ジャンル : ミステリー・サスペンス
兵器ファッション・デザイナー、ラーズは、兵器開発に鎬を削るこの時代の西側陣営の要だった。トランスにより霊感を得、兵器のスケッチを起こす。しかしこの兵器開発も、実際は全くのまやかしなのだ…だが、謎のエイリアン衛星が人類を考撃してきた時、彼は東側のデザイナー、リロと手を組み本物の究極兵器ザップ・ガンのデザインにとりかかる!
ど、どうしてそうなるんだ。シャンディ教授はうめいた。ホースフォール農場で起こった怪しげな事故死。他殺の線を考えていたら、近所にある冴えない石碑が正真正銘ヴァイキングの遺跡らしいと知れたとたん、事件もその呪イのせいにされてしまったのだ。悪夢のように押しよせる野次馬の群れのなか、果して捜査は行えるのか?好評ユーモア第三弾。
ソビエトが月軌道上に建設した巨大な宇宙島。ソ連政府当局は、これこそ彼らの宇宙計画の平和的目標の象徴であると主張した。しかし、合衆国国防総省の見方は違っていた。この宇宙島には強力なX線レーザーが積み込まれているに違いない。平和目的どころか、これこそ究極の攻撃兵器なのだ。この謎を解くため、二人のエージェントが送り込まれたが…。
監視の目をくぐって監房を抜け出したマッケインたちは、〈テレシコワ〉内部の偵察に乗り出した。だが、武器のたぐいはいっさい発見できない。では、〈テレシコワ〉はソ連のいうとおりに平和目的のスペース・コロニーなのだろうか?しかし、マッケインたちは、それでもどこか心にひっかかるものを感じていた。このコロニーはどこかが狂っている。
人工小惑星「ポク」でおかしなことが起こっている。機械たちが意識を持ちはじめたらしいのだ。さまざまな噂が飛びかうなか、巨大なドラゴンの姿のなかに鋭い感性と知性を備えた第二段階レンズマン、ウォーゼルの出動が要請された。はたしてこれは画期的な大発見か、それとも新たなボスコーンの陰謀だろうか?レンズマンの世界がここに蘇った。
●大森望氏推薦ーー「こんなのあり? 衝撃の結末に茫然自失。だまされたと思って読んでください」 ●坂木司氏推薦ーー「ひどいよ、ハインライン…。青春叩き潰し系の成長小説。軽く鬱だが、それがいい!」 恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収のときまで無事生きていられたら合格ーーこれが上級サバイバル・テストだ。ハイスクール生のロッドは両親の猛反対を押しきって、十数名のクラスメイトとともにゲートをくぐった。事故で回収が不可能になることなど、露ほども知らずに……。生存のための長い長い闘いがはじまった。巨匠にこの1作ありと語られる名編登場! 解説=大森望
3000万人のファンから愛されるマルチタレント、ジェイスン・タヴァナーは、安ホテルの不潔なベットで目覚めた。昨夜番組のあと、思わぬ事故で意識不明となり、ここに収容されたらしい。体は回復したものの、恐るべき事実が判明した。身分証明書が消えていたばかりか、国家の膨大なデータバンクから、彼に関する全記録が消え失せていたのだ。友人や恋人も、彼をまったく覚えていない。“存在しない男”となったタヴァナーは、警官から追われながらも、悪夢の突破口を必死に探し求めるが……現実の裏側に潜む不条理を描くジョン・W・キャンベル記念賞受賞作!
