著者 : chibi
呪いの打破を願い魔法大国トゥルダールを訪れたオスカーは、城で眠っていた一人の女を連れ帰る。解呪を申し出た彼女、ティナーシャは次期女王として圧倒的な力を持ちながら、なぜか初対面のはずの彼に強い好意を抱いているようで…。新たになった大陸の歴史、名もなき記憶の上に、再び二人が紡ぐ一年間の物語が始まる。
天と地の全ては、ナーヴ王国黒竜騎士団と共に!念願叶って新人騎士になったフィーアが配属されたのは、エリートぞろいの第一騎士団。聖女の力を隠し普通の騎士としておとなしくしているつもりが、思わずベテラン騎士を指揮して魔物を討伐したり、うっかり泉の水を全部回復薬に変えちゃったり…!?そんな時、長期遠征からクェンティン第四魔物騎士団長が帰還!「星降の森」で黒竜が目撃されたとの情報が!フィーアたちは探索のため出発するが、そこで明かされるザビリアの壮絶な過去。そしてー。本編大幅加筆&書き下ろしエピソードも大ボリュームでお届け!
サイクロプスを倒した継人とルーリエ。そのことによって、他の冒険者や不逞の輩に狙われるのではと警戒していたが、早速ルーリエがさらわれてしまった。途方に暮れている継人の前に現れたのはBランク商人のフリードと名乗る老人だった。フリードと協力し、ルーリエの行方の手がかりをつかんだ継人は、北の街ロゾリークに連れ去られたことを突き止める。そのころ、魔鉱都市ベルグの遙か北の岩石地帯では『三大兇紅』と呼ばれるセフィーナが覚醒、なんと、同じくロゾリークの街を目指していたのだった…。
騎士家の娘として騎士を目指していたフィーアは、死にかけた際に「大聖女」だった前世を思い出す。えっ、これって今ではおとぎ話と化した「失われた魔法」!?しかも最強の魔物・黒竜が私の従魔に!!?でも前世で「聖女として生まれ変わったら殺す」って魔王の右腕に脅されたんだっけ。こんな力使ったら、一発で聖女ってバレて、殺されるんじゃないかしら。…ってことで、正体隠して初志貫徹で騎士になります!書き下ろしはフィーアの聖女の力検証。…のはずが、同行した冒険者たちがワケありすぎ!?
とある事件をきっかけに、憎しみと後悔のうちに人生を終えた高校生の炭原継人。死んだはずの彼が目覚めた場所は見知らぬ洞窟の中だった。見渡すとそこは、天を貫く刺のような巨大な山々がそびえ、現代文明が浸透しているとはとても思えない世界だった。明らかに地球ではないその世界で、継人は洞窟の岩石掘りの仕事に就く。そのさなか、一人の幼女と出会い、自分の眼に禍々しい力が宿っていると気づいたとき、継人の物語は動き出したのだった。
契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて…。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とはー大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。