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ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる“問題”はひと筋縄ではいかないものばかり。崩落した“どんどん橋”の向こう側で、燃える“ぼうぼう森”の中で、明るく平和だったはずのあの一家で…勃発する難事件の“犯人”は誰か?本格ミステリシーンを騒然とさせた掟破りの傑作集、新装改訂版で登場! 2017/02/15 発売
奈々子は恋人はいないが、喫茶店「南十字星」のウエイトレスとして皆に愛されている。ある日、何か訳がありそうな美女が店を訪ねてきた。話を聞くと新婚旅行先のドイツではぐれた夫の行方をずっと捜しているらしい。同情していた奈々子だったが、なぜか彼女らと一緒にドイツへ行くことになりー。異国で待ち受けていたのは、奈々子たちを襲うあやしい影と衝撃の事実!さらには恋の気配も!?青春サスペンス。 2017/08/07 発売
混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由をー。(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合い。幸福感と爽やかな感動に包まれる短編集。 2019/06/13 発売
その少年に目が留まった理由は、ただひとつ。こぼれ落ちる涙を拭おうともせずに立ち尽くしていたからだ。それもホラー映画の並ぶ棚の前で。しかも毎日。-ある事件がきっかけで、職を辞した元刑事の須賀原は、死者が見えるという少年・明生と、ふとした縁で知りあう。互いに人を避けて生きてきた二人。孤独な魂は引かれ合い、手を組んだ。須賀原と明生は、様々な事情でこの世に留まる死者たちの未練と謎を解き明かしていく。 2019/06/13 発売
一家の大黒柱・花菱清太郎が家族全員を巻き込んで始めたのは、『レンタル家族』という商売。行く先々で依頼人の理想の家族を演じるものの、失敗につぐ失敗で借金はかさみ、家計は火の車に。やがて住む家すら失った花菱家の六人は、それぞれ別の道を歩み始めるが…。笑いと涙が詰まった荻原作品の“原点”ともいえる傑作家族小説。 2019/07/11 発売
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戦国の世を自由奔放に駆け抜けた最強にして悪名高き孤高の忍者、加藤段蔵。伊賀・甲賀を挑発し、加賀一向一揆と構える越前朝倉義景に取り入ったかと思えば、越後の長尾景虎に罠を仕掛ける。やがて段蔵の身に迫る千賀地服部、雑賀衆、長尾の忍び軒猿らの影ー。その包囲網をかいくぐり段蔵が果たさんとする真の目的とは!?読み始めたら止まらない、痛快怒涛の戦国エンターテインメント、シリーズ第1弾。 2019/08/08 発売
親子ほど年の違う妻子ある作家と愛し合っていた繭子。彼の突然の死から15年、孤独と寄り添いながら生きる彼女の前に、作家の息子を名乗る男性が現れる。かつての恋人に生き写しの彼は、繭子が封印していた記憶の扉を優しく開いていく。甘美で切ない大人の恋と、耽美で幻想的な世界を見事に融合させた極上の長編小説。 2019/10/10 発売