背教者ユリアヌス(一)
大帝の甥として生まれるも、キリスト教勢力拡大に野心を燃やす司教一派によって両親を殺害され、幽閉生活を送るユリアヌス。ギリシア古典の塾へ通うことを許されたことから、友を得、学ぶこと、生きることへ喜びを見出していくが、その前に歴史の荒波は容赦なく立ちはだかるのだったーー壮大な歴史ロマン開幕!毎日芸術賞に輝く記念碑的大作、待望の改版。
〈巻末付録〉連載開始時エッセイ「ユリアヌスの浴場跡」/自作再読エッセイ「ユリアヌスの廃墟から」〈解説〉加賀乙彦
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皇族であることが知られたのちも、変わらぬ学友や踊り子ディアたちとの青春の日々を過ごすユリアヌス。だが、副帝となった兄ガルスが謀反の疑いにより処刑され、ユリアヌス自身も宮廷に召喚され、裁かれることに。そこでの、皇后エウセビアとの出会いが、彼の、そして帝国の運命を大きく変えていく……!!〈巻末付録〉連載時日記(抄)〈解説〉金沢百枝 2018/01/23 発売
背教者ユリアヌス(三)背教者ユリアヌス(三)
今日の決戦こそが諸君の名をローマ戦史のなかに不朽のものにするだろうーー皇妹を妃とし、副帝としてガリア統治を任ぜられたユリアヌス。未熟ながら真摯な彼の姿は兵士たちの心を打ち、ついにゲルマン人の侵攻を退けるのだった。 【全四巻】〈巻末付録〉『背教者ユリアヌス』歴史紀行〈解説〉須賀しのぶ 2018/02/23 発売