魔の山 上
まえがき
第 一 章
到 着
三十四号室
レストランで
第 二 章
洗礼盤と二つの姿の祖父のこと
ティーナッペル家で。そして、ハンス・カストルプの倫理状態について
第 三 章
謹厳なしかめっつら
朝 食
からかい。臨終の聖体拝受。たちきられた上きげん
悪魔(Satana)
頭脳明快
一言失言
もちろん、女さ!
アルビンさん
悪魔(Satana)ぶしつけな進言をする
第 四 章
必要な買いもの
時間感覚についての余談
フランス語の会話をこころみる
政治的にうさんくさい!
ヒ ッ ペ
分 析
疑問と考察
食事中の談話
昂じる不安。二人の祖父のこととたそがれの船あそびについて
体 温 計
第 五 章
永遠のスープと突然の明るさ
「ああ、見える!」
自 由
水銀の気まぐれ
百科辞典
フマニオーラ
探 究
亡者の踊り
ワルプルギスの夜
訳 注
関連小説
第 六 章 変 化 さらに一人 神の国とうさんな救済 激怒。そして、もっとたまらないこと 攻撃失敗 精神的修錬(operationes spirituales) 雪 兵士として、それもりっぱな 第 七 章 海べの散歩 ペーペルコルン氏(Mynheer Peeperkorn) トゥエンティー・ワン(vingt et un) ペーペルコルン氏(つづき) ペーペルコルン氏(むすび) 無感覚という名の悪魔 楽音の泉 ひどくうさんなこと ヒステリー蔓延 青天の霹靂 解 説 トーマス・マン略年譜 あとがき 訳 注 1988/10/17 発売
ショウは教会を襲撃して逃走した若者二人組を追跡していた。難なく居場所を割り出して二人を見つけ出したショウだったが、その眼前で一人が崖から身を投げて死亡してしまった。教会襲撃は冤罪で、いずれ疑いは晴れるはずだったのにー自殺した若者は“オシリス財団”なるカルトグループの研修を受けていたという。彼は洗脳されたのではないか。調査を始めたショウは、同カルトに関する記事を発表した記者が殺害されていたことを知る。“オシリス財団”が死の原因ならば、これ以上の犠牲を阻止せねばならない。ショウは身分を隠し、ワシントン州の山中にあるカルト施設への潜入調査を決意した。指導者イーライのもと、屈強な男たちが目を光らせるカルト村。ここで何が行なわれているのか。若者はなぜ自ら命を絶ったのか。この村に隠された真の目的とは?武器なし。外部からの援軍なし。24時間の監視下で、ショウの孤独な戦いがはじまる。「静」の名探偵リンカーン・ライムに続いて名手ディーヴァーが生み出した「動」の名探偵コルター・ショウ第二作。緊迫度、孤立無援度100%の傑作誕生。 2021/09/24 発売