小説むすび | パリ風俗犯罪ファイル(6)

パリ風俗犯罪ファイル(6)

パリ風俗犯罪ファイル(6)

俺、ブリショー。コランタンの相棒さ。奴にはいつも助けられている。今度の事件だって-発端は奴の鼻だった。薔薇孤児院てとこはどうもクサイ、何かある、とすかさず嗅ぎつけてな、早速孤児院の美人先生と仲よくなっちゃってさ(いいねえ、いつもながら)、色々探りを入れると、これがひでえ所だったんだ。かわいそうな女の子たちを娼婦に育て上げ、売春窟にしてたんだよ、院長のばあさんが。「わたしを駄目にした男たちに復讐してやる。男を手玉にとって、男の血を吸って生きてやる」だと。狂ってるぜ。乱痴気パーティーの現場に踏み込もうとしたんだが、例の美人教師は人質になるし、実は俺も捕まっちまってな(ヤバかったよ)、最後の最後までハラハラしたぜ。

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