ジャンル : ミステリー・サスペンス
変節した女コスモクラートのヴィシュナがついに時間ダムの秘密を見抜き、ロボット種族のクロングとパルスフを使って地球を攻撃してきた。ツナミ艦隊の活躍でかろうじて難を逃れたものの、地球ではプシオニカーたちが原因不明の精神障害を負ってしまう。そんな精神障害者の数名が、なぜかクロングとパルスフに強い親近感をいだきはじめた。レジナルド・ブルはこの状況を利用してヴィシュナのたくらみを封じようと考える!
幼い頃に父を亡くして、田舎町の中古ゲーム店でバイトをしながら母と暮らす高校生のザック。彼は異星艦隊と戦うオンラインゲーム“アルマダ”で世界6位の実力を持つゲーマーでもあった。そんなザックの日常は、あるとき校庭に降り立った1隻の宇宙船によって終わりを告げる。実は人類は現在滅亡の危機にあり、“アルマダ”のプレイヤーこそが地球の命運を握るのだというー現代最注目のギーク作家による渾身のSF長篇。
“アルマダ”はただのゲームではなく、地球防衛同盟軍(EDA)が異星からの侵略に備え製作した訓練用シミュレーターだったーザックはそうして集められた新兵の1人として、月面基地アルファへ配属を命じられる。仲間たちは誰もが筋金入りのゲーマー、敵は圧倒的な大艦隊のエウロパ星軍。ドローン戦闘機で激しい迎撃戦に臨むザックが知る、自身の家族と世界を巡る真実とは?新たなる傑作戦争SF!
中辻恵麻がH大学生部から無理矢理に紹介された、大型複合商業施設の忘れ物センターー届けられる忘れ物を整理し、引き取りに来る人に対応するーでのアルバイト。引っ込み思案で目立たない、透明なセロファンのような存在の私に、この仕事を紹介したのはなぜ?なぜこんな他愛のない物を引き取りに来るの?忘れ物の品々とその持ち主との出会い、センターのスタッフとの交流の中で、少しずつ心の成長を遂げる恵麻だがー。六つの忘れ物を巡って描かれる、じんわりと心に染みる連作集。
33歳の訪問看護師マイロは公園で、放置されたビデオカメラとテープを発見する。テープでは、若い女性が、友人が自分のせいで亡くなったと告白していた。誰にも言えない秘密を抱えるマイロはさめざめと泣く彼女に深く共感してしまう。何か協力することはできないだろうか。マイロは女性を探し始めるが、それがとてつもない事態に発展し…。「秘密」をめぐる奇妙で愛おしい物語!
森の中で、袋に入れられ木から吊るされていた三人。イカれたパーティー・ガール、狂気に冒された配給所の聖女、そして小児性愛者。唯一の目撃者は、妖精のような顔立ちの、ウィリアムズ症候群の少女だった。マロリーは、少女の繊細な心を思いやるチャールズと対立しながらも、自分を慕う少女に犯人を思い出させようとする。マロリーと少女の奇妙な絆を描く、好評シリーズ最新刊。
妖精界の女王の座を祖母に譲ったソフィーは、バレエダンサーとしてのキャリアを再開する。一方刑事マイケルは、妖精の関与が疑われる奇妙な事件の数々に振り回されていた。そんな彼らの前に現れた魔法使いのジョセフィーンはそれらの事件を妖精の仕業と決めつけ、魔法使いと妖精の対立を煽る。危機感を覚えたソフィーは戦いを阻止すべく動きはじめるが…。好評シリーズ第3弾。
その力、使えばおのれが滅び、使わねば国が滅びよう。人の感情から石を創るたぐい稀な才をもつが故に、故国を滅ぼし家族を殺した憎い敵に仕えることになった創石師ナイトゥル。生きる気力をなくし、言われるまま創石師の仕事をしていた彼に、ある日怪我人の傷から取り出した黒い水晶が見知らぬ国の幻を見せた。“オーリエラントの魔道師”シリーズで人気の著者が描く壮大な物語。
どこか遠い銀河間の虚無空間に、シャット=アルマロングという名のロボット文明があった。ロボットたちはその用途別にファミリーという単位でグループ分けされ、“永遠の従者”と自称している。自分たちに命令をあたえる“指令コード”を持つ主君を、長年待ちつづけているのだ。あるとき、ロボット文明から追放されて宇宙をさまよっていたクロングとパルスフの両ファミリーが、ヴィシュナの具象ベリーセの目にとまった!
突如地球を襲った未曾有の大災害をスリリングに描き、ヒューゴー賞/星雲賞を受賞した傑作「無常の月」をはじめ、人類未踏の超高密度天体・中性子星に赴いたベーオウルフ・シェイファーの驚異の冒険譚「中性子星」、同じく“ノウンスペース”シリーズに属する「帝国の遺物」「太陽系辺境空域」など、ハードSFの巨匠の数ある作品の中から、ヒューゴー賞受賞作4篇を含む名作中短篇全7篇を収録した日本オリジナル傑作選。
長女の授業参観に参加していた警視庁捜査一課の広田達也は、下北沢で女性の死体が見つかったとの連絡を受け、急きょ現場へと直行する。そこは以前、広田と原麻希が巻き込まれた殺人事件の現場と同じ場所だった。続けて、広田の娘が何者かに誘拐されてしまう。すべてが八年前と同じ状況ーはたしてこれらは、かつての“アゲハ”事件の再来なのか。伝説の犯罪者アゲハが蘇る、大人気シリーズ最新作。
警視庁は広田の娘を誘拐した犯人が“アゲハ”で、再び国外逃亡を図ろうとしていると推測。アゲハがFBI施設へのテロを計画しているという疑いも出てきたため、公開捜査に踏み切る。一方、別ルートで事件を追いかけていた広田と麻希は、ついにアゲハのもとにたどり着くが、そこで意外な事実を告げられ…。はたして麻希たちは真相に迫ることができるのか。事件はクライマックスへ!