「この赤ん坊を撃ったやつを見たものは?」「痩せ気味で、皇帝髭を生やした男がうちの子を殺したのよ。うちの子を」「そいつを見つけたら必ず殺してやると約束しよう」離れ離れになった妻と子に再会するため、ハーレーにまたがり、サブマシンガンを携えて、核戦争によって焦土と化したアメリカの大平原をひた走る男、ロークが出会うドラマの数々。
戦前派三作家による名作を収める。本格短編の名品「赤いペンキを買った女」の葛山二郎を筆頭に、「とむらい機関車」「三狂人」等大阪圭吉の代表作4編、そして現在興隆をきわめるトラベル・ミステリの原型ともいうべき蒼井雄の雄編『船富家の惨劇』、連載時に発禁処分を受けた中編『霧しぶく山』の計7編に、中島河太郎「日本探偵小説史」を併載した。
アメリカのインディアン虐待は続いた。徹底して白人を憎悪し、彼らと戦いつづけようとするショッディジージー白人たちから“アパッチの悪魔”と呼ばれ、恐れられた最後のインディアン。だがその一方で、彼は、ビリングズ牧場の白人の娘ウィチタに思いを寄せている自分にも気づいていた…。バローズ入魂のアパッチ2部作は、ここに結末する。
いまこの世界には、大きく恐ろしい力が働いている。そして人間たちは、かつてない大戦に巻き込まれようとしている。それは永遠とも呼べるほど長い時間にわたり、多くの次元の運命を決することになる大戦である…。この世ならぬ地、タネローンを求め、旅に出るホークムーン。そして彼の前に姿を現わす《永遠の戦士》たち。《ブラス城年代記》完結編。
世界じゅうの石油を一滴残らず無用にするバクテリアが出現した。いったい、誰が何の目的で開発したのか。細菌学教授に変身したレモとチウンの行く手に待ちかまえる敵とは?
1863年、アメリカ大西部。とある白人の赤子が、アパッチの酋長ジェロニモに拾われる。その子は、長じて生粋のアパッチも及ばぬほどの能力を携えた戦士となり、ショッディジージ(黒熊)と呼ばれた。一方、合衆国の圧政はますますその激しさを増していく…。ショッディジージが迎える、騎兵隊との戦いの日々。バローズのアパッチ・シリーズの開幕。
劇場内のボックス席で、バレエ団のワンマンオーナーが殺された。そして、殺害時の状況から犯行が可能な人物は一人に絞られた。その重要容疑者の父親から、息子の無実を証明するよう依頼されたマグナス・ゴールド。しかも今度はバレエ団がモスクワ公演に発つ前に、というデッドラインが設けられたのだ!新本格派の雄が、再び不可能犯罪に挑戦する。
ホークムーンの世界は変貌してしまった。今の歴史によれば、ロンドラ会戦から5年間、彼は狂気にとらわれていたという。ここには存在しない妻とふたりの子供もまた、狂気ゆえの幻想であった…。そんな彼のもとを、ある日カティンカと名乗る女性が訪れる。イッセルダの姿を求め、彼はカティンカとともに旅に出るが…?快調の三部作、第2巻。
1990年代、とある天文台が観測した謎の光点。それは地球に向けて接近する、一隻の巨大宇宙船だった。かくして人類は、初の地球外生命到来の瞬間を待ち構えるが…奇妙にも、異星船は地球からのメッセージになんの返答もよこさない。彼らは一体なにを目論んでいるのか?アメリカSF界きってのベストセラー・コンビが放つ、最新地球侵略SF大作!
異星人たちは地球各所に進攻し、形勢をかためつつあった。さらに、地球に最大級の打撃を与えんと、軌道上より落下させられる大隕石…。だが、全面降伏を勧告されながらも、人類は総力をあげて迎撃用兵器の建造を急いでいた。その名も〈大天使〉-人類最後の希望であった。はたして人類は、この史上最大の戦いに勝利をおさめることができるか?
ニューヨークを発ち、一路リオへー。船旅は快適なものとなるかに見えたが、出帆して2日めの夜、乗客の一人が殺されるという事件が突発した。状況からして存在するはずの目撃者が証言すれば結着はつくのだが、名乗りでる者は1人もいない。かくして閉ざされた船上、密かに目撃者捜しが展開することになったが…。才媛の秀作、待望の初紹介。