛おしい。永遠の友情に彩られた名作がいま蘇る。
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