ジャンル : ミステリー・サスペンス
「親しき仲にもスキャンダル」を信条とし、取材対象者へ独特の感性で切り込み数々のスクープを抜きまくってきた伝説の週刊誌記者が、女性宅への不法侵入と窃盗の容疑で逮捕された。窃盗容疑は否認するなか、取り調べ中に語った「友を待つ」という一言の真意とはなんなのか?その言葉の意味と彼の行動の目的を調べ始めた後輩記者たちは、十年前のある官僚との因縁に原因があることに気づくー。
大学に犯罪学の講師として招かれたエラリーが、その日起きたばかりの殺人事件について三人の学生と推理を競う「アフリカ旅商人の冒険」を劈頭に、「一ペニー黒切手の冒険」「七匹の黒猫の冒険」「いかれたお茶会の冒険」など、多くの傑作を集めた巨匠クイーンの記念すべき第一短編集。名探偵による謎解きを満喫させる本格ミステリ全11編に加え、初刊時の序文を収録した完全版。
レマン湖のほとりに建つ館で育った血の繋がらない六人姉妹の次女アリーは、フルート奏者にして、ヨット選手。父が死んだという知らせを聞いたとき、アリーは最愛の人と共に、地中海の島に停泊中のヨット上にいた。だがアリーはその前日、父のヨットを目撃したばかりだったのだ。悲しみをこらえ、前に進もうとするアリーにさらなる悲劇が。世界的ベストセラー作家のシリーズ第二弾。
度重なる衝撃に打ちのめされたアリーは、父が遺した座標の示す、極北の地ノルウェーに向かった。父が最後に聴いていたグリーグの『ペール・ギュント』組曲、アリー宛てに遺されていたひとりの歌姫の伝記、すべてが彼女をベルゲンのグリーグ博物館へと導く。偉大な作曲家と歌姫の物語の謎が解けるとき、アリーの出生の秘密が明らかに!謎に満ちた姉妹の運命を描く傑作シリーズ。
公安vs教祖、待ち受ける衝撃のラスト!あなたを二度絶望させる究極のスパイサスペンス!警察庁公安秘密組織『十三階』。孤高の女刑事・黒江律子が地下鉄テロを起こした新興宗教団体をぶっ潰す!
銀河系船団所属のカラック船“ボサ・コヴァ”が、惑星バジス=1にもどってきた。ところが、乗員たちはまるで幽霊でも見たように茫然自失の状態だ。やがて、バジス=1にいたほかの艦船の乗員たちも奇妙な衝動にかられて支離滅裂な行動をとりはじめ、ローダンやアトランは不審に思う。そのうち、“バジス”に同乗していたシグリド人たちが船を出てどこかへ向かった。サイバネティカーのフラガン・タインがあとを追うが…
アルコン人との遭遇を契機に、宇宙時代の到来を確信したローダンが、己の理想を実現させるべく建国したテラニア。しかし世界はいまだ彼らに対して毀誉褒貶相半ばしていた。ローダンたちは米軍に接収されたままのアルコン製宇宙船を奪還するべく、アルコンの超技術で大統領一行に成りすまし米国領に侵入するがー世界最長スペースオペラのリブート新シリーズ、外宇宙ヴェガ星系へ飛翔する新シーズン開幕!
海軍提督バロウズ卿が、“王国”周辺の海域を荒らす海賊連合“南十字星”を率いる謎の男リスターに誘拐された。提督救出の密命を受け、“南十字星”へ潜入したアラン・クリフォード大尉は、海賊たちの拠点の島で殺人事件に遭遇する。リスターに指名されて犯人捜しに乗りだしたアランだが、海賊たちは次々と殺されてゆく。若き大尉は己の剣と推理によって事件を解決できるのか?
ショッピングサイト“ほしがり堂”を経営する深町ユリオは、古い家電や顔ハメ看板など、ガラクタにしか見えないモノをほしがるマニアックなコレクター。しかしそれらに価値を見出しお宝として売り捌く彼は、名探偵でもあった!食品サンプルコレクターの告別式で食品サンプルがばらまかれた謎など、全5編を収録。謎解きもお宝にまつわる雑学も楽しい、ポップな連作ミステリ。
妖猫族の姫である王蜜の君が、太鼓長屋の弥助のところに居候することになった。弥助べったりの千弥がいい顔をするはずはなく、力の弱い玉雪に至っては、弥助の家に近づけなくなる始末。そんな中、弥助の周辺で猫絡みの事件が頻発、子猫を狙う不気味な女まで出現し、猫の守り手たる王蜜の君は放っておけず、事件の裏を探り始める。今回は猫尽くし、お江戸妖怪ファンタジー第六弾。
ハリウッドの脚本家を目指すアダムのもとに、海外出張に出かけ、突然音信不通になった恋人サラのパスポートが郵送されてくる。それには「ごめんなさいーS」とサラの字で書かれた付箋が貼られていたが、封筒の文字は別人のものだった。アダムは恋人の足跡を追って、千以上の客室を持つ豪華客船に乗り込み真相を探るー。巧みな構成と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス。
1920年代初頭の秋の夕方。ケント州の小さな村をドライブしていたジェリーは、美しい娘に出会った。彼女は住居の“白亜荘”まで送ったとき、メイドが駆け寄ってくる。「殺人よ!」ジェリーは、スコットランドヤードの敏腕警部である父親のW・Tと捜査をするが…。英国本格の巨匠の初長編ミステリにして、本邦初訳作、ユーモア・推理・結末の意外性ーそのすべてが第一級!
豊かな想像力を武器に老舗おもちゃ会社で敏腕プランナーとして働く富田宝子。彼女は取引先のデザイナー西島に5年も片想いをしており、気持ちを伝えられずにいる。彼に次々と降りかかる災難を、持ち前の機転とおもちゃを駆使し解決していくが、西島は宝子の奮闘にまったく気がつかず?!自分の心にねじを巻けるのは、自分だけ。宝子が自分の心を解放したとき彼女を待つ未来はー。
大胆な仕掛けと巧みに巡らされた伏線、抒情あふれる筆致を融合させて、ふたつとない作家性を確立した名匠・連城三紀彦。三十年以上に亘る作家人生で紡がれた数多の短編群から傑作を選り抜いて全二巻に纏める。第一巻は、幻影城新人賞で華々しい登場から直木賞受賞に至る初期作品十五編を精選。時代を越えて今なお多くの読者を惹き付けて已まない著者の全貌が把握できる傑作集。
親しくしていた孤独な作家から死に際に戯曲原稿を託されたクライヴは、それを自作として発表し、一躍有名作家となった。知的で美しい恋人も得て順風満帆だった彼だが、しだいに名声と実力のギャップに苦しむようになる。そんなときに現われた娼婦イヴ。魔性の女の虜となった男が迎える悪夢のような末路をノワール小説界の雄、チェイスが鬼気迫る筆致で描いた傑作。
大学講師の母と高校生の娘、お喋りな骸骨シドの三名が愉快に暮らすサッカリー家。娘マディソンが出演する劇に、シドも頭蓋骨だけ参加することとなった。ところがある日の練習後、頭だけ学校で一夜を過ごす羽目に。翌日回収されたシドは、“殺人”の音を聞いたと言う。そんな事件は報道されていないが、母ジョージアは親友を信じ調べはじめる。真相をあばくのは母娘と骸骨の絆?