小説むすび | 悪魔公女4

悪魔公女4

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魔族軍の人族国家への侵攻が始まりました。ですが、聖女認定されてしまった私を含む勇者一行を即座に向かわせましょう…ということにはなりません。まあ、10歳の女児が世界のために魔王討伐に旅立つことに難色を示す方々は多いようで。“勇者パーティー”は保護者同伴なのでした!私はと言えば、旅の役に立つものを召喚しようとして、颯爽と現れた大量の『蛸』を処分するため、タコスルメを作る作業に追われていたのでした。そうしている間にも、北方の最前線の戦闘が激化してゆき、いよいよ私と勇者のノエル君、聖戦士のリック王子が旅立つ日がやってきました。従者、侍女、メイド、騎士団、傭兵団、一般兵士等2000名以上を引き連れて!

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ーー光溢れる世界の夢を見る。 家族。学校。友達。電車。バス。映画。本。 『私』は光の世界で成長し……最後に白い部屋の中で、闇に包まれた。 夢から覚めると、魔界と呼ばれる世界で小さな一体の悪魔になっていた。 「--帰りたいーー」 『私』の心に広がるのは、夢で見た光の世界への憧れ。 そしてある日、目の前に現れた『召喚門』に飛び込む。 再び『私』が目を覚ますと、人間の赤ん坊として生まれていた。 そこは神聖王国。「帰りたい」と願った世界とは異なる人間の世界。 悪魔でありながら、赤ん坊の力しかない『私』は恐怖する。 自分が悪魔だということは隠し通さなければーー……。 さあ、愛しき人間たちよ。 その絶望を“悪魔《わたし》”に捧げよ。 などと前世で言う厨二病的見得を切って、ベッドで黒歴史に身もだえした私、ユールシアも五歳になります。そうしたら、国王陛下であるお祖父様の一声でなんと誕生日は王城と王宮で行うことに。王位継承権を持つとは言え、私は大公家の娘なのにいいんでしょうか? でも、そのパーティーでついに会ってしましました。私が美味しく頂いたアルベティーヌ様の娘である“お姉様たち”に。いきなり真っ赤な果実酒を私にぶちまけてくる悪意に、嬉しすぎて顔が引きつりそう。 そして、私に四人の従者が与えられました。まったくやる気の欠片もない怠惰で身勝手で貪欲な人材ばかりです。お父様の人選は素敵ですね。 最後に、『月夜の茶会』を主催する『白銀の姫』。血の匂いがする彼女の招待に応じるのも面白そう。 悪魔である私にとって、五歳の日常はなかなかに楽しいものになりそうですね。 2023/02/02 発売

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