著者 : NAJI柳田
友人、恋人、家族もいない孤独なサラリーマン山岸遥(43)。感情を表に出すことが苦手で、人と付き合うことを避ける内に、枯れたおじさんになっていた。しかし、ある日目を覚ますとそこは異世界。さらに、美しいダークエルフの女性になっていた!? 内気な性格のハルカは、鋼の肉体、圧倒的な魔法力を持ちながらもウジウジウジウジ。 そんな彼女(彼)だったが、二回り以上歳の離れた同期冒険者たちとパーティを組み、徐々に異世界に順応し始める── 人間関係を諦めたおじさんが、新しい自分として異世界で心を成長させていく、歪だけど王道な冒険の物語が幕を開ける!
第六地球宙域駐留軍所属の従軍複製僧兵で住職階級の「オショウ」こと「HTF-OB-03」。異世界に転生し依頼主のケイトとともに魔皇討伐の旅に出て、世界を救い英雄となった。 その後二人は、ラーガム国のロードシルト公から、魔皇の厄災から救われたことを祝う祭りへ招かれる。王は風評の良くないラーガムへの出立に難色を示すが、オショウにこの土地の真実を知ってほしいというケイトの願いもあって、二人は隊商に同行する形でラーガム領領へ旅立つ。道中で禅問答という名の謎かけ遊びをしながら、旅を続けるオショウとケイトだった。 一方その頃、かつてオショウとともに戦ったカナタと彼らの仲間になったラーフラは、中立地帯に城砦都市を築き、大樹界を開拓することを志していた。都市が形になってきたころ、二人の前に長剣を帯びたウィンザーという男が名乗り出る。カナタとラーフラの正体を知っていたウィンザーは、自家の名誉のためにとあるたくらみを企てていた。ラーフラを守るため、カナタはウィンザーと共に、オショウたちが向かっているはずのラーガムへ向かうこととなる……。
第六地球宙域駐留軍所属の従軍複製僧兵で、住職階級の「HTF-OB-03」は蟲人との死力を尽くした宇宙戦の果て、力尽きようとしていた。 死の世界への入り口を目前にしたその時、神の思し召しか仏の救いか、不思議な力が働いて、彼の体は見知らぬ世界へと転生していたのであった。 HTF-OB-03を救ったという少女ケイトから魔皇討伐への同行を求められ、その願いをかなえるべく、討伐へと旅立つ。かつて鍛えた己の肉体と武芸を駆使し、HTF-OB-03は新たな道を突き進むこととなる!