著者 : chibi
「魔人は……あとどれくらい世界に残っているのかしら?」 ザビリアと再会し、カーティス、ブルー、グリーンの三人とともに竜の住処で歓待を受けるフィーア。 楽しい時間を過ごした翌日、霊峰黒嶽の探索に出掛けた三人に対し、ザビリアとともに留守番をするフィーアだがーー 一方、カーティス、ブルー、グリーンの三人は、薬草摘みの最中に黒髪黒目の少女と出会う。 魔人の特徴を持ちつつも、人間にしか見えない少女に対し、カーティスは静かに剣を向ける。 300年間姿を現さなかったはずの魔人との、突然の邂逅。 強大な“敵”を前に、フィーア最大の危機!? 霊峰黒嶽編の後日譚に加え、人気投票1〜6位のキャラクターの特別エピソードを収録! なんと全体の約半分が書き下ろしという、過去最高のボリュームでお届け!
「ザビリア、会いたかったわ!」 サザランドから王都に戻ってきたフィーアは、 特別休暇を使って姉に、そして、こっそりザビリアに会いに行こうとするけれど、 シリルやカーティスにはお見通しで……。 さらに、出発日前日、緑髪と青髪の懐かしい兄弟に再会。 喜ぶフィーアだが、何故か二人も霊峰黒嶽への旅路に同行することに!? 2兄弟+とある騎士団長とともに、いざ出発! 楽しい休暇が、今始まる!! 書き下ろしは、アルテアガ帝国編、300年前の過去編に加えて、クラリッサ団長、 クェンティン団長、フィーアの姉オリアのエピソードを大ボリュームでお届け!
「私、貴方のところに辿り着けて幸せです」 ティナーシャの退位と結婚の日が迫るなか、周囲で怪しげな事件が頻発し始める。歴史を改竄する呪具エルテリアを奪取するため、ヴァルトにより巧妙に仕掛けられる罠。無数の歴史の記憶を持つ彼は、ついに自分と世界にまつわる真実を語り出す。 消えては再構築される時間の果てに、オスカーが下す決断とはーー。王と魔女の物語の終わりであり始まり。人の尊厳をかけた選択に向き合う完結巻!
フィーアはサザランドに、おとぎ話のような魔法でもかけたというのか? 新たなる黄紋病が流行り、死を待つだけの住民たち。 憎しみと悲しみに閉ざされ、騎士たちと打ち解けることもない。 そんなサザランドに、大聖女と認められたフィーアは、優しく劇的な変化をもたらす。 「ああ、私たちは何度、大聖女様に救われるのだろう」 頑なだった住民たちが、フィーアとフィーアに連なる騎士たちに心を開き始める。 そして、全ての住民がフィーアに最上位の敬意を捧げた瞬間、 王都にいるはずのある騎士が現れてーーー!? 書き下ろしは、アルテアガ帝国編、300年前の過去編に加えて、『カーティス団長三番勝負』 (VSシリル、VSクェンティン、VSサヴィス)ほかを大ボリュームでお届け!
「お前が欲しい。だから結婚を申しこんでいる」 「……は?」 オスカーの呪いを解いたティナーシャは自国に戻り、魔法大国・トゥルダールの女王として即位した。別々の道を歩み始めた二人の決意とはーー。そして、呪いの元凶たる『沈黙の魔女』がついに二人の前に現れる。 明かされる呪いの真実、過去へ時を巻き戻す魔法球の存在。名もなき物語に無二の思いが刻まれる第五巻。
「私と結婚してくれるんですか!」 「しない。どうしてそうなった」 呪いの打破を願って魔法大国トゥルダールを訪れたオスカーは、城で眠っていた一人の女を連れ帰る。解呪を申し出た彼女ティナーシャは、次期女王として圧倒的な力を持ちながら、なぜか初対面のはずの彼に強い好意を抱いているようで……。 新たになった大陸の歴史、名もなき記憶の上に、再び二人が紡ぐ一年間の物語が始まる。 『このライトノベルがすごい!2020』(宝島社刊)で単行本・ノベルズ部門&同部門新作W1位を取った圧倒的話題作!
サイクロプスを倒した継人とルーリエ。そのことによって、他の冒険者や不逞の輩に狙われるのではと警戒していたが、早速ルーリエがさらわれてしまった。途方に暮れている継人の前に現れたのはBランク商人のフリードと名乗る老人だった。フリードと協力し、ルーリエの行方の手がかりをつかんだ継人は、北の街ロゾリークに連れ去られたことを突き止める。そのころ、魔鉱都市ベルグの遙か北の岩石地帯では『三大兇紅』と呼ばれるセフィーナが覚醒、なんと、同じくロゾリークの街を目指していたのだった…。
オスカーの呪いも解かれ、契約終了まであと三ヶ月。自分の心に迷うティナーシャの前に、新たな魔女の刺客が現れる。「呼ばれぬ魔女」レオノーラの狙いは、契約者であるオスカーの方でーー。
騎士家の娘として騎士を目指していたフィーアは、死にかけた際に「大聖女」だった前世を思い出す。 え?聖女って、すごく弱体化しているのに、絶滅寸前なため、崇められている職業だよね? 私が使う聖女の力って、おとぎ話と化した「失われた魔法」ばっかりなんだけど。 そういえば、前世で、「聖女として生まれ変わったら殺す」って魔王の右腕に脅されたんだっけ。 こんな力使ったら、一発で聖女ってバレて、殺されるんじゃないかしら。 …ってことで、初志貫徹で騎士になります! 静かに生きます! なーんて思ったけど、持っている力は使っちゃうよね。だって、色々便利だから…。
とある事件をきっかけに、憎しみと後悔のうちに人生を終えた高校生の炭原継人。死んだはずの彼が目覚めた場所は見知らぬ洞窟の中だった。見渡すとそこは、天を貫く刺のような巨大な山々がそびえ、現代文明が浸透しているとはとても思えない世界だった。明らかに地球ではないその世界で、継人は洞窟の岩石掘りの仕事に就く。そのさなか、一人の幼女と出会い、自分の眼に禍々しい力が宿っていると気づいたとき、継人の物語は動き出したのだった。
「その時はーー魔女〈ティナーシャ〉を殺すさ」 契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて……。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とはーー大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。