小説むすび | パリの最後の夜

パリの最後の夜

パリの最後の夜

『ナジャ』と並ぶ、
謎めいたファムファタル

1920年代の夜のパリ。謎の女ジョルジェットにいざなわれた語り手は、セーヌ河岸で犯罪を目撃する……。ジュルジェットはパリだ、パリの夜そのもの。幻想・神秘・偶然は、この娼婦のファムファタルの圏内でうごめくーー

『ニック・カーター』を愛読していたスーポーが綴る犯罪小説は、読者を闇の迷宮へと誘う。『ナジャ』と比べて味わいたい、パリとパリの女の驚異を描いたシュルレアリスム小説。初訳短篇『オラス・ピルエルの旅』『ニック・カーターの死』を併録。読み応えある詳細解説111頁添え。

シュルレアリスム叢書[第1回配本]

        ★

〈シュルレアリスム叢書〉全5巻【四六判上製・筒函入】

20世紀最大のアヴァンギャルド、
次の100年へーー。

・A.ブルトン、P.スーポー、P.エリュアール『磁場・処女懐胎』中田健太郎 訳
・フィリップ・スーポー『パリの最後の夜』谷昌親 訳
・ロベール・デスノス『ワインが樽から抜かれたら……』谷昌親 訳
・ルネ・マグリット『目に見える詩ーーマグリット著作集』利根川由奈訳
・レオノーラ・キャリントン『石の扉ーーキャリントン中・短篇集』野中雅代 訳
オラス・ピルエルの旅
ニック・カーターの死
パリの最後の夜

訳者解説「シュルレアリストであり小説家であるということ」谷 昌親

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