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岩手県釜石市の歯科医・佐々木憲一郎先生は、東日本大震災で犠牲となった遺体の歯とカルテを見比べながら、遺体を家族のもとに帰しつづけています。それを可能にしたのは、妻の孝子さんが津波から守った「泥だらけのカルテ」でした。歯科医の信念が、地域の人々を復興へとかりたてたのです。小学上級から。
小泉八雲は「元祖バックパッカー」だった。ニューヨークから松江までの旅でその人生を一変させた男がいた。文無しジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンは、一八九〇年、ニューヨークから鉄道で大陸を横断し、横浜へと向かった。松江で「へるん先生」となった男は、熊本、神戸、そして東京へと生涯旅を重ねた。
「公害の原点」と呼ばれる水俣病事件から50年もの間、患者の側に立ち続けた医師原田正純。原田先生は世界のあちこちで公害病の人たちを診察し、水俣から社会のひずみを訴え続けました。過去を知り、未来に生かすことの大切さを伝える原田先生からの最後のメッセージ。
子供たちが読書を通じて、希望と、困難を乗り越える強さを持つことができるように祈るー世界に感動を与えた美智子さまの国際児童図書評議会世界大会での挨拶(英語、日本語)を収録。
人気作家が挑む、3.11以後の物語 3月11日以前と以後で、世界は一変した。この圧倒的な現実を前にして、小説に何ができるのか。『亡国のイージス』の人気作家・福井晴敏氏が、はじめて「現実」に挑んだ『週刊ポスト』連載作品である。 東京に住む平穏な家族を、あの震災が襲った。エコ担当社員の主人公・野田圭介は、3.11以後、元防衛庁職員の父の不穏な様子や、ネットにはまる中学生の息子の心境の変化に戸惑い、翻弄されていく。大震災と原発事故に見舞われたこの国で、彼は家族の危機を乗り越えることができるのか。
AVとテレビ、ふたつの世界がぶつかり、反目し合い、火花が散り、新たなうねりが生まれた!1990年代前半から21世紀の現在まで、「悩ましき人々」の群像がおりなす劣情と感動。業界の裏の裏まで知る著者が圧倒的な迫力で描ききった、ノンフィクションノベルスの金字塔、ここに堂々完結。
手に取れば、そこに広がる「ホームレス」と「しっぽつき家族」のノンフィクション・ストーリー。 犬も猫も、そして人も、すべてに生きる権利がある 河川敷や公園に捨てられる犬や猫。飼い主から見放された動物たちだ。 そんな見捨てられた動物たちを自らの食事を抜いてまで世話をするホームレスたち。 その動物たちを無料で診察する女性獣医師。 彼女が見たのは、社会の片隅で肩を寄せ合い生きていく、動物と野宿者が直面する厳しい現実だった。 女性獣医師が動物医療の視点から現代社会のひずみを描き出す、渾身のドキュメント。 プロローグ 第一章 山谷ブルース 東京に生きる野宿仲間と動物たち たこつぼからドツボへー初めての隅田川医療相談会 ウサギ・マジックー荒川河川敷ウサギのやさしい魔法 はなちゃんとハッピーー隅田川テラスから見える風景 隅田川から信州へー野宿の女性と猫の引越し 「輪」からつながる「和」-荒川医療相談会 井上さんとイノウエくんー山谷の祭りの出来事 「コラム」犬が苦手! の名ドライバー 第二章 Love me tender 大阪・釜が崎の自由と不公平 川から海へー全国地域・寄せ場交流会 西成公園へー初めての大阪・釜が埼 不当なことは立ち向かってGO! -カタヤマさんの逮捕 人と犬が紡ぐものー残された犬たちと人間模様 事件後のジェシカおばさんー里親探しに奔走するボランティアたち 居酒屋「はな」のシアワセ術ー釜が埼に集う人たち 「コラム」ジョン熊五郎 第三章 Many rivers to cross 野宿仲間と越えていく壁 桜の中のお別れー信州のMさんの死 百年に一度のことをしようー若者たちの挑戦 なぜ暴力が起きるのかー動物虐待と野宿者襲撃 若い世代へ伝えたいー野宿問題の授業 ファミリー・アフェアー野宿からアパートへ やすらかに暮らしたいー生活保護と動物と 「コラム」ありがとう、鉄の道 第四章 People get ready 生きものみんなに明日が来るために 情報格差社会のなかでー知る権利と知らせる責任 トルエケが起こした奇跡ー助け合いの経済 誰かが何とかしてくれる?-無関心と関心のあいだで Five freedoms-最低限の自由の保障 違っているからいいー人間多様性 タコツボからクラーケンへー共感力と手をつなぐ社会 エピローグ 橋爪竹一郎「微笑して正義を行え」 藤原英司「命の尊厳」 大きな河の流れのほとりでーあとがきにかえてエピローグ あとがきにかえて