黒猫館の殺人〈新装改訂版〉
大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬(あゆたとうま)の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)と江南孝明(かわみなみたかあき)は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは!? シリーズ屈指の大仕掛けを、読者(あなた)は見破ることができるか?
シリーズ最大級の綾辻流・大仕掛け! 「館」シリーズ全館、これにて改装完了!
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[商品について] ーお父さんを救ってくれたまひるさんのように、今度は私もー 中学卒業まで壮絶ないじめを受けていたものの、高校で出会った沢野まひるという少女に心を救われた矢島健一。そんな健一も、今や妻の京子と、そして不慮の事故により命を落としたまひるからその名をもらった娘のまひるを支える一家の父親となっていたーー。 やがて社会人になった矢島まひるは、学生時代にクラスメイトからのいじめが原因で学校を退学した広瀬守と再会する。当時、広瀬の力になれなかったことを密かに悔いていたまひるは、今もどこか心を閉ざしている様子の広瀬に声をかける。かつて父・健一を救った沢野まひるのように、彼女は広瀬の心を救うことができるのか……。 いじめが人の心に与える傷の深さと、その再生の軌跡を描いた愛と感動の連作シリーズ、ついに完結へ。 [目次] 1 始まりの日・終わりの日 2 かなわぬ夢 3 消えた光 4 フラッシュバック 5 再会と葛藤と 6 父の思い 7 それぞれのバレンタイン 8 時を動かすために 9 心近づきながら 10 二度目のデート 11 本当の気持ちと少しの勇気 12 はじめの一歩 次なる一歩 13 本当の家族へ 14 そしてすべてが繋がった 著者略歴 [担当からのコメント] かつて父・健一の心を救ってくれた沢野まひるはもうこの世にはいませんが、彼女の温かさを知っている矢島夫婦の娘として生まれてきたまひるには、彼女の心がたしかに息づいていると感じます。たとえ体がなくなっても、温かな心は人に受け継がれていく、そんなことを感じさせてくれる感動の力作です。 [著者略歴] 潮 史晶(うしお ふみあき) 本名:大竹裕久 会社員 61歳 著書に 『君との約束』(2015年、文芸社) 『夢かなえます──天使と始まりの赤子』(2024年、22世紀アート、電子書籍、POD書籍) 『君がいなくなってから──続・君との約束』(2024年、22世紀アート、電子書籍、POD書籍) がある 2025/07/11 発売