小説むすび | 第三双生児(上巻)

第三双生児(上巻)

第三双生児(上巻)

キャンパスで発生したレイプ事件。心理学科助教授のジニーは、罪を着せられたスティーヴが一卵性双生児であることを突き止める。だが、その片割れは殺人罪で服役中。では、“3人めの双子”が存在するのか?遺伝子操作、ソシオパス、コンピューター・テクノロジー、M&A、そして合衆国保守派の陰謀ーすべてを盛りこみ、鬼才が11年ぶりに放つ鉄壁のコンテンポラリー・スリラー。

関連小説

双生児双生児

1999年英国、著名な歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンのもとに、第二次世界大戦中に活躍した空軍大尉J・L・ソウヤーの回顧録のコピーが持ちこまれる。グラットンは、次作の題材として、第二次大戦中の英国首相ウィンストン・チャーチルの回顧録のなかで記されている疑義-英空軍爆撃機操縦士でありながら、同時に良心的兵役拒否者であるソウヤーなる人物(いったい、そんなことが可能なのか?)-に興味をもっており、雑誌に情報提供を求める広告を出していた。ソウヤーの回顧録を提供した女性アンジェラ・チッパートン(旧姓ソウヤー)は、自分の父親は第二次大戦中、爆撃機操縦士を務めていたと言う。果たして、彼女の父親はほんとうにグラットンの探しているソウヤーなのだろうか?作家の棲む現実から幕を開けた物語は、ジャックとジョーという同じイニシャル(J)をもった二人の男を語り手に、分岐したそれぞれの歴史の迷宮をひたすら彷徨していく…。稀代の物語の魔術師プリーストが、SF、ミステリにおける技巧を縦横無尽に駆使して書き上げた“もっとも完成された小説”。英国SF協会賞/アーサー・C・クラーク賞受賞作。 2007/04/25 発売

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP